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エッセイ

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思ったこと、考えたこと、感じたこと、日常の些細なあれこれを書き連ねます。
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記事一覧

気がつけば、新年(エッセイ⑤)

気がつけば、新年(エッセイ⑤)

明けましておめでとうございます。「明けまして」とは言ったものの、私はまだ年が明けた実感がありません。(塾講師あるある?)
今年は12/30〜1/3に年末年始特訓があり、朝が苦手な私は会場近くのホテルに宿泊しました。だから年越しもホテルの部屋でした。
年越しそばを食べる、なんてこともなく(カップヌードルは食べました)、翌日の授業準備をしながら新年を迎えました。
そんな年末年始を過ごしたわけですが、受

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「でも、それだけじゃない」誰にでもある心の黒い部分とどう向き合うか〜『すずめの戸締まり』の鈴芽と環を見て思ったこと〜(エッセイ④)

「でも、それだけじゃない」誰にでもある心の黒い部分とどう向き合うか〜『すずめの戸締まり』の鈴芽と環を見て思ったこと〜(エッセイ④)

*注意 この文章には一部『すずめの戸締まり』のネタバレが含まれます。

人には誰にでも心の中に黒い部分がある。それは明確な意志を持った悪意ではなく、単純な「嫌い」という感情でもない。それは、好意を抱く人や家族に対して向けられる。普段は心の奥底にしまっているが、ふとしたことをきっかけに口にしてしまい、相手を傷つけてしまう。もはや修復不可能なまでに、関係に深い影を落とすこともある。

新海誠監督作品の

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花が咲くのを待つ忍耐(エッセイ③)

花が咲くのを待つ忍耐(エッセイ③)

冬の初めは受験生にとって艱難の季節だ。夏にあんなに勉強したのに成績が上がらない。入試本番まで時間がないのに模試の判定は努力圏のまま。
もうやめてしまおうか。志望校を変えたほうがいいのか。
このような悩みを抱える受験生は多い。
そもそも受験勉強に限らず、努力の結果はすぐに出るわけではない。というか、そうでないもののほうが多いのではないだろうか。
成績は一次関数のグラフのように右肩上がりで上昇するわけ

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コートを着るという決断(エッセイ②)

コートを着るという決断(エッセイ②)

「そろそろコートを着ようか...、それともまだやめておこうか...。」
季節の境目はいつだって曖昧だ。毎年この時期の出勤前に悩む。私にとってコートを着るということは、冬の訪れを意味する。コートが嫌いなわけではないし、むしろ早くコートを着たいとさえ思う。ただコートを着たことで「暑い」と感じるのは嫌だ。昼間はコートなしでも十分に過ごせる。特に電車は暖房が使われ始めて、汗ばむこともある。暑いのは嫌だ。だ

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帰り道とシャワー (エッセイ①)

帰り道とシャワー (エッセイ①)

はじめにこのシリーズは私が日々考えたこと、ふと思ったことを気楽に書いていくエッセイのようなものです。初回はタイトルの「帰り道とシャワーで考えたこと」についてです。ぜひご覧ください。

帰り道とシャワー最寄駅から自宅へと歩く夜道とシャワー。この二つは全く関係のないように思われるが、実は共通点がある。
人にはそれぞれ自分にとって思考がまとまりやすい場所や時間があるのだと思う。例えば音楽を聴いているとき

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