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美術大学のこと

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美大時代の話や大学の友人のこと
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切り絵作家のファンタジーな世界

切り絵作家のファンタジーな世界

美大時代の友人が切り絵の展覧会を開催。
前回の個展では平面の作品と吊り下げるタイプの立体作品が主だったと記憶している。

今回の新作は彼の本領を発揮する素晴らしい立体作品!
というのも美大を卒業後に立体裁断を学び、芸術性のあふれる舞台衣装の世界で活躍していたから。

学生の時から飛び抜けたセンスと才能、そして妥協もしないし根気がある。

別の仕事をしながら趣味で始めたという切り絵。どんどん進化して

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色の話と人からのアドバイス・後編

色の話と人からのアドバイス・後編

美大の話⑦

色選びがわからなくて悩んでいた美大時代の話の続き。

前編↓

友達のアドバイスで出来たハンカチの課題はとても上品で、私には無かった色彩感覚に衝撃を受けた。

その後もまだ色のことで悩みつづけ、
一回生の後期が始まった頃にある出来事があった。

課題は秋のモチーフのテキスタイルデザイン。
私は虫食い穴の落ち葉をモチーフにデザインしていた。

問題の着色…。

帰りのバスでばったり"

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色の話と人からのアドバイス・前編

色の話と人からのアドバイス・前編

美大時代の話⑥

美大の入試は学科によって実技試験の内容が違い、私の受けた学科はデッサン。試験当日3つのモチーフが配られて構図を考え、時間内に仕上げる。

例えば軍手、リンゴ、一合枡など質感の違う物。
鉛筆だけで質感を表現し配置の構成力も問われる。
もちろん当日まで何が出されるかわからない。

「カッターが無い者は今すぐ学内の画材屋に買いに行きなさい!」
と高2の時に参加した大学の夏期講習で怒鳴ら

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手仕事

手仕事


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xf30mmf2.8


前回のnoteで思い出した 美大の話⑤

メインの実習とは別に3回生からの選択実習を決めるために1、2回生ではいろいろな事を学ぶ。

そのひとつが織(おり)。

この授業の課題はとにかく手間がかかる。

ある課題…

手順

①まずふわふわの綿の塊を渡されて、それで糸を紡ぐ。

②木枠と棒を組み合わせてミニ機織り機みたいな物を作る。

③デザインの図

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芸術は自由♪構図

芸術は自由♪構図


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ミモザ(ど真ん中に花)
xf90mmf2


少しだけ美大の話④

写真を始めた頃に読んだ雑誌に載っていた写真の構図にもう悩まない…系の記事。
多くは絵を描く時にやっている事と同じで、写真と絵は似てるんだなと感じた。

ん?と思ったのはこうするのは避けましょうと書いてあった事。

例えば日の丸の旗のようにど真ん中に被写体をもってくる日の丸構図。

日の丸構図は避けたほうが良い。

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評価される事

評価される事


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明け方の満月 山に消え行く
xf100400mm


美大時代の話③

ある日の大学の課題

「通学路で見る景色を家から学校までの順に描く。(パネル張りした画面に8コマで)」

教授が
「例えば8コマのうちひとつだけモノトーンにするとか…」
と説明。

作品発表の日、クラス1のムードメーカーの男子がそのまんまの事をやってきた。みんなその度胸が面白くってザワザワ~。

教授はなん

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丸い写真

丸い写真


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雨あがりの葉っぱ touit50mmf2.8
文の最後にも写真あり。


美大時代の話②

「円の中に植物をモノクロで描く」
という課題が出た事があった。

四角い紙に描くのと同じように丸の中に収まりのいいよう構図を考えた。私が描いた花はドクダミで、最低評価のマイナスCではなかったけれどまぁ平凡…。

1番の成績をとった人の作品はたんぽぽの綿毛で丸い枠を平面ではなく立体的に捉

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写真と絵の話

写真と絵の話


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たんぽぽ xf90mmf2


美術大学へ通っていた時の話①

何故こんな事を書こうと思ったかというと、写真と絵って共通点が多く今後その事を書いてみたい!と思ったので。


小中高大で1番辛かったのは大学!
1回生の時は特にハードで毎週の課題は

☆スケッチブック2冊の花のスケッチ
☆デザインの授業のカラーの作品
☆造形の授業の立体制作

などで遊ぶ暇などない。
デザインの授業

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