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記事一覧

今永昇太も叫んだ”Go Cubs Go"、カブスのアンセムの誕生ストーリー

シカゴ・カブスの今永昇太がメジャーデビューを最高のピッチングで飾った。

今年1月13日、シカゴ市内のホテルでカブスの入団会見に臨んだ今永昇太は、カブスのユニフォームに身を包み、居並ぶメディアを前に冒頭、こう切り出した。

このフレーズは、シカゴ・カブスのアンセムソングとなった"Go Cubs Go"のサビの部分である。

今永昇太はこのフレーズで、シカゴのファンのハートをがっちり掴んだに違いない

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スタンフォード大学野球部OBで打線を組んだ(引退した野手編)

岩手県・花巻東高校野球部で高校通算140本塁打を放ち、甲子園にも出場した佐々木麟太郎が、卒業後に、米国スタンフォード大学(カリフォルニア州スタンフォード)に留学することが発表された。

スタンフォード大学といえば、米国でもトップクラス、世界的にみても、最高峰の大学だが、伝統的にスポーツも盛んである。

愛称「カーディナル」で知られる野球部もこれまでに100名以上のメジャーリーガーを輩出している。

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【来日記念】テイラー・スウィフトの「祝福」と「呪い」(野球編)

米国の音楽界のスーパースター、テイラー・スウィフト(34歳)が、自身6度目となるワールドツアーである"The Eras Tour"で日本を訪問し、2月7日から2月10日まで東京ドームで4日連続、公演が行われる。

1989年生まれのテイラー・スウィフトは2006年にアルバム"Taylor Swift"でデビューして以来、立て続けにメガヒットを連発し、いまや米国の音楽界どころか世界的なアイコンである

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1982年の佐野元春と吉井理人

千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督は多趣味で知られる。

このオフにも、競馬中継のラジオ番組にゲスト出演していた。
さらに、2月1日の春季キャンプ直前、1月29日の今夜、ZOZOマリンスタジアムにほど近い幕張のFMラジオ局・BAY FMで音楽番組に生出演するという。

吉井さんは野球界きっての音楽通のようだ。
和歌山に生まれた吉井さんは中学時代からバンドでの演奏を始めて、箕島高校時代も、強豪の野球

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大谷翔平と山本由伸に教えたい、L.A.スポーツのアンセム”I Love L.A."のトリビア

大谷翔平に続いて、山本由伸もロサンゼルス・ドジャースの一員となった。

MLBの2024年シーズンが始まれば、大谷と山本を見たさに、ロサンゼルスに日本からも観光客が押し寄せるだろう。
だが、本拠地ドジャースタジアムの入場チケットはすでに入手困難になっているという。

さて、ドジャースタジアムでは、ドジャースが勝利した瞬間に、"I Love L.A."という曲が流れる。

ドジャースだけではない。

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【来日記念】Billy Joelの歌に登場するメジャーリーガー

アメリカを代表するシンガーソングライターである、ビリー・ジョエル(74歳)が16年ぶりに来日公演を行った。

1月24日、東京ドームで行われた1日限りの公演には44000人が訪れた。

ビリー・ジョエルはヤンキースファンなのかメッツファンなのか?
ビリーは1949年、ニューヨーク・ブロンクス生まれの生粋のニューヨーカーであり、大の野球ファンである。

では、ビリーの推しはブロンクスに本拠地を持つニ

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【祝・野球殿堂入り】佐山和夫氏とロジャー・カーンの"The Boys of Summer"

作家・佐山和夫氏、「野球殿堂」で特別表彰

 米国MLBには、1939年に創設された“Baseball Hall of Fame”という表彰がある。野球人にとって最高の栄誉であり、毎年、クーパーズタウンで表彰式が行われる。一方、日本の野球界にも「野球殿堂」(1959年創設)がある。

 今日、今年の野球殿堂の顕彰者が発表された。競技者表彰となるプレイヤー部門、エキスパート部門では23年ぶりに該当者

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【訃報】ドジャースのトミー・ラソーダ元監督、移民の子が指導者として掴んだアメリカンドリーム

トミー・ラソーダ氏、93歳で死去

 米国MLBのロサンゼルス・ドジャースの監督を務めた、トミー・ラソーダさんが1月7日(米国時間)に亡くなった。93歳だった。それを受けて、日本でも縁のある野球人たちが続々と追悼のコメントを寄せている。
 ラソーダさんは日本の野球ファンにも有名な存在だが、それは、野茂英雄さんが1995年にドジャース入りした時に、監督を務めていたことが契機だろう。日本の球界を追われ

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【2023年8月31日】アクーニャJr.、MLB史上初の「30本塁打・60盗塁」に到達、NPBで最も近づいた男は?

アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.がMLBの歴史に名を刻んだ。

8月31日(現地時間)、ドジャースタジアムで行われた対ロサンゼルス・ドジャース戦で、アクーニャJr.は「1番・ライト」で先発出場し、2回の打席で30号となる満塁ホームランを放ってMLB史上初となる「30本塁打・60盗塁」を達成した。

アクーニャJr.は2019年のシーズンに41本塁打と37盗塁を記録しており、同一シ

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【訃報】フィル・ニークロ氏を悼む―何故、日本にナックルボーラーは登場しにくいのか?

 米国MLBで活躍した、フィル・ニークロ氏が今年12月26日に亡くなった。81歳だった。

「史上最高のナックルボーラー」フィル・ニークロ
ニークロ氏は1939年生まれで、1964年、25歳の時にアトランタ・ブレーブスでメジャーデビュー、本格的に先発に転向した1967年に防御率1.87という成績で初めてのタイトルを獲得した。その後は3度のシーズン20勝到達を含め、二けた勝利をなんと19度もマークし

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【2023年6月6日】リバン・モイネロ、2度目の「3者連続3球三振」

【2023年6月6日】リバン・モイネロ、2度目の「3者連続3球三振」

福岡ダイエーホークスの左腕投手、リバン・モイネロが、自身2度目の「イマキュレート・イニング」を達成した。

モイネロ、5年ぶり自身2度目の「三者連続3球三振」

リバン・モイネロは6月6日、対横浜DeNAベイスターズ戦、1-1の同点で迎えた9回表、ソフトバンク4番手としてマウンドに上がると、先頭の代打・大和を空振り三振、続く1番・佐野恵太も空振り三振、2番・関根大気も空振り三振に斬って取った。
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WBC2023ベスト4 メキシコ代表選手名鑑

 第5回WBCも、いよいよ準決勝2試合と決勝を残すのみとなりました。
MLBのマイアミ・マーリンズの本拠地である、ローンデポ・パークで開催されます。

まず準決勝の対戦カードですが、

・キューバ対アメリカ 3月20日(月) 8:00(日本時間)
・日本対メキシコ 3月21日(火) 8:00(日本時間)

とりわけ、日本代表と対戦する、メキシコ代表がどういうチームなのか、気になるところでしょう。

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WBC2023 "Baseball Spoken Here" 

第5回WBCは、日本代表が14年ぶりに3度目の優勝を果たした。

WBCの大会のレベルは回を追う毎に上がっている。
故に、その中で日本代表が優勝したという事実は、非常に価値がある。

今回、日本代表の優勝の理由は、高いレベルを備えた選手が集まったことに加え、その個をつないだチームとしての強さである。

招集する選手ひとりひとりに声をかけて廻った栗山英樹監督、その志に共鳴したダルビッシュ有、大谷翔平

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ARIトレイ・ロブロ監督は古田敦也をどう紹介したのか?

古田敦也さんが、米国MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスのスプリングトレーニングの臨時コーチとして招聘されました。

https://news.nifty.com/article/sports/baseball/12145-2191194/

ダイヤモンドバックスの監督を務めるトレイ・ロブロが、2000年にヤクルトスワローズでプレーした縁で、同僚だった古田さんを招いたものです。

ロブロ監督が

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