昭和ジャズ喫茶は大人の世界
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ217枚目
高校時代にちょっと背伸びして通ったのがジャズ喫茶。
コルトレーン*やダンモ、ズージャ、なんて言葉が隣の席から聞こえて来た。
1970年頃の話だ。
ダンモはモダンジャズ。
ズージャはジャズ。
いわゆる逆さ言葉だ*。
そんなジャズ用語を得意げに話す面々が本当のジャズ通であったかどうかはさておき(笑)、ジャズ喫茶にはやはり独特の魅力があった。
それは、大人の音の世界。
コーヒーとタバコがとてもよく似合った空間だった。
因みに僕は40歳を過ぎた辺りからごく普通にJAZZが好きになっていった。もちろん、通には遠いが(笑)
コルトレーンは確かに素晴らしい。
*昭和の頃には数多くあったジャズ喫茶はその後全国的に少なくなった。
東京などの大都市部には今でもあるのだけれど、僕の郷里である柳ヶ瀬の街には一軒も無くなってしまった。僕の通った店も、今はもうない。
都市部の地価が昭和60年以降著しく高騰し、それは家賃の高騰に繋がり、コアなジャズファンだけを支えにする営業形態が難しくなていったことが大きな要因と言われている。文化は何時も経済動向と密接に関係している。
では、では、今日の記事の最後は、懐かしい昭和ジャズ喫茶の雰囲気を充分に伝えてくれるコルトレーンの名演奏で・・・
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