マガジンのカバー画像

キャリアデザイン

171
運営しているクリエイター

記事一覧

勝ち負けとかレールとかって誰の基準?

勝ち負けとかレールとかって誰の基準?

キャリア相談とか、キャリア系の話をする場とかで、ときどき出てくる話で、気になることがある。

自分が何をやりたいか、とか、自分が何を求めているか、という話をしているはずなのに、何をする方が有利なのか、何をする方が評価されるか、どうすれば上にあがるようなレールに乗れるのか、みたいな話になるとき。
しかも、自分はそれが有利だと思う、評価されると思う、というのではなくて、それはなんだろうか?と相談しにき

もっとみる
自分ががんばったのも誰かの道につながっていく。

自分ががんばったのも誰かの道につながっていく。

「女性活躍」みたいな言葉や、それに伴う制度などはあまり好みではないのだけど、男女平等になるのは望ましいと思うし、ほんとは性差でなく個々の差でキャリアについて考えたい。

とは言っても、リアルでもお聞きしたのだけど、こういう話を聞くと、ひと昔前に比べてずいぶん女性が働きやすくなってよかったなぁと思う。
こんな風に、制度など整っていない頃から、切り開いてきた人たちがいたからなんだなぁと、ありがたいのと

もっとみる
「できなかったこと」が強さになることもある。

「できなかったこと」が強さになることもある。

弱みってなんだ?って思うし、どんな特性や資質でもうまく使うかは自分次第場所次第だと思う。

そうは言っても、今担当している業務とか、これからやるはずの業務とかで、ほかの人よりできないことや知識経験が足りないことってある。

それは「弱い」ようにも思うけど、確かにそのスキルレベルだけ見たら低くなるかもしれないけど、仕事ってそういうレベルだけで測れる話じゃない。
わからないことがある、ということでさえ

もっとみる
弱みは克服するべきなのか?

弱みは克服するべきなのか?

先日友人と話していたときに、「弱みを克服しよう」というような内容のコンテンツを売っているキャリアコンサルタントの人がいる、という話を聞いて驚いた。
というか、いったい何を教えてるんだ?という気分。
そんなひと昔前みたいなキャリア観で人のキャリアに介入するのはどうかと思う。
(それは私の考え方であって、価値観や考え方の違いで個々の自由かもしれないけど、それでもなんだかなぁと思ってしまう。)

そもそ

もっとみる
今できない先のことを見なくたっていい。

今できない先のことを見なくたっていい。

先日後輩と話していたときに、プロジェクトのアドバイザーでリーダーの方の話になった。

いろんな経験をされていて、知識も豊富で、たくさんの分野に詳しいのもあって、思いつくのも決めるのも変わるのもはやくて、また、もともと外部から来たこともあって進め方やスピード感も全然違う。
それに着いてくのが大変だし、いっぱいいっぱいになってる人も多そうな感じ。
スピードだけでなく、あれこれ思いついたことをどんどん進

もっとみる
都合よい仕事なんて準備されているものじゃない。

都合よい仕事なんて準備されているものじゃない。

どんな仕事がしたいのか、っていうのは、一般的な(?)対外的なイメージだけでなくて、具体的にどんな仕事の内容なのか、自分はその仕事のどんなところに惹かれるのか、仕事をして何を求めたいのか、そういうのを見ていく方がいいと思う。

というか、「やりたい仕事」「やりがいのある仕事」みたいなものなんて、ほんと個々それぞれで違うし、ぴったりくるものがそこにあることなんてほぼほぼないんじゃない?って思っている。

もっとみる
「やりたい仕事」ってなんだろう?

「やりたい仕事」ってなんだろう?

会社に入ってみてすぐにやめてしまう、というのを聞いて、もったいないなぁと思う。

だいたいのことは、ある程度知ってからの方がおもしろいし、よく知ってよくわかっていろいろできるようになってからが楽しいと思う。
最初から好きなことだって、より知ってわかった方が、もっと好きになってたりするじゃん?



逆に、もっとやりたいのにかんたんなことやさわりのところくらいしかできなくて、もやっとすることもある

もっとみる
よく知らないまま判断できる?

よく知らないまま判断できる?

また4月も終わらないのに、もう、今年度の新人で会社をやめる人が増えているらしい。

別に、続けるのもやめるのもどうしようがそれぞれ個人の自由だし、とりあえず続けるのがいいこととも思わない。

でも、1ヶ月もたってないくらいで、会社のことも仕事のこともまわりの人たちのことも、あまりわからないままじゃないのかな?
やめたいほどいやだったり合わなかったりした何かは何なのだろう?

もちろん、ブラックだっ

もっとみる
働きがいって準備されてるものじゃない。

働きがいって準備されてるものじゃない。

「働きがいのある組織」という言葉が、もやっとするなぁと思っている。
どんな組織どんな仕事にたいしてやりがいを感じるのかって、人それぞれで、誰にとっても働きがいがあるって言える組織なんてないんじゃない?

働きがいのある組織や仕事がいいことだ、みたいな感じもなんだかなぁと思う。
もちろん、働きがいのない、やる気になれない仕事よりは、働きがいがある方がいいんだけど、その両極だけで比べるものじゃないじゃ

もっとみる
「働きがいのある組織」って?

「働きがいのある組織」って?

先日の新聞記事を読んでめっちゃもやっとしている。

ホワイトかモーレツか、みたいな二項対立的な比較もどうかと思うし。
売上とかって業界業種などでも全然違うから、コロナ禍で環境変化の大きかったときを含む10年の比較で売上増加率の比較だけで見るのはどうかと思うし。
勝ち負けみたいにしてるのもなんだかなと思う。

働きやすさとか働きがいとかが、モチベーションや生産性につながるのはわかるけど、それだけが業

もっとみる
不自由だからできること。

不自由だからできること。

社内の組織変更の連絡がきて見てみたら、事業部内でいろいろ部署がシャッフルされて、来年度の方針に沿って再編されているっぽい。
そのせいで、今やっているいくつかの業務が、すべて別々の部署になってしまった。

複数の業務は、ほぼ同じ部署内だから調整できたりしてやれていたのも大きいと思う。
よく話をする組織職の方も多かったから、意図汲んでもらえたり方針と合わせたりして、やりたいことも多少できる状態だったの

もっとみる
「やりたいこと」のものさしは内容だけじゃない。

「やりたいこと」のものさしは内容だけじゃない。

先日、上長から、
「隣のグループに異動もできるけどどうする?
 どっちのグループにいるのがいい?」
と聞かれて、困った。

どっちにいても業務内容は変わらないから、どっちのグループの業務に力を入れたいか、評価されたいか、というような趣旨だったのだけど、業務が変わらないならどっちにいても同じじゃない?
どっちの上司がいいのか選べっていうのとあまり変わらない気もして、選ぶのも気もひける。



わざ

もっとみる
枠を越えたいのがいいか越えさせられるのかいいか。

枠を越えたいのがいいか越えさせられるのかいいか。

想定外の何かを得るのは、想定している枠の中ではできなくて、枠を越えないといけない。
だから、事前に求める成果を定義されて越境しても、越境になりにくい。

それでも何も新しいことをしないより、事前に決めた成果を取りに行くためであっても、越境らしきことをしてみる方が自分の枠は広がると思う。



というのを見て、ふと思ったのは、人に(会社や上司などから)求められたり指示されたりして越境学習に行くのと

もっとみる
想定外で学ぶということ。

想定外で学ぶということ。

越境学習についての記事を読んで、あるあるな話だなぁと思いつつ、勤務先でやっている他部署への期間限定異動、通称「塾生制度」を思い出した。

短期間(だいたい1年間)それまでやっていた仕事とはまったく関係ない部署に異動し、1年後に戻ってくる制度。
開発系の部署から、戦略系の部署に行ってきて、グローバルでのプロジェクトに参加したり、事業部全体でのプロジェクトに参加したり、データ分析と改善検討みたいなのを

もっとみる