鬼塚 健@目標:「再考」中

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味…

鬼塚 健@目標:「再考」中

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味・関心:非対称的(対等ではない)な関係、その背景にある社会構造、       対等な関係性とは何か 目標:上記の「興味・関心」を中心として深めながら「再考」中  「マガジン」は自分の整理のため

マガジン

  • あるASD当事者の備忘録

    発達障害(ASD)・精神障害当事者の備忘録です。話があちこちに飛ぶかもしれませんがご容赦くださいませ。

  • 「再考」中の目標

    「再考」中の目標とタイトルがあるように、今後の目標、即ちこれから何をしようか考えているnoteです。結論が出るとは限りませんが、目標を考える過程は書けると思っています。その中で私が考えたことが読者の皆様にほんの少しでも頭に残れば幸いです。

  • 私の「トラウマ」経験

    ここでは、私が受けたトラウマ経験についてまとめています。これぐらいでトラウマ、と思う方もいるとは思います。でも、その人にとって辛いものは辛いのです、トラウマ記憶は昨日のことのように思い出されるものです。これを読んで少しでもトラウマを抱える人が少なくなればと思っています。

最近の記事

『精神分析にとって女とは何か』(西見奈子編著)を購入しました。読了したら自分の考えをnoteにまとめます。私は大学時代に臨床心理(精神分析)と女性学(フェミニズム)を勉強していたので、この両分野の関係性に非常に関心があります。なので、そこを考慮して読み進めていきたいと思います。

    • 『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読んで

       『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読了しました。あまりにも魅力的で興味深い著書なので、もう1回読むことにしました。しかし、今回は一通り読んだ上での私なりの感想や考え方などを綴っていくつもりです。  『パーソナル・イズ・ポリティカル』(個人的なことは社会的/政治的なこと)ーこれは1960年代末から欧米で広がった第2波フェミニズムの標語です。この著書はまさにこの標語のとおり、《臨床現場で見聞きする小文字の政治と、国家という大文字の政治が、今回の特集(『心

      • 50歳を迎えた「私」の今後について

         2024年4月4日(木)に、私は50歳の誕生日を迎えました。50歳と言えば『50にして惑わず』という言葉がありますが、私はまだまだ『惑って』います。これから人生がどう展開するのか、予想が全くつかないからです。こんな時は『一回限りの人生ですから、楽しみましょう』とか『人生後半戦が面白い(イオンでのアナウンス)』等、前向きなメッセージが今の世の中には溢れています。ごもっともですが、私には違和感が残りますので、距離を取っていたいと思います。今回は40代を振り返りつつ、50歳以降の

        • 「勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任」「名選手、名監督にあらず」ー「支援者」としての考察

           いきなり何だろうと訝しげに思った方もいるかもしれませんが、以下で評細かつ具体的に説明していきたいと思います。  「つぶやき」で書きましたが、去る3月23日(土)に「保育士証」が郵送されました。これでとりあえず「保育士」としての仕事の道が開かれたことになります。もちろん、気持ち的には嬉しいです。ただ反面、気が引き締まります。私は現在、就労継続支援A型の「利用者」であり、「保育士」であるということは「支援者」サイドに回ることを意味するからです。今回はその「利用者」と「支援者」の

        『精神分析にとって女とは何か』(西見奈子編著)を購入しました。読了したら自分の考えをnoteにまとめます。私は大学時代に臨床心理(精神分析)と女性学(フェミニズム)を勉強していたので、この両分野の関係性に非常に関心があります。なので、そこを考慮して読み進めていきたいと思います。

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        • あるASD当事者の備忘録
          29本
        • 「再考」中の目標
          30本
        • 私の「トラウマ」経験
          16本

        記事

          3月23日(土)に「保育士証」が届きました。これで晴れて「保育士」です。嬉しいと同時に気が引き締まります。私はASD当事者でA型の利用者ですが、支援者としては『上手くいけば利用者のおかげ、そうでなければ支援者の責任』を前提に臨みたいと考えています。支援者は人権以上に責任ですから。

          3月23日(土)に「保育士証」が届きました。これで晴れて「保育士」です。嬉しいと同時に気が引き締まります。私はASD当事者でA型の利用者ですが、支援者としては『上手くいけば利用者のおかげ、そうでなければ支援者の責任』を前提に臨みたいと考えています。支援者は人権以上に責任ですから。

          信田さよ子・東畑開人編『心理臨床と政治』を読み始めました。読了後、この本に対する私の考えや感想等をnoteに書きたいと思っています。女性学では『パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)』と言われることを踏まえ、この本を読み進めていきたいと考えています。

          信田さよ子・東畑開人編『心理臨床と政治』を読み始めました。読了後、この本に対する私の考えや感想等をnoteに書きたいと思っています。女性学では『パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)』と言われることを踏まえ、この本を読み進めていきたいと考えています。

          「国際女性デー」によせて

           毎年3月8日は「国際女性デー」です。私が住んでいる宮崎県では、今年も新聞に各地域の男女平等度を分析した「都道府県版ジェンダー・ギャッブ指数」(政治、行政、教育、経済)とそれに関連する記事が掲載されていました。それによると政治46位、行政44位、教育40位、経済11位と、男女平等にはまだまだ程遠い結果でした。  実際に住んでいる者としては、この結果は納得できるところです。ただ、そもそも「男女平等」というのは何なのかという疑問が湧きます。今回は自身の経験を踏まえながら、この疑問

          「国際女性デー」によせて

          支援者を考える~ASD当事者の立場から その4

           「教員に人権はないのか!!」と言い放った教員について守られ過ぎだという批判的な意見をTwitterで読みました。私はその言葉にゾッとしたという旨のリプをしました。「教員に人権はないのか‼」ーこう記してみますと改めてゾッとしますし、言ってほしくない、または言ってはいけないとも考えています。今回はそう考える理由について考察していきたいと思います。  Twitterではこの言葉にまつわる状況や事情が評細に書かれていませんでしたが、多分生徒との関わりの中で、生徒に人権があるなら教員

          支援者を考える~ASD当事者の立場から その4

          『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読んで

           『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読了しました。その内容はもちろんのこと、その表紙や挿絵が非常に刺激的でした。流石に「信田節全開」と言える著書でしょう。  ただ私は最初、この本を購入することを躊躇っていました。それはこの本の表紙が刺激的過ぎて拒絶反応が起きていたからです。しかし、この本の目次(「第1部 すべて開陳!私は何を見ているか」)を見てこれは買いだと直感し購入しました。その全内容の整理はできませんが、特に印象に残った文章を引用してその考察を中

          『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読んで

          「勉強はできるけど仕事ができない」-ASD当事者の1人としての考察

           「勉強はできるけど仕事ができない」ーこれは発達障害の1つであるASD(旧アスペルガー障害)に言われる「特徴」の1つです。実際に言われた方も少なくないのではないでしょうか。私は直接的に言われたことはありませんが、その場の状況や人の言動からそう考えることはあります。でも、「勉強はできるけど仕事ができない」とは具体的には一体何なのでしょうか。よく考えてみると失礼な一言ですが、なぜこんな発言が出てきてしまうのでしょうか。  仕事とは「目上の人の言うとおりにすればいい」ことであり、逆

          「勉強はできるけど仕事ができない」-ASD当事者の1人としての考察

          「再考」中の目標 その11

           先の「つぶやき」と重複しますが、最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読んでリプしたり等意見交換しながら、子どもは大人を見ているなあと妙に感心しました。大人には会社や家族等で様々なハラスメントや性暴力、DV等の「暴力」が存在していて、それを子どもは感知していていじめという「暴力」をやってもいいと考えているでしょうから。しかも、子どもも大人も関係なく、加害者側は上手く立ち回り何事もなく楽しく毎日を過ごすのに、被害者側は精神的に立ち直れない

          「再考」中の目標 その11

          最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読みながら、大人での様々なハラスメントや性暴力等と似通っていると強く感じます。いずれも「暴力」であり、許されません。ただ、保育等の早期の段階からどのようにしたら防げるのかを考察してみようと思いました。

          最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読みながら、大人での様々なハラスメントや性暴力等と似通っていると強く感じます。いずれも「暴力」であり、許されません。ただ、保育等の早期の段階からどのようにしたら防げるのかを考察してみようと思いました。

          「再考」中の目標 その10

           『2024年(令和6年)の計画』において、2024年の「計画」を「臨床心理・言葉」「音楽」「その他」と3分野に分けて、「#今年やりたい10のこと」と関連付けて取り上げてみました。今回はその中の1つについて考察してみようと思います。その対象は「⑧保育士試験に合格したら、障害者雇用の話(保育園)を検討する」についてです。ただ、その前の「つぶやき」と重複するところもありますが、その辺はご了承ください。  私は現在、保育士登録申請中です。これが終了して登録証が届けば、保育士として働

          「再考」中の目標 その10

          ただ今、保育士登録申請中です。登録証が来れば保育士として業務をすることができます。ただ、私としては現時点では資格を使うことはもう少し待とうと考えています。ピアノの基礎力不足を感じているからです。ピアノで一定のレヴェルに達した時に保育士資格で仕事しようと考えています。

          ただ今、保育士登録申請中です。登録証が来れば保育士として業務をすることができます。ただ、私としては現時点では資格を使うことはもう少し待とうと考えています。ピアノの基礎力不足を感じているからです。ピアノで一定のレヴェルに達した時に保育士資格で仕事しようと考えています。

          私の「トラウマ」体験 その4-⑦

           前回の「その4‐⑥」では、就労移行支援Sでの空虚感等を何とかしなければならないという気持ちから生じた私の行動を中心に評細に語りました。今回の「その4‐⑦」では、男性サビ管に更衣室で厨房で起こったことを打ち明けて以降の出来事を語りたいと思います。  では、「その4‐⑦」を始めたいと思います。  男性サビ管に打ち明けた翌日、私は就労移行支援Sに行きました。それから、打ち明けてどうなったかを聞くために事務室に入りました。その時、事務室には男性サビ管と交渉女性支援員がいました。男性

          私の「トラウマ」体験 その4-⑦

          「特性」についての考察~ASD当事者の立場から

           今回は「特性」について、ASD当事者の1人として日頃考えていることを綴ってみたいと思います。ただ、全てのASD当事者がそう考えているわけではないということはお断りしておきます。  実は、私はASD(旧:アスペルガー症候群)の特性と呼ばれる事柄からは距離を取って見ています。この特性というのは健常者という上の立場の方々からの見方だからです。例えば、ASDの特性においては「社会性がない(あるいは乏しい)」とか「空気が読めない」「人の気持ちが想像できない」等と説明されますが、この「

          「特性」についての考察~ASD当事者の立場から