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『「トラベル・ディバイド」の考察』のまとめ
「トラベル・ディバイド」は、シニア層、障がい者、乳幼児を連れ家族など特定のグループの旅行回数が大幅に減少する現象を指します。このシリーズでは、「トラベル・ディバイド」の背景、その影響、および解消のための戦略を考察してきました。
「トラベル・ディバイド」の原因はお金や時間ではなかった
2019年のデータでは、70歳以上の国内旅行が34%、海外旅行が72%減少。障がい者と乳幼児連れ家族の海外旅行回
矢来能楽堂での「ことのは能Vol.3」:目の不自由な人も鑑賞を楽しむ
矢来能楽堂は目の不自由な方にも能鑑賞の工夫をしている
昨日、矢来能楽堂で「ことのは能Vol.3」を鑑賞しました。この公演は目の不自由な人も積極的に工夫をした一般社団法人一乃会(代表理事 鈴木啓吾氏)の公演です。事前に点字紙媒体を目の不自由な人にお送りし、前もって公演内容をつかんでから、より分かりやすく能を鑑賞するというものです。晴眼者にも事前に能を理解しやすいように、現代語訳が送られてきました。
髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験
髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験をしてきたので、報告させていただきます。髙橋工房は創業160年以上の日本最古の浮世絵工房です。その歴史ある高橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験は今後忘れることがないであろう素晴らしい体験となりました。
まず、高橋工房において、浮世絵制作ビデオを視聴しながら、職人の解説を聞きます。この解説が素晴らしかった。浮世絵制作の役割分担である版元、絵師、彫
「大江戸」神楽坂と「小江戸」川越を結ぶ旅。酒井忠勝との御縁
神楽坂は第3代将軍 徳川家光のために造られたことは知っていましたか
神楽坂は1636年に道幅12メートルの第3代将軍徳川家光のための御成通りとして造られました。御成通りとは徳川将軍が通る道筋のことを言います。神楽坂が御成通りとして造られた理由は、牛込地区に若狭小浜藩主の大老 酒井忠勝の広大な屋敷があったためです。酒井忠勝の屋敷から江戸城の牛込御門までの道が御成通りの神楽坂なのです。
大老 酒井
神楽坂での特別な体験について
2024年4月1日から、東京の神楽坂で新たな試みが始まります。「神楽坂雅遊:伝統文化に触れる贅沢な時間」は、日本の伝統文化を深く体験したいと望む方々に向けた、特別なツアーです。この企画は、神楽坂の歴史と文化の魅力を世界に広めることを目的としています。
この企画は、株式会社粋まちと株式会社EDO KAGURAの協力により実現しました。株式会社粋まちの20年以上にわたる神楽坂での活動を基に、この地の
神楽坂は牧場だったことを知っていますか?地名で分析するとおもしろい。
東京はなぜ「東京」と呼ばれるか知っていますか?
「東京」は漢字では「東の京」と書きます。つまり、東に作られた京(みやこ)ということです。1868年9月に「東京」と名称変更される前は「江戸」と呼ばれていました。侍が支配した江戸時代の「江戸」のことです。今の言葉で言えば、江戸時代は東京時代ということになります。
「京都」の意味を知っていますか?
一方、「京都」は漢字で「「京の都」(きょうのみやこ
旅行中の「体験」は目的か手段か
「モノよりコト」の合言葉で買い物などから体験へ旅行者ニーズはシフトしています。しかし、同じ「体験」でも「体験」が目的か手段かを分けて考える必要があると思います。
例えば、スカイダイビング、パラグライダー、ラフティングなどほとんど会話を伴わないアクティビティはその体験自体を楽しんでいることは明らかです。
一方、工芸や料理、文化(芸者体験、座禅など)の体験は体験と共に、職人や料理の先生、芸者、僧侶
伝統工芸・伝統文化の体験ツアー販売サイトをオープン
当社では体験ツアーの販売サイト「ninjakotan-travel.com」をオープンしました。当社サイトでは、新宿区神楽坂を中心に「東京の本物の職人体験」を提供しています。私たちのミッションは、外国人旅行者に東京の伝統的な職人、僧侶、芸者とのつながりを体験していただき、深い満足を得ていただくこと。それがリピーターに繋がり、伝統工芸、伝統文化の保護・存続を実現すると考えています。
また、当社では
点字ブロックとアクセシブルツーリズム。人のためではなく、自分のため。
高田馬場に佇む日本点字図書館は、視覚障害者の大切な資源です。1940年に創設され、点字図書や録音図書の貸し出しを通じて、視覚障害者の知識へのアクセスを広げています。さらに、アジア各国の視覚障害者への点字図書の提供も行っており、故 本間一夫氏の残した「晴盲二つの世界の公平」の理念は今日のユニバーサルデザインの精神に通じています。
この図書館の存在がきっかけで、1972年には日本で初めて高田馬場に点
国際線のCO2排出量はなぜ気候変動問題の盲点なのか
今日は暑いですね。東京は20℃とのことです。2月中旬とは思えません。また、昨日、「支笏湖氷濤まつり 高温で氷像解け中止」と発表されました。北海道で2月中旬に氷像が解けることは元道民としては信じられません。このような異常な状況を鑑みると気候変動問題に本気で取り組むことが必要なのではないでしょうか。しかも、効果的に取り組むことが欠かせません。
この「note」でも、飛行機の荷物の削減がいかにCO2削
外国人観光案内所は旅行者ニーズにこんなにも十分応えていない
観光庁の「外国人観光案内所の設置・運営のあり方指針(令和 5年3月)」によると、「外国人観光案内所は外国人旅行者とコミュニケーションを行い、求められる情報・サービスを適切に提供し、訪日旅行の満足度を高める案内サービスを行うことが期待されている。」とあります。しかし、外国人観光客とのニーズに十分応えているとは言えない状況です。
訪日外国人旅行者の観光案内所に対するニーズは、多い順から、1位:文化体
観光業界が忘れていること⑩ ~まとめ~
個人旅行時代に移動を楽にする方法が必要
個人旅行が主流となる現代において、移動をラクにする方法は非常に重要です。シリーズを通して、申し上げてきたように、移動がラクになれば、旅行者誘致の確率が高まります。
まず、旅行者は事前にリサーチを徹底し、アプリやオンラインプラットフォームを活用して情報を収集することが求められます。具体的には、公共交通の時刻表、ルート、料金に関する情報を事前に把握することが