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【小説風BAR紹介】駒込VARIANT TOKYO
近年、薬草系のリキュールが流行っていると耳にした。
「何それ?」
「平たく言えば、ハーブのお酒だね」
「例えば?」
「有名なのはカンパリ。イエーガーやアブサンもそうだね」
バーで隣り合った男性は長い前髪を頬に流し、こちらを向かずにロックグラスを傾けた。
「それは? 今飲んでる黒っぽいお酒」
「……これは、ブレンデッドのアブサン。一口飲んでみる?」
これは何年も前の記憶である。
知人に連れ
【LIPHLICH】活動休止前最終ライブレポートNatural New Nix@神田スクエアホール_2024/2/24
暗転した会場内に、映画のフィルムが回る音が響く。
おもむろについたライトは青から赤へ色を変えた。
ピアノの音が重なる。
シンフォニーの重層で、「リインカーネーション」の『さあ繰り返そう』の部分が会場に満ちる。始まったばかりだというのに、もう大団円のような空気の中でメンバーが一人ずつ入場する。
最後に入場した久我さんがピンスポットでアカペラで歌い始めたのは「航海の詩」の英詞だった。下から上に舐める
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⑩IN SILENCE⑪SELVES
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー①WITH LOVE
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー②G.③HURT④RA-SE-N⑤LUV U
◆【LUNA SEA】
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⑦1999⑧END OF SORROW⑨DESIRE
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー①WITH LOVE
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー②G.③HURT④RA-SE-N⑤LUV U
◆【LUNA SEA】
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⑥FOREVER&EVER
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー①WITH LOVE
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー②G.③HURT④RA-SE-N⑤LUV U
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続けて書いていきま
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー②G.③HURT④RA-SE-N⑤LUV U
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー①WITH LOVE
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続けて書いていきます。
◆G.
セルフカヴァーアルバム『STYLE』の先行MVとして、「G.」がYoutube公開されてから、もう一
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー①WITH LOVE
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆WITH LOVE
旧作がリリースされた時、第一声の「せめて 抱き締めて」を初めて聴いたそれまでのLUNA SEAを期待していたファンは、少なからず驚いただろうと思う。
つぶやくように、口ずさむように近距離で歌われる錯覚を覚える声
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『STYLE』全曲レビュー⓪『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
◆『MOTHER』全曲レビューはこちらから
◆『STYLE』はどのようなアルバムだったのか
各曲のレビューを書く前に、『STYLE』はどのようなアルバムだったのか、ということを確認しておきたい。
発売は1996年4月22日。
『MOTHER』が発表されたのは1994年10月26日なので、MOTHER発表の一年半後に発表されたということになる。
その一年半の間にLUNA SEAを取り巻く環境は、
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『MOTHER』全曲レビュー⑨TRUE BLUE⑩MOTHER
◆初めから読む方はこちらから
続けて書いていきます。
◆TRUE BLUE
このアルバムの中で、最も原曲に忠実かもしれない。
表情を増したRYUICHIの歌を中心とする冒頭からの一体感で、有無を言わさず目の前の景色が塗りつぶされる。
ただ、歌の表情が豊かになっただけではなく、一体感の中のそれぞれの楽器の解像度の高さに眩暈がしそうになる。
音の一粒一粒が存在感をもって曲を構成していると強く感
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『MOTHER』全曲レビュー⑥AURORA⑦IN FUTURE⑧FAKE
◆AURORA
AURORAは、LUNA SEAのファンではない人に、恐らく最も「LUNA SEAらしくない曲」と言われるだろうな、と思う。
一般に認知されているLUNA SEAは、多分にROSIERであり、TRUE BLUEであり、DESIREであるだろう。その他シングルもそれぞれにロックバンドとしての華やかさのあるものが連なっている。
ノイズの入る導入から、「汚れのない愛があれば」という仮
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『MOTHER』全曲レビュー⑤GENESIS OF MIND
上記に続いて、⑤GENESIS OF MIND書いていきます。
◆GENESIS OF MIND
◆献花式のこと
LUNA SEAのレビューなのに、別バンドのことを書くことは無粋であることを承知で、この曲については、BUCK-TICKの櫻井敦司さんの件を触れずに書くことができないことを最初にお伝えしておきたい。
大変恐縮ながら、ご了承いただきたく思う。
私事ながら、つい昨日12/9に羽田Z
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『MOTHER』全曲レビュー②ROSIER③FACE TO FACE④CIVILIZE
◆LOVELESSはこちら
上記① LOVELESSに続いて、セルフカヴァーアルバム『MOTHER』の全曲レビュー続けていきます。
◆ROSIER
LUNA SEAの代表曲と言われるROSIER。
LUNA SEAのことを知らない世代の人にも認知されていることが多く、
私は正直「もう一生分聴いた」と思っていた節があった。
新生MOTHERの中でも、ROSIERにはそれほど期待の意識を向けず
【LUNA SEA】セルフカヴァ―アルバム『MOTHER』全曲レビュー①LOVELESS
29年前の1994年に発表されたMOTHERの再録アルバム発表に先駆けて公開されたLOVELESSのMVを見た時、息が止まった。
中学生の頃、何百回も聴いて、歌詞も内包される曲の細部まで熟知していると思っていた曲が、あれから30年弱が経った2023年に、これほど鮮やかなものとして心臓を掴んでくるとは、正直思っていなかった。
◆LOVELESS
途切れ途切れの人の声。
静けさに重ねられる爪弾かれ