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おいしいごはん

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その日食べた「おいしいごはん」について書いた日記を、まとめたものです。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしました。 その分野だけ読もうかな、というときに>
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記事一覧

梅とワイン

梅とワイン

連休中日の日曜日。
わりとお天気も良く、寒さも和らいでいたので、夫婦で都内をよく歩いた。

まずは羽根木公園の『世田谷梅まつり』へ。
様々な種類の梅が咲き揃い、人々が賑わうこの梅まつりは1ヶ月ほど続く。

毎年わたしたちが訪れるのは、2月の初め。まつりの最初の週末あたりだから、梅はまだ見頃ではなく満開には少し早い。

「行こうよ」と誘うわたしに、夫はいつも「いいよ」と付き合ってくれるので、彼の好み

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クリームシチューが食べたくて

クリームシチューが食べたくて

冬は、クリームシチューの美味しい季節。
子供の頃から大好物なのに、自宅で作るのはたぶん2回目だと思う。
新婚当初に作ったら、夫からまさかの「苦手なんだよね」発言があり、以来、わが家のメニューから消えてしまった。彼はホワイトソースがダメらしく、だからグラタンもクリームパスタも食卓に上げたことはない。夫婦ふたりの生活だし、わたしが食べたいときは外で食べようとあえて作らなかったのだが、先日唐突に「クリー

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台湾を想う

台湾を想う

台湾が大好きな、仕事仲間のディレクターがいる。
今夜は彼女と二人、台湾料理を食べながら台湾の良さについて語り、台湾を想った。

今朝、ニュースで台湾北東部花蓮沖の地震(M6.0)が起きたのを知り、真っ先に浮かんだのが彼女だった。2月に一人旅をすると聞いていたからだ。

すぐさまLINEで「いま台湾?大丈夫?」と打ったら「ご心配なく。会社で編集してます」と返事がきた。よかったと胸を撫で下ろしながらや

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早稲田探訪

早稲田探訪

土曜日の今日は、夫婦で早稲田界隈へ。
そもそもは、若い抽象画家(友人の渡邉息吹君)の個展に行くのが目的だった。彼はアメリカ留学中の大学生なのだが、日本に帰省するたびに個展を開いている。

お昼どきを少し過ぎてはいたのだけれど、覗いたらちょうど食べに出てしまったばかりだったので、じゃあわたしたちもどこかで食べてからまた来よう、ということにした。

そこで、夫が学生時代に皿洗いのバイトをしていたという

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♪すきすき!ナットウスキー

♪すきすき!ナットウスキー

夫が今朝、インフルエンザA型と診断された。
日曜日の昨日から絶不調で、我が家で開くはずの『カニ鍋パーティ』を急きょ中止にし、寝込んでいたのだが、やはり発症していたとのこと。

家族は厳重に要注意!とのことで、仕事帰りにお気に入りのスパゲッティの店へ。迷わず「あさり納豆スパ」を注文した。
納豆などの発酵食品がインフル予防には良いと、ネットに載っていたからである(真偽のほどは定かではないです)。

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昭和のコロッケ

昭和のコロッケ

『肉屋のコロッケ』には、昭和の香りがする。

サザエさんやちびまる子ちゃんに出てくるような、ちいさな街の商店街に活気があった時代。お肉屋さんで買うコロッケは、夕飯のおかずになったし、子供たちのおやつにもなった。そんな『肉屋のコロッケ』は、あの時代を生きた人なら誰もが懐かしき昭和を思い出す、お惣菜のナンバーワンではないだろうか。

わたしの母は専業主婦だったので、自宅でもコロッケをよく作っていたが、

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クレソンの「緑」を力に

クレソンの「緑」を力に

かつて敏腕プロデューサーとして名を馳せた方が、名古屋にいる。

沢木耕太郎の『深夜特急』を、デビューまもない大沢たかおでドラマ化し、数々の賞に輝いたMさん。夫婦ともども、お世話になった方だ。
テレビ局を退職し、クレソン農家へと「もの作り」の場を移して数年になる。
「僕は番組を作るのと同じように、クレソンを作ってるんですよ」

今夜は、そんなMさんのお気に入りの店(名古屋の覚王山にある「5 e's(

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あんこう鍋を作ろう!

あんこう鍋を作ろう!

今夜は「あんこう鍋」を作ろう。
近所のスーパーで珍しく並んでいた「あんこう」に魅せられてしまい、果敢にも挑戦することにした。自分で作るのは初めて。うまくできるかどうかちょっと不安だったけれど、何事も「初めて」を経て、何かを得るものだ。

名古屋に『あんこう鍋』で名高い老舗割烹がある。
予約がなかなか取れないことで有名な(軽く2~3年は待つと言われていた)その店に、番組の取材で訪れたのは、仕事を始め

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「滋味あふれる」日曜のランチ

「滋味あふれる」日曜のランチ

10月最後の日曜日。
今朝は叩きつけるような雨の音で目が覚めた。

久しぶりに心ゆくまで寝たなあ、と時計を見たら、11時半を過ぎていた。もうお昼だ。

「あー肩がいたいー」「腰もいたい」「寝過ぎかなあ」「マッサージ行こうかな」
バリバリした身体をひきずりながらベッドを抜け出し、このところの激務による不調をぶつぶつ訴えていると、新聞を読んでいた夫が「おはよう」より先にこう呟いた。
「野菜のお店に行く

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ご飯の神様

ご飯の神様

最近、わが家のご飯は鍋で炊く。
つやつやしてふっくらして、とても美味しい。
気に入っているのは、シャスールという鋳物ホーロー鍋だけれど、土鍋や圧力鍋でも大差ないと思う。じつは簡単で、炊き上がる時間も早い(ウチの鍋だと2合で火にかけている時間は12〜3分。余熱で蒸らすのも含めて20分くらい)。鍋を火にかけ、なんとなく見守っているからか、スイッチを入れるだけの炊飯器より「お米を炊く」実感がする。

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