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ユキヒョウの吐く血(詩)

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たまに書きたくなる言葉の羅列を、折角なので残しておくことにしました。
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所要時間

所要時間

これからディズニーランドに行きます、雨だけどかわいい格好も考えました着ていきます、なんか帰宅して謎に1、2時間寝たせいで変な動画をつけたまま寝落ちしてしまい、はっと気がついたときにはどこかでみた萌えキャラが映っていて次の瞬間にはまた寝てた、でも朝方寝れなくなって何度か起きたので眠い、シャワーを浴びる、その中で、ふとこんなことをしていいのかと考える、有休をとった会社のこと、もう今月でまた人が辞めてと

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ランダム発生、あるいは健全な営みの記録

ランダム発生、あるいは健全な営みの記録

昔の話、と前置きしておけば
わたしがふたつに割れて
すべて忘れて無事に歩き出せる

昔の話、と前置きしておけば
いまかっさばいた内蔵を
机の外に放り投げても怒られない

差し替えて
今日、明日、五年前くらい、十年前くらい、これからのすべて、続いている未来のこと

むかしむかし
めでたしめでたし
それで
始まったり終わったりしないお話

修正させて
クッキーを食べて、歯にフッ素を塗って、アリをむし

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保険金詐欺

保険金詐欺

部屋に自殺したわたしがいるんです

頭から血を流し うつぶせに倒れている

部屋に自殺したわたしがいるんです

真っ青な 小さな救いを星の数ほど飲み下し

まだ臓物は暖かくて 白目をむいている

部屋に自殺したわたしがいるんです

言語でない集積の塔を築き上げ

フィーリングで 死後に経典となりうる駄文を書き

熟れすぎた果物と なんか似た感じになっている

部屋に自殺したわたしがいるんです

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無自覚/善意/遮蔽(demo)

無自覚/善意/遮蔽(demo)

ボンドは固まれば透明になるよね

あんなに白かったのに

おかしいよね

全てが、保存されたのかな

 あなたがクリームソーダ、緑色の、を飲み下して、それにはバニラではなくてマンゴーアイスが載っていて、黄色の、甘く味付けした芋虫みたいな風味(昔はそう表現していた、と告げるとあなたは笑顔のまま、すっと、距離を置いた)で、染められた呼気を、ふっと、ことばと共に、翡翠を溶かした色のシロップと共に、口腔の

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健康くん、マジでありがとだいすきよ、感謝感激嬉しみマシマシよさみマシ、すきすき超すき死んでくれ

健康くん、マジでありがとだいすきよ、感謝感激嬉しみマシマシよさみマシ、すきすき超すき死んでくれ

じりじりする

でっかい浜辺で

半袖を着て海に出ようよ、むかつくから

みんな同じようなこと喋ってんな

足の裏を砂と

海水が抜けていく

こんなに美しい景色あったんだね

どこまでもつづく、チアノーゼ色した水

行きすぎる船(あれは豚箱か?)

手を振った

振り返された

「そんなことしてると汚くされるわよ」

嘔吐音で、かき消して、手を振り続けた

その手にはしっかりと束ねられた

お野

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クッキー缶

クッキー缶

脱ぎ散らかしたパンプス
私へ宛てたノートの切れ端
いつか蹴り合ったサッカーボール
ありとあらゆる魔法が使える魔法使い
剣技に精通した勇敢な騎士
を、模した紙製の人形

そこから
その、隙間から
平等に立ちのぼる香りが
いとおしい臭気が
なにかの、あいまいな、ぐずぐずの
かたちをとっていく

それを四角く冷たい
錆びた箱の中へ
入れてしまう

「歌手、あミュージシャンって言うんですかねこの場合。いや

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抜毛癖

抜毛癖

いつかこの羽たちが
現世から離れていく
かわいいこいつらが
生きるよすがになってくれればいいと思う

誰も
あなたも
腕をかかげて頭を
いじらないのなら(きたない、)
私は

なぜ頭を触らないで生きれるの

疑問に思って
つぶやく
問いかける

されど
つどつど幸せは落ちて
机の隅と
書きかけの『自分』
(を、写し取った、かりそめの、嘘だらけの、)

おのれの血で封をした
往復はがきへ
吹き溜まっ

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自傷、あるいは頭の怪我

自傷、あるいは頭の怪我

そんなに近づかなくても聞こえるから席を立たずに報告してくれない? 私あなたに近づいて欲しくないの。

暑い、水しか飲みたくなかった早く終わってほしかった、体育館の床に転ばされた、剣道の稽古で、夏の合同錬成会、で、面の隙間(あの鉄の部分)に、なだれかかってきた人の、お尻が、本藍染の綿袴じゃなくて、てろてろの、あの、ポリエステルかなにかでできた、布がみっちりと広がって、うわわ、となったのですよ、多分隣

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ないものさがし

ないものさがし

常に脳が別のところにしまわれていて
僕は冷蔵庫をのぞくはめになる
(接続を、接続を)

冷えたゆげがたちのぼり
昨日のスープが丁重に保管されている
食べかけのプリン、赤魚の醤油干し
僕の体を作った、維持したものたち
それを台所へ運び
三角コーナーに流した
夢のように
(もう満腹、なんですよ)

手を洗う、あかぎれが治らない
ハンドクリームを探す
使いかけのメープルシロップが甘いにおいで主張
悪夢を

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懐古、夜中だから

懐古、夜中だから

こんな世の中夢でも見ないとやってけねえよ どっちがおかしいって話だよ、という悪夢を見たんだということだった、ビニールに厳重にくるまれて花束が入江に置かれている

なにしてるのさ
       え、わたしか(ぼり)

昔は普通にライオンと豚が仲良くしてる話を勧めていたのに? 友達に石を投げてはいけなかったのに? パンダの滑り台、順番は守ったのに? カナヘビの、のたくる尻尾を、女の子に投げてはいけなか

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みんなインフルエンザを怖がっているから

みんなインフルエンザを怖がっているから

 皮膚の薄皮を剥ぐように、きみは落ちてきた

 ぼくの裏側、毛細血管とか読み切れなかった漫画雑誌、美味しくなかった縁日のイカ焼きが貼り付けられたそこに病巣がつくられている、いつまでも夕焼けを見ている、屍が吐く息は細切れになってクラウドに

           落ちてくる

  胸焼けする外国のお菓子

 孕ませ  ぼくは行列に体を残していくから

 気がついたら、ベタという、燃え盛る冷たい炎のヒ

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プリン

プリン

 なにかあると自分にご褒美的なものを投与しないとやっていけない性分で、私はずっと(いつごろからかは忘れたけど)薬品を数種合わせて使っている。

 時間の牢獄
  トリッパーの胡椒焼き
   すぐに落ち込む内臓
    凹んでもすぐに戻るスポンジみたいな心

 どこにでもあるものばかり、私は拾ったけど。
 そうして来たつもりだけど。今こうして胸をかきむしるのはどうかんがえても別の感情だ。思えばサバン

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うるさい

うるさい

 唇が切れたので、そこから溢れた血を暗闇で塗った、スマホに、そうすると赤黒いあとができるでしょ、きれいだと思う
 精神状態おかしいよ、とよく言われる、誰がそんなこと言ってるの? 知らない、思考したくもない、おれはコタツのことしか今は考えたくないんだ、つぶ貝を煮ている、ほんとうは知っているんでしょ、誰もそんなことは

     (あ)

 嫌なことがあるとすぐにシューゲイザーで耳を塞ぐ、ファーストキ

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satui

satui

 ずっと追いかけていたサボテン、ぼくのすきなサボテン、あの柔らかくて、きっと刺し殺す気なんて一切なさげなあのとげ、クレヨンで塗ったような緑、底の砂利、気まぐれに咲かせる花。乾燥した大地に生えるから虫なんて寄りついてもすぐ干からびてちりになって、みじめになってぼろ雑巾みたいにほら、さっさと死ぬだろうってずっと思っていたんだよね、

 外からじゃ大事なものなんて見えない、南口、マクドナルドパチンコ屋、

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