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性とか愛とか。ツイッターには1万人のフォロワーさんがいます。みなさんありがとうございます。 (記事は基本的に18禁を有料としてます)

最近の記事

セックスレスの闇は深い

私の旦那は、子どもが生まれてからもしばらくは親になりきれない人だった。 私に子ども同様に甘え、ほとんど家事をせず、自分が蔑ろにされると機嫌が悪くなるような人だった。 私は長年かけて、旦那の教育もしなくてはならなかった。 帰ってきたら堂々とリビングに居座り、テレビを見ながらゆっくりとご飯を食べる。 私はその横で子どもをずっと立ってあやしながら、自分のご飯は子どもが寝ている間にかけ込む。 私は毎晩夜泣きに付き合っているのに、旦那は自分の部屋で自分のペースで好きなだけ寝る

    • 不倫沼⑥ 会えなくなっても

      セックスとはただの身体同士の触れ合い。 そう感じたのは、Fと離れ、別に言い寄ってきた職場の男との関係のなかでのことだった。 正直言って、なんにも気持ち良くなかった。 何のためにやっているかも分からない。 ただ、私はやけになっていた。 求められるままに身体を差し出して、自分を痛めつけていたのかもしれない。 その男(以下I)は、私に以前から好意があるようだった。 それは顔を見れば一発で分かる。 Fとはまったく違う、私の一言一言に喜怒哀楽するようなタイプの男で、好き

      • 不倫沼⑤

        Fの奥さんが身籠っているという事実は、だんだんと私を蝕んでいった。 利用されているのはどこかで分かっていながら、私はFから離れられずにいた。 何が良かったのか? 会えば「可愛い」「セクシーだね」と言ってくれるF。 職場でもどこにいても、私のことをいつも気にかけ、見つめてくれて、求めてくれた。 しかしFは、 「私のこと好き?」 という質問に対しては、絶対に答えてはくれなかった。 「好きって言ってよ」 と言っても、なんだかんだとはぐらかされた。 代わりに私は聞いた。

        • 不倫沼④

          Fの奥さんが妊娠してると知ったのは、私と関係があってから数ヶ月後のことだった。 私はそれを、Fの口からではなく、別の同僚から聞いた。 最初はあり得なさすぎて、何も言ってくれなかったFに対して、騙されたと泣いてばかりだった。 でも、職場で毎日顔を合わせているうちに、やはり私の好きな気持ちは収まらず、それでもいいとある日、私の気持ちが沸点を通り越してしまった。 この日のことを後悔しているかと問われれば、正直分からない。 自業自得。悲しい結末になるとは分かっていても、私は

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        セックスレスの闇は深い

          不倫沼③

          私たちは社内でも留まるところを知らなかった。 毎日繰り返す社内メールで愛を交わし、人目のないところで落ち合ってキスしたり、倉庫で抱き合うことも度々あった。 誰かが来るかもしれない、と思いながらするセックスは、脳がとろけそうなほど刺激的で、私は倉庫の壁で後ろから犯されながら、何度も何度も絶頂に達した。 お互い、相手の身体に取り憑かれていたのかもしれない。 それが初めてのセックスみたいに、会えば何度も求め合い、すればするほど気持ち良くなった。 見つかることはもちろん恐か

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          不倫沼③

          不倫沼②

          最初のデートは池袋だった。 私が水族館に行きたいと言い出し、それなら池袋でお泊まりしてから行こうということになったのだった。 新宿で待ち合わせしてから、一緒に池袋のホテルへ向かう。 その夜のことは、ほとんど覚えていなかった。 全てが夢の中みたいで、思い出そうとしても泡の記憶として消えていく。 おそらく緊張していたのだと思う。 気持ち良かったのかどうかさえ思い出せず、ただ、あまり眠れなくて、翌日は眠くて仕方なかった。 Fもそれは同様だったみたいで、2人で水族館を歩

          不倫沼②

          不倫沼①

          ここから書くことは半分本当で、半分フィクションです。誰の参考にもならないし、見る人によってはただ不快なだけかもしれないが、自分自身同じ過ちを繰り返さないためにも備忘録として書いておくものです。悪しからず。 Fと出会ったのは私が転職してすぐのことだった。 男という男に失望し、男に期待せず、これから自分の将来について考えていこうとしている時だった。 Fに対しては、初めて会った時からなんとなく惹かれるものがあった。 最初はそれほど意識していなかったのだが、喋る機会が増えるほ

          不倫沼①

          私の中の悪魔、終

          私はだんだんとMへの興味を失くし、Mのことを避けるようになった。 Mは腹いせなのか何なのか、私と同じ部署にいる別の若い女に手を出し、2人で飲みに行くなどしていた。 私はそれをさらに鬱陶しく思い、Mに冷たく接するようになった。 「誰でもいいんなら連絡して来ないで」 と私が告げると、男はうなだれて、 「だって寂しいんだもん」 と言った。 既婚の、50過ぎの男が言う台詞がそれである。 人間なんてそんなもので、恋愛すれば誰でも子どもになるのだと思った。 「とにかくもう会い

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          私の中の悪魔、2

          54歳、大手電機メーカーのシステム部部長、勤務歴30年、栃木県出身、M。 男が私に関心を持つまでは容易だった。 ただ顔を見つめてるだけで、Mは簡単に落ちた。 きっと女性に対する免疫が少ない方だったのだろうと思う。 見た目も、お世辞にもいい男とは言えなかったが、私にとってはそんなことはどうでもいいことだった。 私はその反応をただ楽しんでいたのだと思う。 最初は仕事を教えてもらい、そのうちに社内メールをするようになり、個人の携帯でやり取りするようになって、自然の

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          私の中の悪魔、2

          私の中の悪魔

          (✳︎今回は課金はありません) そんな生活が数ヶ月と続いた頃、私はこのままじゃいけないと不意に思い立つようになる。 楽はできるが、自分には他に何かするべきことがあるように感じたのだ。 そして、やはり自分で稼いで行くべきだと考え、派遣の仕事を探し、大手のメーカーで勤め始めることにした。 新卒で失敗した私は、普通に就職することは難しく、第二新卒で就職しようとしてもやはり上手くいかなかった。 そもそも何をしたいのかが明確ではなく、書類では通るが面接でぼんやりとした回答しか

          私の中の悪魔

          生産性のない生活

          男との生活はしかし、全く生産性のないものだった。 テレビを観てはセックスをして寝る。 また起きてはご飯を食べたりして、またセックスをして寝る。 そんなことの繰り返しで、私たちの周りだけ時が止まったようだった。 彼が仕事に行っている間は、私は泥のように眠った。 ただ体が重くて動かず、彼と出会って少しは良くなったが、まだまだ元気とは言い兼ねる状態だった。 彼に求められている時だけ、私は生きている心地がした。 このまま、何もせずにただひたすらセックスだけしていたいと思

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          生産性のない生活

          救いの手

          (ここからは身バレの恐れがありますので、すみませんが課金して閲覧制限をさせて下さい。) 私はそのうちに週3日の出勤でさえ務められなくなっていった。 起きあがろうとしてもどうしても体が動かず、ずっと布団にくるまったまま1日を過ごすことも出てきた。 生きるために必要最低限のことしかできず、出勤するのに崖から飛び降りるくらいの莫大なエネルギーを必要とした。 やっとのことで出勤したとしても、頭の中は常に靄がかかっているような状態で、ボーッとしたり、駅のホームで立ち眩んで倒れそ

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          風俗で働く女の子たち

          風俗店には当然のごとく訳ありの女の子がたくさんいた。 借金や奨学金の返済のため働く子、男がヒモのため自分で稼ぐしかない子、大学や自分の夢のために費用を稼いでいる子など、みんな多額なお金が必要な子ばかりで、純粋に性行為を楽しんでいる子など滅多にいなかった。 そのため、真面目に働く一方で、みんな裏では客の悪口やからかいなどでいつも盛り上がっていた。 当然のことだと思う。 この仕事は、自分の体が売り物で、ある意味自分の体を傷つけて成り立っている。 自分の意思とは反して、気

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          風俗嬢として働く

          結局初めての面接の後、色々と見て回って、働き始めたのは女性のオーナーの経営している新宿の店だった。 そこは古びた雑居ビルの一角で、一見ただのマッサージ店。 しかし、中に入れば個室と個室が分厚いカーテンのみで遮られているだけの、正真正銘の風俗店だった。 私はそこで週3日働いた。 働いた後のダメージは思いのほか大きくメンタルが削られるため、それ以上は働けなかった。 しかしどれだけ頑張っても1日2〜3万円ほどにしかならず、トータルで考えるとやはり昼職と変わらないのではない

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          風俗店の面接

          最初の風俗店は、求人雑誌で見つけた。 近日オープン予定とのことで、まだ店舗がなく、面接は何もない空っぽの事務所のようなところで行われた。 ドアをノックすると、スーツ姿の男性が出迎えてくれた。 一歩入ると、飛び込んできたのは部屋全体を見えないようにしてある衝立と、それに囲まれた、何の変哲もない無機質な事務机だった。 私はそこに座らされ、対面で面接を行った。 男は名刺を差し出すわけでもない。 何の保証もなく、明らかに怪しいものだった。 特に当たり障りのない質問が続き

          風俗店の面接

          生きていくために。

          キャバクラでの仕事は思っていたよりも大変だった。 毎日の客への連絡や同伴出勤など、一日中接客のことを考えなくてはならない日が休みなく続いた。 それに、寝るのはいつも明け方になるので、起きるのはどうしても昼になる。 ダラダラと起きて、それからすぐに支度して同伴が始まるのだから、自由な時間などほとんどなかった。 時給が高くても、指名料をたくさん貰えても、これでは1日中仕事しているのと同じだ。 だんだんとストレスが溜まるようになり、私は都合の良い客にそのストレスをぶつける

          生きていくために。