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【うたかたの日々のために。】No.9 「祝福」


 今年は東京でのんびりと仕事をしながら年越しをする。あまり東京で年を越したことがないから、どういう正月になるのか想像もつかない。年末までに抱えている仕事を終わらせたら、三が日あたりはあまり何も考えずに過ごしたい。久しぶりに連絡がきた友人から、二人目の子どもが生まれたという報告があった。「まだ分娩台の上にいるよ」と、メッセージ。あたらしい人生をはじめた命が、彼女のからだから離れ、息をし、乳を飲み、二本足で立ち、話すようになり、誰かと出会い、いつしか恋をする。まるでおとぎ話のようだけど、これは現実のことなのだから、やはり命というものは不思議だ。どんどん立派な母親になっていく友人の姿をあたまに思い浮かべながら、目を閉じて、ひとりしずかに祝福する。思えば、十代だったあの頃から、ずいぶん遠くまできたものだ。色々と得たり、失ったりした一年だったと伝えると「きっと何も失っていないよ」と友人は言ってくれた。(狭井悠)


《今日のぼんやり》

 毎日更新、204日目。たぶん、まだ抱えている仕事に手をつけていたら、あっという間に年は明けてしまうだろう。そんなかんじで、平常稼動している年の瀬。なんだか、ぜんぜん年末の感覚がない。思えばこの2年半ほど、休みも、仕事も、何の境目もない暮らしを長く続けているのだ。暦の感覚がなくなってもおかしくはないだろう。今年の正月は東京にいて、正月明けの空いた時期に、税務処理をしに地元の事務所に戻ろうと思っている。

 今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう。

 それでは。ぽんぽんぽん。


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