やそら

当事者研究者、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士。 noteでは日々の現場でのこと…

やそら

当事者研究者、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士。 noteでは日々の現場でのことや思索を綴っていきます。 どうぞよろしく!

マガジン

  • 当事者研究者、福岡市の精神保健医療福祉分野で働き始めました!

    2022年12月、日本ピアスタッフ協会が主催する全国ピアスタッフの集いの分科会講師として招かれたのがきっかけで福岡市で働くようになった当事者研究者が、精神保健医療福祉の現場で目撃したり、経験したり、見舞われたりしたあれこれについて綴っていきます。

  • 『当事者は嘘をつく』にまつわる論考

    小松原織香さんの著作『当事者は嘘をつく』に関してあれこれ書いた文章をまとめています。

  • 関東在住の大学院生が福岡移住に至る物語シリーズ

    関東で30年間生きてきたぼくが、今夏福岡移住に至った物語を綴っています。

  • 近況報告とか書かずにはいられなかったこととか

    福岡移住前後のぼくの近況とか、特にこころを突き動かされるような事態に見舞われた際に、ぼくが考えたり感じたりしたことを綴っています。

最近の記事

破壊と創造

この2週間程くっちゃねと少しの夜の仕事(言い方)と基本ひきこもって、買い出しと外食以外外に出ないなんて生活が続いている。 あと幕末志士の実況動画を見てずっとおもしろそうだな〜と思っていたPUBGばかりやっている。 そもそも夜勤と宿直中心で毎月20万位稼ぐというのも無理があったのかもしれないが…。 「楽しく、幸せに」生きるために福岡に来た。 なのに福岡に来てからおよそ、しんどいことやつらいことばかりが起きているような心地がする。 ふざけんな、なんなんだよこれとしばしば

    • 「幸せになってね」と祈られる件について

      最近仲良くなった人に「やそらくんがどうか幸せであってほしいなと素直に思うよ」と言われた。 30歳で「楽しく、幸せに」生きる!と決めて足掻いている最中だけど、冷静に考えてみると自分自身が「幸せになりてぇよぉ〜!!」と思ったり、叫んだりする総量よりも、いままで関わってきた身近な他者に言われたあるいは願われた「やそらが幸せでありますように」という祈りや願いの総和の方が多いんじゃね?と思った。 今までの自分だったら、そんな風なことを伝える人に対して「あんたの方がより自分よりも普通

      • 希望の感覚

        先日リカバリーストーリーの語り手として研修講師をした際、聴講者の中から「やそらさんが人に話をする時、希望の感覚のようなものを人に伝えるために何か工夫していることはありますか?」と質問をいただいた。 その日は自分としては具合が悪く、人前で話をするのもしんどかった。そんな中「リカバリーストーリー」を語らなくてはならないのがしんどかった。 それでもその聴講者の方としては、自分の語りに「希望を感じた」らしい。 だからこんな質問をしてくれたらしい。 「希望」ってなんだろう。

        • 当事者として語る

          先週精神科認定看護師の方々向けの研修講師として、つまり主な役割としては「リカバリーストーリーの語り手」として登壇し、語ってきた。 初めて人前で「当事者として語る」をやったのは、7年位前のひきこもりの社会学において、「ひきこもり当事者」として大学生を前に語るというモノだったと思う。あの時はまだ今ほど自分自身の自己物語が安定しておらず、「ひきこもり当事者」を装いつつその内実は「川田家サバイバー」なんですけどね…!みたいな構成だったと記憶している。懐かしい。 その次は、6年後の

        破壊と創造

        マガジン

        • 当事者研究者、福岡市の精神保健医療福祉分野で働き始めました!
          22本
        • 『当事者は嘘をつく』にまつわる論考
          6本
        • 関東在住の大学院生が福岡移住に至る物語シリーズ
          32本
        • 近況報告とか書かずにはいられなかったこととか
          4本

        記事

          福岡生活半年経過

          7月30日の福岡入りから半年が経過した。 最近は公私(境目どこだ?)共に新しい局面に入ってきているように感じる。 ピアスタッフも多いし「ヌルッと入り込めるんじゃね?」と思って飛び込んだ福岡市の精神保健医療福祉分野から一度撤退してから早3ヶ月弱…。 いろいろやったり人と話していく中で見えてきたことは、それでも今は研究よりも現場でちゃんと「自分が役に立てた」という実感が欲しい、「能力を発揮したい」という志向が強いということ。 10月のある研修でお話した際、ぼくは福岡移住の

          福岡生活半年経過

          動き始める

          新年に入り、日常に動きが出始めた。 日常が、というより、自分が動き出したんだろうけども。 修士論文の一部をリライトした論文を書き始めた。 指導教員によると内容はいいみたい。 あとは研究の方法と記述のスタイル…。 3月末までには形にして、どこかに提出したい。 福岡に来て難航していた仕事だが、ひとつ決まりそう。 福岡市周辺で重度訪問介護を展開している事業所だ。 ALSとかそういう寝たきりの利用者が多い印象。 週二夜勤と週一の日勤に入って、社会保険に入れてもらえることになった。

          動き始める

          新年の抱負

          あけましておめでとうございます。 いろいろありますが、抱負を記しておきます。 ①精神科訪問看護ステーションで働く人へのケアやサポートを仕事にする 3ヶ月弱、福岡県内の精神保健医療福祉分野をフィールドワークして、自分の能力を一番活かせるのは、訪問看護ステーションで働く人へのケアやサポートだと思った。いろんな人に相談しながら、今年はそれを形にしていきたい。 ②自立生活運動への恩返し 将来的に重度訪問介護の研修の講師はやりたい。他にも連絡取らなくては…と思っていた方がいるので

          新年の抱負

          とりとめもない一年のふりかえり

          問題です。 ぼくはなぜ今、関東を離れた福岡の地にいるのでしょう? 夏頃、関東を離れて福岡に行く!と報告してまわっている際、どうして福岡なのかわからないといわれる場面もあった。 いろいろ「理由」や「理屈」を並べることはできるけど、正直なところ「俺にもワカラン!!笑」。 直感とご縁、何よりその直感に基づいて、行動することを後押ししてくれる人の存在があったから、だろうと思う。 「自己決定支援」やら「意思決定支援」やらと向き合う時間が長かった頃があるけど、誰よりぼく自身が「決

          とりとめもない一年のふりかえり

          生活を立て直す

          一度、福岡の精神保健医療福祉分野から離れるぞ!と決めて言葉にしてから、とても気持ちが楽になった。 11月後半位からは、体力も気力も出てきて、却って家の中に籠りきりの方が具合悪いなと判断し、なるべく外に出るようになっていった。 今は細々と行動援護のバイト(未成年対象)を始めたり、もっとちゃんと食い扶持を確保せにゃ…と、金銭工面のためにバイトの求人をみたり応募してみたり、面接に行ってみたり、悪戦苦闘をしている。 10年前とか、自分の生活費をバイトで賄わなくてはならず、なのに

          生活を立て直す

          「自分がやりたいこと」を考える

          最近人からぼくの弱点の一つとして、計画性のなさを指摘された。 計画性があったら30歳にもなってたしかな基盤もない、大学院生という肩書きがあるとはいえ職の保証もない新天地に飛び込まないよな〜…苦笑 ネットで調べると「計画性がない人」には、主体性がないとか長期的視点が持てないなどの特徴が挙げられていた。いずれも心当たりがあったので苦笑いした。 3ヶ月弱福岡市の精神保健医療福祉分野で働いて、ボロボロになって、その要因などを粗方整理できた今、せっかくなので「自分がやりたいこと」

          「自分がやりたいこと」を考える

          アイデンティティ・ゲームー名づけと名乗りのポリティクス

          去年福岡で分科会の講師をした際、「やそらさんはピアスタッフにはならないけど、研究者は名乗るんですね」と言われた。その言葉は当時の自分に深々と突き刺さった。 その後何の縁か、その福岡の地でぼくは8月ごろから「ピアスタッフ」として精神保険医療福祉分野に飛び込むことになっていった。 いろいろなお話を聞いていると、日本の精神保険医療福祉分野で最もピアスタッフの導入が進んでいる福岡市の現場なら自分でもヌルッと入り込めるような気がしたからだった。 実際に働き出してみるとある現場では

          アイデンティティ・ゲームー名づけと名乗りのポリティクス

          福岡の現場でのフラッシュバック

          福岡市の精神保健医療福祉の現場で働くようになって3ヶ月足らず。 この間に自分がはっきりと把握してる限りで4回フラッシュバックに見舞われた。利用者を除いた職場の人間関係や職場環境の中ですべて起きた。 最近のは特に酷くて、中で働くうちに平気で人間を使い潰したり、使い捨てたりしてるのがわかってきたし、とにかく福祉系資格を複数持つ自分をいいように使い倒したい、管理したいという上の欲望を浴びせられ続け、最後というかこれからまだ退職手続きをやりきらねばならんのだが、圧迫面接のようなパ

          福岡の現場でのフラッシュバック

          福岡で精神保健医療福祉分野で働きながら自立生活運動に携わる

          福岡に来たら精神保健医療福祉分野で働くと漠然と決めていた。関東で従事してきた自立生活運動からはとにかく一度離れよう、そう思って移住した。 先月、佐賀県鳥栖市に尾野一矢さん御一行が講演に訪れた。7月30日に最後の夜勤を終えて以来の再会だった。その日彼からつねられ出血した左手の傷跡が今でも残っている。 その講演がきっかけで、佐賀県鳥栖市で重度訪問介護の事業所を創り上げるための地域づくりに励んでいるという方々に出会った。 正直、関東での最後の現場でのしんどさをまだまだ言葉にで

          福岡で精神保健医療福祉分野で働きながら自立生活運動に携わる

          来福者第二号

          大学時代の後輩が来福した。 北九州でライブがあって、その前泊をうちでしたいと。来福者第二号。 昨日がその日で、前もって11時過ぎに新幹線で博多駅に着くのでそこで待ち合わせようということになっていた。行ってみると時間になっても彼は現れない。 仕方ないので、改札近くの喫茶店で待機。 10分経っても20分経っても連絡は来ないし、既読もつかない。電話をしても出ない。なんなら前日の19時以降のこちらからの連絡に既読がついていない。 待ち合わせ時間から25分経った頃、ぼくは「無事か

          来福者第二号

          福岡生活四ヶ月目突入

          最近個人的に印象に残った出来事や言葉の列挙 ①軽トラにぶつけられたと兄に電話で話しても「あ~FBで読んだよ、福岡の現場で良い苦労をされているようで(笑)」で終わったこと。30年間ぼくを間近で見てきた人たちからすると、軽度の交通事故位ではなんとも思わなくなるようだ。そこからいろいろ周りにも相談して、生活基盤を立て直せたけどももう少し心配してくれてもいいじゃない← ②福岡での生活は、いろんなことが文字通り大きく変わるんだろうから「大変」だろうね ③大学の後輩が今日から福岡に

          福岡生活四ヶ月目突入

          昨夜の出来事

          昨夜、予期せぬ連絡の対処などに苦慮しつつ、仕事をなんとかこなし、帰宅後夕飯を作る気力もなかったので好きな定食屋さんで夕飯を済ませた。会計後、自転車で歩道を走っていたらコンビニの駐車場から出てきた軽トラにぶつけられた。 幸い、あ、これこっち見てねえなと事前に察知していたのでぶつかる直前に自転車を降りていて、向こうもスピード出ていなかったので自転車もぶつけられてせいぜい1メートル弱持ってかれた位。くたびれてとにかく早く帰宅したかったし、大したことも起きてないと判断したので警察を

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