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2020年4月の記事一覧

いちごジャムのポイントは短時間の加熱

いちごジャムのポイントは短時間の加熱

いちごのシーズンはざっくりと「いち」月〜「ご」月まで。しかも、今の時期からは小さなジャム用の安価なイチゴが出回ります。ジャム用のイチゴは小粒ですが、露地もの(ハウス栽培ではない)なので、味が濃く、料理やお菓子にするには最適。今日はキホンのイチゴジャムの作り方を解説します。

巷に溢れているいちごジャムのレシピは大量につくるものが多いですが、今回は1パックでつくります。1パックのいちごはだいたい30

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なんてことないのに止まらなくなる人参だけの唐揚げ

なんてことないのに止まらなくなる人参だけの唐揚げ

スーパーにも新人参が並ぶようになりましたね。
みずみずしく、火を通すと頼りなくとろけてしまう、この季節の人参が大好きです。
私が4月に、必ず作るのが人参の唐揚げです。我が家で大人気の副菜。
子供のお友達が遊びに来た時もおやつに出しています。

人参は皮もそのまま、切って、めんつゆに絡めて揚げるだけ。
焦げてしまったところもカラメルのように濃厚に甘い香りを放つのです。
口に入れると、カリッとした衣な

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ビーク(?)ストロガノフの作り方

ビーク(?)ストロガノフの作り方

ビーフストロガノフはロシア料理の花形。ストロガノフというのは貴族の名前からつけられたらしいのですが、由来はたしかではなく、研究者のあいだでも意見が分かれるところ。

いかにも歴史がありそうな料理ですが、広まったのはソ連時代。意外と歴史の浅い料理なのですが、面白いのは貴族=ブルジョワの料理が名前も変わらずなぜか共産圏で残ったという点。プロレタリア的にはどうなのか、という点を置いても愛されたのは味の決

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ベトナムサンドイッチ。バインミー

ベトナムサンドイッチ。バインミー

週末、土曜日、「バインミーを作る。」と言った息子が買い物に行き、パクチーやら、鶏肉やら買ってきた。

鶏肉を炭火で焼くつもりらしい。もう、夕方で近所のホームセンターは閉店の時間。炭を買うのが間に合わない。自ずとバインミーは次の日と言うことになる。

次の日の日曜日。「パンを焼こうかな。」という。

バインミーのパンだ。

「もち米を少し入れて、もっちりしたバゲットがいいんだ。」

いやいや。今から

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かきたま汁の科学

かきたま汁の科学

先日のイベント(新刊記念イベント「料理家たちのふだんのごはん」)で久しぶりにかきたま汁を作りました。味わってみたところ、やっぱりおいしい。リンク先に有賀さんのレシピがまとめられていますが、基本の味の大切さを見直したので、自分でもレシピを書いてみました。

三つ葉のかきたま汁(2人前)
出汁    400cc
醤油    小さじ1
塩     小さじ1/3(2g)
片栗粉   4g + 水小さじ1

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たまごLOVEな人のためのたまごスープ30選

たまごLOVEな人のためのたまごスープ30選

きのう、こんなnoteが流れてきました。

ほのぼの。さっそくツイッターでシェアしたら、これを書いたひらいさんから返信きたんですが、なんと、たまごがあんまり好きじゃないんだそうです。で、たまごスープをお教えしましょうとお約束したので、さっそくピックアップ。たまごのスープは簡単に満足感が得られて、安価で、3食のごはんづくりに奮闘しているみんなをお助けすると思います。ではどうぞ!

たまごスープといえ

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おいしいトーストを焼く為にはパンの耳を切り落とす

おいしいトーストを焼く為にはパンの耳を切り落とす

トーストとコーヒーは朝食の定番。

このところの食パンの傾向は水分の多いモチモチ型。そのためにパン生地の一部を湯種(水ではなく湯でこねることでデンプンを一部糊化させ、もちもち感を引き出す技法)に変える方法もよく行われています。この湯種法の食パンはちょっと置いておいたくらいでは味が劣化せず、しばらくはおいしく食べることができます。

それでも1〜2日も経つと味は落ちてきます。なぜ古くなったパンはパサ

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