麻倉瑞季

山下瑞季と麻倉瑞季の脳みそ。

麻倉瑞季

山下瑞季と麻倉瑞季の脳みそ。

記事一覧

眠れる土曜。

「それではまた来週がない日」 2024.4.20。1年ぶりの眠れる土曜日。 明日は早起きだから早く寝るぞと意気込み、ふかふかの布団に潜り込む。キャンドルライトの光がなんと…

麻倉瑞季
3週間前
51

執着。捨。

「人生ダメにしてから始まり」 執着しちゃだめなんて誰も教えてくれなかったけど、あなたに出会ったおかげで執着を知り、また捨て方を知りました。 いい匂いするねと褒め…

麻倉瑞季
1か月前
69

命、燃。

「で、それで、」 冬。人肌あれば暑くない夏。だけど私はずっと雪。湿気もなく乾いた雪、寒い砂漠。寂しさに押し殺されて気付いたら私は人形。 空になったら容器なんて邪…

麻倉瑞季
3か月前
48

題:浦島太郎から読み取れる人間の試し行動

人間とは愚かである。 浦島太郎はなぜ、あそこで玉手箱を開けてしまったのか。浦島は乙姫に魅せられていたので、そんな素敵な女性に貰ったお土産はたとえ開けるなと言われ…

麻倉瑞季
3か月前
49

ぐちゃぐちゃ、苦しい、

「ぐちゅぐちゅきもきも」 2024年始まってから2日で幸せになり、2日で地獄に落ちた。 今日は躁状態なのでまだ言葉を紡ぐことが出来るが、昨日までは死んだように生きていた…

麻倉瑞季
4か月前
85

彼の話。

「好きだから力加減を間違えて壊してしまうこともあるわよね。」 10月の末。私はこの世から消えちゃおうかなと思っていた。もう全部どうでもいいやと思ってスマホを投げ出…

麻倉瑞季
4か月前
228

あたしは女の子。

「女の子だからピンクが似合うって誰が決めたの」 あたしは女の子。 ピンクやフリルが似合いたい。ロリータを着てヘッドドレスつけて甘々にしてショートケーキも可愛く食べ…

麻倉瑞季
5か月前
96

午前5時、渋谷。

「都会って 狭くって 星一つも見えないけど」 朝の5時。始発に飛び乗り集合場所へと急ぐ。 眠たい目を擦りながらすかすかの車両を観察する。通勤ラッシュと違って、香水や…

麻倉瑞季
5か月前
135

かわいい研究所

「わたしはぜったいにかわいい」 幼い頃、私の顔に関する意見で父と母は2つにわかれていた。父は「世界で1番可愛いよ」といういわゆる親バカで、母は「中の下、良くて中の中…

麻倉瑞季
5か月前
287

麻倉瑞季の脳みそ。

「やっぱり私表現者になりたい」 やっぱりとはどういうことか。 グラビアは表現者ではないのか。 そんなことは一旦全部ぶち投げて、私が「山下瑞季」として、「麻倉瑞季…

麻倉瑞季
5か月前
263
眠れる土曜。

眠れる土曜。

「それではまた来週がない日」

2024.4.20。1年ぶりの眠れる土曜日。
明日は早起きだから早く寝るぞと意気込み、ふかふかの布団に潜り込む。キャンドルライトの光がなんとも心地よい。明日寝坊しませんようにと願いながら目を閉じる。

だけど心はざわざわ、落ち着かない。

なんとなく、25:30まで起きてしまった。
さて。
何の気なしにRadiotalkを開く、手癖で。

「オレたち!」と元気な声、

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執着。捨。

執着。捨。

「人生ダメにしてから始まり」

執着しちゃだめなんて誰も教えてくれなかったけど、あなたに出会ったおかげで執着を知り、また捨て方を知りました。

いい匂いするねと褒めたら次に会った時にプレゼントしてくれたお揃いの香水。

貴方がロングがタイプだと言ったから伸ばし続けている髪の毛。

清楚な子が好きだと言ったから服を揃えたのに結局はボディタッチが多めな子に惹かれた貴方。

全部を抱えて生きるにはあまり

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命、燃。

命、燃。

「で、それで、」

冬。人肌あれば暑くない夏。だけど私はずっと雪。湿気もなく乾いた雪、寒い砂漠。寂しさに押し殺されて気付いたら私は人形。

空になったら容器なんて邪魔なだけ。だけど私は既に空、既に邪魔。

熱帯魚、誘惑。負けない躰、勝てない頭。次から次へと出てくる、だからもうすぐ墓場。

道路に飛び出す私、とめない誰か。線香花火が頭で散った。とまる迷路。ぐちゃぐちゃになる人形。どこかに飛んでくビニ

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題:浦島太郎から読み取れる人間の試し行動

題:浦島太郎から読み取れる人間の試し行動

人間とは愚かである。

浦島太郎はなぜ、あそこで玉手箱を開けてしまったのか。浦島は乙姫に魅せられていたので、そんな素敵な女性に貰ったお土産はたとえ開けるなと言われていても開けてしまうのであろう。

愚かである。

たとえどんなに好きな女性であれど、約束は守らねばならない。さもなくば浦島と同じく恐ろしいことになるのでは無いか。
例に出すと、浮気がそうだ。浮気をしないというのは約束では無い。相手との信

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ぐちゃぐちゃ、苦しい、

ぐちゃぐちゃ、苦しい、

「ぐちゅぐちゅきもきも」

2024年始まってから2日で幸せになり、2日で地獄に落ちた。
今日は躁状態なのでまだ言葉を紡ぐことが出来るが、昨日までは死んだように生きていた。誰とも関わりたくないし喋りたくもない。SNSも下書きに入れていたものを投稿するだけ。地獄。

何かを書きたかった。書こうとした。いつも傷口をぐちゅぐちゅに抉って思考を吐き出して、吐き出してスッキリしていたけど、出来ない。苦しい。

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彼の話。

彼の話。

「好きだから力加減を間違えて壊してしまうこともあるわよね。」

10月の末。私はこの世から消えちゃおうかなと思っていた。もう全部どうでもいいやと思ってスマホを投げ出し、ベッドの上でいなくなる時のシミュレーションをしていた。
何時間が経ったかわからない。ふとスマホを見ると2件の不在着信があった。これに折り返し電話をしてから居なくなろうと思い、彼に電話をかけた。幸い彼はすぐに出た。しばらくたわいのない

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あたしは女の子。

あたしは女の子。

「女の子だからピンクが似合うって誰が決めたの」

あたしは女の子。
ピンクやフリルが似合いたい。ロリータを着てヘッドドレスつけて甘々にしてショートケーキも可愛く食べちゃうんだ。

だけど全然似合わない。女の子なら「当たり前」に似合うと思われてるものが似合わない。苦しい。

「女の子らしい」ってなに?
そんな型に嵌められる人間なんて一人もいないの。「らしい」なんてありゃしないの。

甘いだけな女の子

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午前5時、渋谷。

午前5時、渋谷。

「都会って 狭くって 星一つも見えないけど」

朝の5時。始発に飛び乗り集合場所へと急ぐ。
眠たい目を擦りながらすかすかの車両を観察する。通勤ラッシュと違って、香水や汗の香りを感じない代わりに少しアルコールの気配がする。始発はまだ夜が明けてない人と、既に朝を迎えている人とで朝と夜を両方感じられるお得な時間だ。私はこの空間がかなり好きだ。イヤホンから流れ出る心地よい音楽を聴きながら周りを観察する。異

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かわいい研究所

かわいい研究所

「わたしはぜったいにかわいい」

幼い頃、私の顔に関する意見で父と母は2つにわかれていた。父は「世界で1番可愛いよ」といういわゆる親バカで、母は「中の下、良くて中の中くらい。あんた言うほど可愛くないよ」と割と自分の娘でも客観的に見られる人だった。ここだけ聞くと母のことを酷い親だと思う人もいるかもしれないが、私はそのおかげで大人になって自分の顔がそんなに可愛くないことを理解し天狗にならずに済んでいる

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麻倉瑞季の脳みそ。

麻倉瑞季の脳みそ。

「やっぱり私表現者になりたい」

やっぱりとはどういうことか。
グラビアは表現者ではないのか。
そんなことは一旦全部ぶち投げて、私が「山下瑞季」として、「麻倉瑞季」として形成された経緯をここにつらつら書かせて欲しい。

【山邊鈴との出会い】

私が私とはなにかを考え始めたのは中学生の時に出会った彼女の影響が大きい。
彼女は自分の脳みそを外に出すことが得意で、彼女の書く文章は読んでいて惹き込まれ

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