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コネコとシイナさんの、文学の不在 #文学フリマ 東京37出店告知掌編 #コネコビト
文学フリマというのは、聞いたことはある。なんでも、いろいろなひとが自分が文学であると信じた何かを作り上げて、紙とかに印刷して、冊子とかにして、売ったり配ったりしているらしい。
行ったことはないけれど、楽しそうだな、とシイナさんは常々思っていました。
卒業した大学の文芸サークル(ただし所属したことは無い)も出ているみたいだし、知り合いの知り合いのウェブライターも出ているらしい。
しぞーかのソエジ
#文学フリマ東京 37(2023.11.11開催)に参加します!Q-01:タヌキリス舎 #コネコビト #うろろん
ごきげんよう。なこです。
表題の通り、また文フリに出ます!やったー
スペースはQ-01です。オバQいちばん、と覚えてくださいね!
さて、タヌキリス舎の詳細です。
ウェブカタログ、お気に入り登録をあとから見たり印刷したりできるからみんな使ってくれよな。
あと、新刊はあるかわからないというか無さそうな感じだけど、既刊たくさん持って行くし無料配布もペーパーとか用意するからぜひお立ち寄りいただきたい
コネコとシイナさんとお盆の話6:花火とご先祖様
慌ただしかった今年のお盆も、今日が送り火だそうです。
「フィナーレにゃ。花火なのにゃ」
コネコが見に行きたいというので、日が暮れるのに合わせて歩いていくことにします。毎年音だけは聞いていたけど、見にいくのは初めて。
「川の向こうで上がるのにゃ」
「コンビニでビール買っていい?」
「シイナさんは、迎え火といえばビール、お祭りでもビール、花火でもビールですにゃあ」
コネコが文句を言うので、レジ横で
コネコとシイナさんとお盆の話5:むかしと今
「きうり、帰っちゃったのかにゃ…」
一抹の寂しさを覚えて、コネコはふたたび魚屋のおばあちゃんの家に向かいます。この前と同じように、シャッターの横の細い階段を昇ります。
「コネコちゃん、よく来たねえ」
今日出迎えてくれたのは、生きている方のおばあちゃんです。
「今日はスイカあるわよ」
「にゃにゃ? もうひとりのおばあちゃんはどこにゃ? 帰っちゃったにゃ?」
「まだうちにいるよ」
がらり、と押し入
コネコとシイナさんとお盆の話4:空飛ぶ盆踊り
今夜は盆踊りです。
シイナさんは飛べない胡瓜を懐に入れて、夕涼みがてらふらっと行ってみることにしました。
「コネコ、綿あめ買って欲しいのにゃ」
「あんな原価の安そうなもの」
「原価よりロマンなのにゃ」
会場に近づくにつれ、どんどんという太鼓の音がだんだん大きく聞こえてきます。
ここは町内で一番大きな公園で、夏の間はラジオ体操の会場にも使われています。
真ん中に櫓が組まれ、その周りでちらほら踊る
コネコとシイナさんとお盆の話3:迎え火
いよいよ今夜は迎え火。朝からコネコはそわそわしています。
「早く帰ってきてにゃ。いっしょに火をつけてほしいのにゃ」
「わかったわかった」
お膳の上に用意されたチャッカマンを遠巻きに見つめて、コネコは日暮れを待ちます。
「どんなきうりが来るのかにゃ…。ずっきーにかもしれないのにゃ…」
あいにくの雨も日が暮れる前には止んで、涼しい風が吹く頃には燃えるように真っ赤な夕焼けでした。
縁側にアルミのお皿