【うたかたの日々のために。】No.3 「鏡」


 だいじなことって、ほとんどが目に見えないものだと思っている。どれだけ見ばえがよくても、中身があるかないかは目をとじればわかる。わたしはいつも、目に見えるものばかりに誘われてしまう。自分では意図していないのに、気づけば目に見えないものの大切さを忘れてしまうのだ。わたしはそんな自分が好きじゃない。本質からはなれていくことをやむを得ないと思うことは、つまりあきらめることに慣れてしまったという話にならないか。わたしは何もあきらめてはいないのに、誤解した人びとは去っていく。待ってくれ、わたしのほんとうはこんなものじゃないんだ。もうすこしだけ見ていてくれ。あなたやわたしがほんとうに求めていたものは何か、それを写しだす鏡をつくるために、わたしは生きているはずなのだから。わたしにとって、ことばは鏡だ。だから、ことばと向き合って、わたしはあなたを写す。ひかりを写し、影を写す。過去と未来を写し、今を顕すのだ。(狭井悠)


《今日のぼんやり》

 毎日更新196日目。自分らしくいられる場所が、だんだんと少なくなってきている気がする昨今。こういうときは、馴染みの店や、気の知れた友人、いつも大事に接してくれる人たちの存在がとても大きな支えになる。そして、毎日更新のnoteはやはり、僕にとって自分を見つめ直す大切なもの。400文字のスケッチを書くようになってから、そのありがたみが少しずつわかってきた。この場所は、誰にも侵されることのない、僕の場所なのだ。

 今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう。

 それでは。ぽんぽんぽん。

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。