マザー・ツリーを読んで
著者のスザンヌ・シマード氏は、代々森林伐採に従事してきた家庭に生まれ、幼少期からカナダの森の中で木々に囲まれた生活をしていました。
大学卒業後、森林局の造林研究員として勤務しましたが、森の中に区画を定め、その区画内に生育する木々を全て伐採し、経済的に価値のある木を植林して利益を上げようとする政策に疑問をもち、研究の道に入りました。
研究の結果、木々が地下の菌根菌ネットワークで繋がり、互いを認識し、栄養を送り合ったりしていることを発見しました。植物の根と、キノコなどの菌類が結