如月

保健室で働く人(養護教諭)。仕事とゲームと漫画を愛してます。

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  • 保健室にいる私

    保健室や学校に関する記事のまとめ

  • ゲームと私

    ゲームを熱く語る

  • 何度も読み返したいnote

    心を打たれた記事、励まされた記事、じっくり考えたい記事など、クリエイターの皆様が書かれてた作品をまとめています。

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【自己紹介】こんな人が書いてます

プロフィール名前  如月(きさらぎ) 性別  女 仕事  養護教諭(保健室の先生) 家族  夫と2人暮らし 趣味  仕事、ゲーム、登山他 性格  熱しやすく冷めやすい。     調子がいいけど落ち込みやすい。     MBTIではISFJ。 信条  自由、多様性、自律 【好き】 🍀仕事   掲示物や授業案、計画案作成 🍀ゲーム  パズル、シミュレーション、        サウンドノベル、ゼルダの伝説 🍀YouTube ビジネス系、本の要約系 🍀音楽   宇多田ヒ

    • 生徒の目線

      卒業や進級、異動と変化の多い季節になった。 毎年変わる人間関係。 そんな時期によくいただくのが手紙だ。 子どもたちからの手紙を読むと、救われる気持ちになる。たとえそれが誰かに言われて書かされたものだとしても、彼らの中に私の記憶が何かしらあることが興味深い。 どの手紙も嬉しい。 そんな中、とある手紙の一文が胸にとまった。 掲載の許可をもらっていないので詳しくは書けないが、様々な事情があり人と関わることがしんどい時に、保健室でゆっくり休めて嬉しかったようだった。 普段の私

      • 保健室対応あるある

        【養護教諭あるある】なのかは わかりません。 でも同職の先生なら、きっといくつかは共感して頂けると思います。多分。 ①天気と来室者数の謎 気象病との関連もあるかもしれないが、天気が雨の日は頭痛・吐き気などの内科的来室者数が増える。 反対にカラッとした気持ちの良い天気は来室者数が減る。(ケガが増えることはあるけど) 人間も、自然の中で生きていることを実感する。 ②出張前に来室者が来る謎 今日は保健室が落ち着いてる。余裕をもって出張に行けそう♪ そんな気持ちで保健室のドア

        • 自分の味方

          近年のネットやSNSの炎上を目にすると、気持ちがザワザワする。 言ってしまったこと・やってしまったことは良くなかっただろうし、被害者がいることなら悲しいことだ。でも、全然関係ない人たちが自分の感想を世界に発信すると「世論」というものになって、時に大きな波がつくられるように感じる。 きっとこれから書くこの記事の内容も、誰かを傷つけたり悲しませたりしまうのだろう。 ネットがある前から、テレビのコメントや噂話が嫌いだった。 わかったようなことを言って、表面上のことで手のひらを反

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        記事

          自分を守るために

          前回は教員のメンタルヘルス悪化の要因について掲載した。 今回は私が行っている、自分を守るための方法について記事にする。 ①睡眠時間の確保 何よりも大事なこと。最低でも6時間は眠りたい。 睡眠を疎かにすると判断力が低下して、ミスが増え集中力もなくなり、仕事の効率が爆下がりする。 だというのに、忙しい日ほどダラダラ夜更かしをして睡眠時間を削りがちだ。 もちろん心の休息時間や趣味の時間も必要なのだが、睡眠の方がメリットが大きい。 睡眠時間の質を上げる方法はいくつかある。

          自分を守るために

          明日は我が身

          教職員のメンタルヘルスの課題は深刻だ。 年々増加する傾向で、減少する兆しは見えない。 私の身近でも休職者は珍しくない。 ある日急に出勤できなくなった人もいれば、以前から気にしていた職員がいよいよ……ということもある。いずれにしても明日は我が身だと思う。他人事だとはとても思えない。 というのも、この仕事においてメンタルヘルス悪化の要因が多すぎるのだ。 メンタルヘルスに関わる要因①長時間労働 言わずと知れた長時間労働問題は、近年社会に周知されつつある。 しかしながら、特に部

          明日は我が身

          2023年を振り返って

          今年の漢字は「維」良くいえば平和、悪く言えば平凡な一年であった。 世界情勢は心配なことばかりだけど、私の心情や身の回りは平和でありがたい。 もちろん多少の苦楽はあったけど、 思ったよりも悪くないんじゃない? 人に話せば良いネタになるかも。 まぁなんとかなるでしょ。 ....…そんなふうに考えることばかりで、実際何となくなんとかなってきてしまったので悩むこともなくなったのだ。 これを進化というか退化というのかわからないが、年をとったことで得た心持ちだとは思う。 今年買っ

          2023年を振り返って

          あなたが元気ないと、私も元気出ないよ

          もしあなたが表題のようなことを言われたら、率直にどう思うだろうか。 先日インフルエンザに罹患した。 平熱になっても続く咳と、寝込んでいて落ちた筋力。 休んだ分の仕事の量の処理と、日常執務。 そして家事。 体調は回復しているのだが、以前のように仕事をこなせる体力はまだない。 疲れた表情をしていたのだろう、声をかけられた。 「如月が元気ないと、自分も元気なくなるよ。」 私はその言葉を聞いて、心と体がずっしりと重くなるような感覚を得た。 そんな気持ちがブワッと心を占めた

          あなたが元気ないと、私も元気出ないよ

          どうして学校に化粧をしていってはいけないんですか?

          生徒指導で悩んだことがある先生、大人はしているのにズルいと思う生徒。 そんな両者の疑問を少しでも軽くするヒントになれればと思い、記事にしました。 ※私個人の考えです。 大人へ:子どもが化粧をしたい理由を聞きませんか?という提案そもそも、子どもが化粧をすると何が困るだろう。 「学生は学業に集中するべきで、見た目を気にすることに時間を割く必要はない」 何に価値を置くかは人それぞれだ。 過度なルッキズムは心配だが、よりよく綺麗になりたいという気持ち自体は悪ではない。 「性

          どうして学校に化粧をしていってはいけないんですか?

          自分事になると冷静ではいられない

          午前4:03。 尿意でしぶしぶ起床する。 寝ぼけ眼を擦りながら寝室のドアを引いたときに、事は起きた。 ガリッ 左足の小指をドアに引っ掛けてしまった。 一瞬遅れて激痛が走る。 半分夢の中にいた体は、痛みによって完全に覚醒した。 トイレから戻り足の様子を見ると、短時間にも関わらず関節部位が腫れ上がっていた。 腫れてしまったので冷却するのも面倒だし、とりあえずテーピングで圧迫しておく。 地味に続く疼痛と腫れで、私は完全に骨折だと思った。 そんな私の心配はただ一つ。

          自分事になると冷静ではいられない

          嘘と仮病

          中学校には「来室カード」というものがある。 保健室を利用するときに、教科担任のサインを貰って来室するものだ。 この目的は所在確認や、保健室が溜まり場となることを防止するためにある。 ある日生徒が来室カードを持って保健室にやってきた。 教科担任のサイン欄にはサインがあったが、明らかな偽書だった。 「これ、◯◯先生が書いたんじゃないよね?」 指摘すると誤魔化す。 「さすがに先生は自分の名前の漢字を間違えないよ」 今度は黙る。 「先生に言いにくいなら、私が代わりに言うよ

          嘘と仮病

          つらい経験は誰かの力に

          メンタルダウンした友人と話しながら、私は自分が過去落ち込んだ時のことを思い出していた。 そして後悔した。 自分が落ち込んだ時に心療内科や精神科を受診すれば良かった、と。 過去の自分のこと 落ち込み一度目は初任校。二度目は二校目。 特に二度目は今振り返れば休職してもよかったレベルだと思う。でも当時は休職も、受診もしなかった。理由は、受診する境界がわからなかったからだ。 偏頭痛の頻発と増悪。 頭痛は今でもよく起こるが、仕事を休むくらいの頭痛はあの時だけだ。 でも当時はそれ

          つらい経験は誰かの力に

          私の健康管理はポケモンと共に

          数年前に【ポケモンGO!】がアプリで出たときは、なんて画期的なゲームなんだと思った。 遊びながらウォーキングできて健康的で、もうちょっと歩こうと自然に思える仕組み。 私の中のブームは残念ながら数ヶ月で終わってしまったが、このゲームのためにモバイルバッテリーも購入したほど一時はハマっていた。(ちなみにモバイルバッテリーは登山で大活躍している) そして7月にアプリで出された【ポケモンスリープ】 こちらもなんと画期的なんだろう!と感動し早速ダウンロードした。 運動、睡眠と続

          私の健康管理はポケモンと共に

          いきたくない

          もし身近な人から「死にたい」と言われたら ドキッとして、いろんなことが頭を駆け巡る。 人によっては混乱して起こり出すかもしれない。 一緒に泣き出す人もいるかもしれない。 フリーズして、淡々と対応する人もいるかもしれない。 聞きたいことはたくさんある。 そこまで考えるような出来事があったの? 一体何が起きているの? いつからそんなことを考えていたの? 生きたいと思えるような、そんな楽しみはないの? ……多くの場合、それらの質問は届かない。 それがわかれば、或いは言葉にでき

          いきたくない

          大会の時期はこのままでいいんですか?

          熱中症の警戒アラートが気になる時期になった。 熱中症の疑いで保健室利用が増える時期は大きく3回あり、1回目は5月の初夏だ。 体が暑さに慣れていない時期に体力テストがあるので、熱中症指数が【警戒】レベルでも不調を訴えて来室する。 そして2回目はこの時期だ。 体力がまだついてない1年に多い。 3回目は夏休み明け。部活を引退した3年や、夏休みにずっと涼しい部屋にいたインドアの生徒が体育祭の練習で不調を訴える。 2回目となる今の時期が最も暑さが過酷で、部活動も長丁場になる危険

          大会の時期はこのままでいいんですか?

          何も言えなかった

          無力感、というのは大きな絶望だ。 友達の悩みを聞いても何も言えなかった。 子どもの話を聞いてもアドバイスできなかった。 そんな人たちが保健室に相談にくる。 言葉かけで楽になれる方法があるなら、私も知りたい。 傾聴や対話、カウンセリングマインド、コーチング、認知行動療法……様々な知識を学んでいるつもりだけど、正解なんてない。 理想の形はあったとしても、私の求めるものと相談者の求めるものは違うだろう。 元気づけられたい人もいる。 自分の良さを見つけたい人も。 よくわからない

          何も言えなかった