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非日常とつながる日常を歩くこと
映画『PERFECT DAYS』で役所広司が演じる平山が暮らす場所は、自分が想像していたよりもずっと近くに存在していた。
何度となく歩いたことのある大通りから、家々が連なる脇道へと入って進んでいくと、突然、目の前に映画で繰りかえし映されていた建物が現れる。
年季の入った壁、寂れた階段、古びた赤い扉。
もちろん、現実では平山どころか、人っこひとり住んでいる形跡はなく、彼が毎朝、ルーティンのよう
近づく気配のないスカイツリーに向かってひた走る
先週、夜に出かけてエッセイを書いたところ、思ったよりもスラスラと言葉が浮かんできた。
さらには、久しぶりに重い腰をあげて走りに出かけることもできたのもあって、まさにいいこと尽くめ。
要するに、ランニングとエッセイを紐づけてしまえば、どちらもいい感じに続けられるのではないか、そう思ったのだ。
そんなわけで、浅はかに一蓮托生を決意して、今回も走り終えてすぐにPCの前に座っては、文章を書いているの
変わらない日々を拠り所にする尊さと儚さ【映画:PERFECT DAYS 感想】
その映画には、見知った道や風景が写っていた。
建物の隙間から見えるスカイツリーも、隅田川に暮れる夕日が望める桜橋も、東京で暮らすようになってからはお馴染みとなった光景だった。
しかし、映画のセリフを借りるならば「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」。
映画を通して描かれている風景は、自分が生活するなかで何気なく通りがかる場所なの
2024年は月ごとにテーマを決めて興味を深掘りしてみる
これまで小説を通して、たくさんの興味に出会った。
思いがけない興味に惹かれて、実際にその分野について調べてみたり、現地に行ってその魅力を体感してみたり、とりあえず物語から続く矢印の方向に歩いてみることが多かった。
今年は、そんな物語で出会った興味を
もっと深掘りしてみたいなと思っている。
きっかけは、安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』という小説を読んだことだった。
上司から音楽教室へ
2023年に書いたnoteを振りかえりながらnoteへの想いを整理する
今の自分にとって、noteはどんな存在だろうか。
最近、そんなことを考える。
書き始めたころは、日記みたいなものだと思っていた。
自分が日常生活のなかで経験してきたことや、忙しない日々のなかで流されてしまいそうになるハテナを拾いあつめて、言葉にする場所。
たまに友達が読んでくれるくらいで、基本的には頭の片隅に浮かんでいる想いを忘れないように書きとめるために使うものだった。
その後、ふとした