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短編小説、小説をまとめています。 小説家になろう、にも掲載しています。
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記事一覧

小説 「視点」最終章 必然

小説 「視点」最終章 必然

前回までのあらすじ

接客観察が鋭い梨花に感心する鈴。
その鈴は以前から梨花を知っていて、尊敬していた。
その二つ目の理由が明らかになる。

*****

「私が小学生の時なんですけど」

鈴が、梨花の目をじっと見つめて話し始めた。

「うん、だいたい10年くらい前の話だね」
「いや、もう少し前ですね。15年前ですね。
小学校3年生だったから。私の母方の祖父母は東京にいるんです」
「へーそうなんだ

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視点 第5章 縁

視点 第5章 縁

前回までのあらすじ

初めて一緒に仕事をした、梨花と鈴。
仕事終わりに行ったカフェで、梨花は鋭い観察力で、素晴らしいスタッフの
サービス内容を分析する。
驚いて聞く一方だった鈴は、梨花に懐いていた理由を話し始める。

*******

鈴は、梨花のことをなぜ知っていたのかと質問され一瞬,下を向いた。
しかしすぐに顔を上げて、語り始めた。

「私が大学2年の時に、大学で開催されたエアラインセミナーに

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視点 第4章 解答

視点 第4章 解答

前回までのあらすじ

中堅客室乗務員の梨花と、後輩の鈴はフライト後に五つ星ホテルに行った。
鈴は軽い気持ちだったが、梨花は別の目的があった。

鈴は、聞く気満々で身を乗り出している。

「カフェ・オ・レ冷めてない?」
と梨花は聞いた。梨花のロイヤルミルクテイもすっかり冷めている。

「いえ、大丈夫です」
「そうか。じゃあ最後の一つ」
そう言って、梨花は水を一口飲んだ。

「細かいことだけど、私たち

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視点 第3章 無意識

視点 第3章 無意識

〜これまでのあらすじ〜

中堅客室乗務員の梨花は、初めて佐藤 鈴とフライトした。

クールで落ち着いている雰囲気の梨花は、後輩から敬遠されるのに、なぜか鈴がなついてくる。

フライト終わりに行ったホテルの
テイールームで見た接客で、思わぬ「学びの時間」が訪れた。

第3章

鈴が、「あっ」と、パッと突然カメラを向けられた芸能人のように、表情が一変した。

「わかりました!」

また、手を挙げている

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視点 第2章 見えないもの

視点 第2章 見えないもの

〜前編までのあらすじ〜

中堅客室乗務員の梨花と、後輩 鈴は、仕事帰りにお茶を飲みに行った。

鈴は、軽い気持ちだったが、梨花には目的があった。

一章はこちら

鈴は、梨花の言葉を待っている。膝の上に、組んだ手を置いて聞いている。

梨花が言う。

「まず、すごいなと思ったのは、グラスを片付けて私たちを案内した時よ」

「え?普通に案内してくれただけ
ですよね」

「そう、案内は私たちの右側を歩

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視点 第1章 気づき

視点 第1章 気づき

「先輩、お疲れ様でございました」
「もう、先輩はやめてって言ってるでしょ」
「だったら、江頭さんお疲れ様でございました」
「お疲れ様、佐藤さん」
「えー、佐藤さんじゃなくて、鈴でいいですよ」
「はいはい、鈴さんお疲れ様でした」

二人は会社のロッカールームを出て、
一緒にエレベーターを待っている。
今日のフライトで一緒だった二人だから、一緒に帰ってもおかしくないが、
他のメンバーはまだロッカールー

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エンドレス

エンドレス

 明日は入学式だ。
私立受験もしたが、愛佳は希望の中学受験に失敗し、第2希望の中学校に入学
することになっている。

小学校の頃からの友人たちで、中位の成績だった友人がいく中学だ。
ただ、愛佳が嫌っていた皆川 浩子は、愛佳が落ちたミッション系の誰もが
憧れる女子中学に合格した。
愛佳は全然面白くない。

浩子の合格を、親友の奈津子から聞いてずっと機嫌が悪い。

 愛佳に甘い両親は、まるで腫れ物に触

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 黒い約束

 黒い約束

 

 やっと果たせる。道彦と密かに交わした約束を。

美里の夫の㓛一が体の不調を感じ受診した総合病院で、美里も一緒に医師から余命宣告を受けているときに感じたのは、密かな安堵感だった。

******

 道彦と出会ったのが大学1年のことだとすると、出会ってからもう50年以上が経っていることになる。
 出会いは、大学のESS サークル

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 短編小説 メモリー オブ ハネムーン

 短編小説 メモリー オブ ハネムーン

 「ねえ、中華食べに行こうよ」

 友達の佳那が、表参道の並木道が見えるカフェで、ハーブティーを飲みながら突然言いだした。

 「え、中華?なんで突然?」

 お互い四十代になって、そんな脂っこいものは食べなくなってるはずなのに、突然の中華提案に、美咲は驚いた。 

佳那とは客室乗務員の同期として入社して以来の、二十年以上の付き合いだ。

 今佳那は売れっ子占い師、私はエアラインスクール経営者とし

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小説 最終章 美しき教え

小説 最終章 美しき教え

前回までのあらすじ

美織は、いよいよ訓練本番を迎える。
ただ、ここでも困難が待ち構えている。
果たして、美織は一人前の客室乗務員になれるのだろうか。

運命の出会い

そして、OJT期間のちょうど真ん中あたり。
少しはフライトにも慣れているけど、美織は全然仕事ができていないと自分でもわかっていた。
先輩たちから褒められることが、少ないからだ。

そして、今日のフライトメンバーは、全てベテランの先

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小説 美しき教え 第3章

小説 美しき教え 第3章

この作品は、「小説家になろう」にも掲載中です。

プロへの階段

前回までのあらすじ

競争率も高く、一回で合格することがとても難しい客室乗務員の試験に一発合格した美織。

厳しいと言われる訓練も、華麗に切り抜けるだろうと思っていたら、予想外の出来事の連続。

乗り越えるには、同期の存在が必須だと感じている中、いよいよ訓練の山場が来た。

*******

CAになったら誰もが、あのカートを押して

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小説 美しき教え 第2章

小説 美しき教え 第2章

同期たち
初対面の同期達とは、少ししか話もできていないけど、
みんなやっぱり可愛いし、綺麗な子達が多い。
少しづつ仲良くなっていけるだろう。

入社式は、美織の持っていた自信が吹き飛び、不安と
プレッシャーでいっぱいになった。

翌日朝、本当にテストが実施された。
かっこ埋め、虫食い問題が多く、しっかり暗記していないと
書けない。
美織は「100点は取れてないな」とわかった。
中途半端な勉強じゃだ

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小説 美しき教え 第1章

小説 美しき教え 第1章

プロローグ

(この小説は、「小説家になろう」にも掲載しています)

「お疲れ様でした」
「お疲れ様でございました」

国内ナンバー1の航空会社客室乗務員室で、ロンドンフライト終了後、
同乗クルー同士で挨拶をしてみんなそれぞれに帰っていく。

アップにしていた髪を下ろして、少しその名残が髪にうねりとなっていて、フルメイクの綺麗な卵形の顔とマッチし、
「色っぽいな」と
40代には見えない美しい先輩を

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