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【恋愛小説】みずいろの雨

バラバラバラーっと突然のスコール

いつものバス停で降りる君を

後ろの方から見つめていた


僕の家はまだ先だけれど

気づいた時には君の後を追っていた


良かったら一緒に入らない?と言う僕に

少し戸惑った君は一瞬下を向いたけれど

恥ずかしそうにコクっと頷いた


コンビニのビニール傘では

肩が触れ合うほどに小さくて

蒸し返すような初夏の空気に

酔いそうになるけれど


まだ離れたくなくて

青空が透けて見える傘の中から

小雨になったみずいろの雨の雫を

名残惜しそうに数えていた


僕は君のことがずっと好きだった

同じクラスになったあの日から ずっとずっと好きだった

みずいろの雨 夏空に咲く

君は僕の気持ちに気づいていたの?

ねぇ 本当の気持ちを聞かせてよ

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