おがかつ

子どもや重度の障害のある方たちの生活に関わっている理学療法士です。 読んだ本や学んだこ…

おがかつ

子どもや重度の障害のある方たちの生活に関わっている理学療法士です。 読んだ本や学んだことを中心に専門分野に限らず理学療法士が働く上で役に立つと思う情報を書いています。 ボッチャを中心にスポーツのことや施設でのチームワークについて、自分が思うことなどいろいろな記事を書いています。

最近の記事

チームを作る時に知っておきたい知識(ダンバー数)

立て続けに書きたいことを書いているおがかつです。 さて、今回はチームの人数についてです。 人数によってチームの結束力が変わってくるというお話です。 最近、チームの編成について考える機会があり、チームが機能する要素について改めて考えてみました。 チームが機能するために必要な要素として円滑なコミュニケーションがあります。 円滑なコミュニケーションには前の記事で紹介したタックマンモデルや2:6:2の法則も大切なのですが、今回はチームの人数について整理していきます。 結論からいう

    • チームが動く中で知りたい知識(2:6:2の法則)

      風が強く、目がかゆいなど花粉症デビュー疑いのおがかつです。 今日はチームが動く中で知っておきたい集団の特性について書いてみます。 チームで動いている中で「〇さんの動きが悪い!▢さんはあんなに頑張ってるのに!」という状況があると思います。 この時についついAさんを非難してしまがちなのですが、状況の捉え方に注意が必要です。 個人因子や能力なども影響しているかもしれませんが、実は集団の特徴による影響も受けていて誰もがこの状況にあてはまる可能性があるからです。 2:6:2の法則と

      • チームが成長するために知りたい知識(タックマンモデル)

        最近NFTに触れてみました。 なんだか敷居が高い気がして手が出せずにいたのですが、購入してみるととてもハッピーです。 ミスって購入資金が飛んでいかないか心配でしたが笑 さて、今回はチームの成長の過程のモデルのタックマンモデルを紹介します。 すでに過去の記事内でも説明しており、有名なモデルであるため知っている方もいるかもしれませんが、改めて。 タックマンモデルはチームの成長の過程を4段階(その後の解散まで含めると5段階)に分類しています。 ①フォーミング 形成期 ②ストーミ

        • 上司や先輩と後輩の板挟みにあったらどうする?

          私はあと約2か月で16年働いた職場を離れて理学療法士として新しいチャレンジをしにいきます。 そんな中、ありがたいことに今の職場でチームワークについてお話をする機会をもらいました! その中で改めて考えたのが今回のテーマです。 上司と同僚や後輩との板挟み まあ、あるあるですよね(-_-;) 人と人の板挟みになるのはどこの世界でもあることでいちいちそこに引っかかっててもしょうがない、っていうくらいよくあると思います。 特に間に挟まれやすい人っていますよね。 私もその1人です( ̄

        チームを作る時に知っておきたい知識(ダンバー数)

          #私たちの選挙 明るい未来のために喜びも痛みもみんなで分かち合う

          選挙について書くことは今まで経験したことがないです。 私個人としては特定の政党を支持するとかではなく、政治も詳しくないのでこうなって欲しいな、とかここはどういうことなんだろう、と自分の考えを書いていってみます。 タイトルはまさにそんな世の中になるといいな、というところです。 私は理学療法士なのでいわゆる国の医療費の中からお給料が出ている立場です。公務員ではありませんが、それに近い部分はあると思います。 日本の国民皆保険制度はまさに痛みをみんなで分かち合う、素晴らしい社会保障

          #私たちの選挙 明るい未来のために喜びも痛みもみんなで分かち合う

          アフォーダンスについて学び始めました(後編)

          さて、前編で佐々木正人さんのアフォーダンス入門を読んでアフォーダンスとは何かを書いてきましたが、続きに行きます。 ここからアフォーダンスが人に与える影響についての話になっていきます。 環境からの情報で行動を決めるのは脳ではない?? 視覚的に入ってくる光学的情報は脳で画像が作られるとすると人によって違うとなります。 この例として絵の情報が紹介されています。 でも一つの絵の中の風景が変われば視点が移動したことが同じように分かります。 これは風景か変わることで絵から「視点が移動

          アフォーダンスについて学び始めました(後編)

          アフォーダンスについて学び始めました(前編〕

          アフォーダンスでパッと思いつくのはついつい押したくなるボタン、ドアを見ると自然に引いてみるなど見て捉えたものに対して自然と取る行動のようなものを考えていました。リハビリテーションの分野でもアフォーダンスは重要なものとして考えられています。 そんなアフォーダンスについて学んでみようと思い、 アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるのか/佐々木正人  を読んでみました。 読んでみて、アフォーダンスを正確に理解するのはやはり難しい、というのが正直な感想です。 でも、その中で自分

          アフォーダンスについて学び始めました(前編〕

          チームビルディングを学ぶ

          仕事をしていてどんな職種でも一人だけでやるものってほとんど無くて、大小の違いはあれどある程度チームで動くことが多くなりますよね。 私たち理学療法士も当然、一人の患者さんに対して医師、看護師、介護福祉士、ソーシャルワーカー、薬剤師、臨床検査技師などさまざまな職種と一緒に関わります。 部署内、部署間でも何か取り組みが有ればそれに向けてチームを組むことになります。 病院であれば栄養サポートチームとか、職員研修チームとかそういったものがあると思います。 私も現在、仕事の中で複数のチ

          チームビルディングを学ぶ

          新入職員や若手スタッフに読んでほしい一冊

          今日はもうすぐ4月ということで、新入職員や若手スタッフに読んでほしい一冊を紹介します。 藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室/荒木博行 です。 この本のオススメポイント新入職員サカモトたち同期が受ける人事部の石川さんの研修を受けるストーリーなのですが、その研修でとても勉強になることが紹介されています。また、サカモトたち登場人物もそれぞれ色々な人が共感するような悩みを持っています。新入職員や若手スタッフにとっては早いうちに聞けるといい話がたくさんある

          新入職員や若手スタッフに読んでほしい一冊

          パラスポーツが大好きな人

          ご飯も思いも熱いうちに、ということで今日参加というか主催のイベントで聴いた話のことを書こうと思います。 昨年行われたパラリンピックの車いすバスケットボール競技に審判団の一員として参加した職場の元後輩に体験記として話をしてもらいました。 その話がとっても素敵だったので紹介します。 元々車いすバスケを部活で健常者チームのプレイヤーとして始めたけれど、途中で部活感に耐えられずやめたそう。でもやっぱり好きだからサポートする立場でまた関わり始め、自分自身もプレイヤーとして再びプレー

          パラスポーツが大好きな人

          対話は自分の幹を育てることから

          今回は泉谷閑示著「あなたの人生が変わる対話術」を読んでの自分の解釈と学んだことを紹介させてもらいます。これまで紹介した本と共通する部分もあるので、その辺りもリンクさせていきたいと思います。 本を最初に見たとき、人間関係は対話で変わるというキャッチフレーズに目が行きました。 コミュニケーションのテクニックの話かとも思っていましたが、読んでいく中でもう少し深いテーマが主になっていることが分かってきました。 私自身、理学療法士として対話というのは患者さんやご家族はもちろん、スタッ

          対話は自分の幹を育てることから

          人が輝く組織とは?

          今回は大賀康史著の全員の才能を最大化する最高の組織を読んで気づいたことを書いてみようと思います。 今回、読んで気になった、勉強になったポイントと感想を書きます。 まず、なぜ理学療法士の私がこの本を読もうと思ったか。 理学療法士が病院などの組織の運営に直接関わるのはほぼないです。 ただ、少人数のグループの中でリーダーシップを発揮しないといけない場面は少し年数を重ねて後輩もできてくると出てきます。 また、何か新しい取り組みをチームで進める時にも理学療法士がリーダーとなることもあり

          人が輝く組織とは?

          意見の衝突って大事

          今回は今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 「ジャイアントキリング」の流儀(仲山進也 著)を読んでの紹介と感想を書いていきます。 最初に表紙を見て、ジャイアントキリング好きだし、チームビルディングに興味があるし、個々の良さを引き出す方法が書かれているのかな、と読みはじめました。 読み終わって、ジャイアントキリングって奥が深いと改めて読み返したくなる本でした。 今まで読んだのは組織作り、サッカーで言うところのフロントの話が多かった気がしますが、今回はシーズンを通した

          意見の衝突って大事

          読書で思考の軸を鍛える

          今日は金川 顕教さんの 「本の読み方」で人生が思い通りになる読書革命 を紹介します。 金川さんは公認会計士で「YouTube図書館」で1日2冊の本を要約して紹介しているそうです。 なぜ読み方で人生が思い通りに? この本は1冊30分で読み、内容の80%を記憶に理解する方法を紹介しています。これは単に速読ではなく、本のつくりや著者の意図の汲み取り方、自分との対話をしながら本を読み、アウトプットに向けた読み方のようです。 この本の面白いところは読書の方法を仕事のプロジェクト進行

          読書で思考の軸を鍛える

          不安に負けない、夢中になれるものを

          不安は人生で感じることは多いことで、どこからともなくやってきます。コロナ禍で動けなくなった分、内向きになりあれこれ考えてしまう人も少なくないと思います。 自分自身もそうです。 今回はそんな不安との向き合い方が紹介された 本田健 不安な時代をどう生きるか を読んでみて自分なりの解釈で不安との向き合い方、自分自身の未来の作り方について自分自身が感じたことを書いていきます。 不安について この本では不安について、人間関係、お金、仕事、健康など不安を感じやすい例が紹介されていて

          不安に負けない、夢中になれるものを

          アートとサイエンス

          アートとサイエンスというのは、いろいろ目にしたことがありますが、私が印象に残っているのは第5回小児理学療法学会のテーマです。 その時から頭の中に残っているのですが、それから数年経って自分なりに思うことを書いてみようと思います。いちおう付け加えると私自身は子どもや先天性の障がいのある方たちとリハビリをしているので、その視点からの内容になっています。 どっちも大事 学会の時にもどちらも大事というメッセージだったのですが、やはりどちらも大事ですよねというのが結論です。 そんなこと

          アートとサイエンス