鬼塚 健@目標:「再考」中

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味…

鬼塚 健@目標:「再考」中

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味・関心:非対称的(対等ではない)な関係、その背景にある社会構造、       対等な関係性とは何か 目標:上記の「興味・関心」を中心として深めながら「再考」中  「マガジン」は自分の整理のため

マガジン

  • あるASD当事者の備忘録

    発達障害(ASD)・精神障害当事者の備忘録です。話があちこちに飛ぶかもしれませんがご容赦くださいませ。

  • 「再考」中の目標

    「再考」中の目標とタイトルがあるように、今後の目標、即ちこれから何をしようか考えているnoteです。結論が出るとは限りませんが、目標を考える過程は書けると思っています。その中で私が考えたことが読者の皆様にほんの少しでも頭に残れば幸いです。

  • 私の「トラウマ」経験

    ここでは、私が受けたトラウマ経験についてまとめています。これぐらいでトラウマ、と思う方もいるとは思います。でも、その人にとって辛いものは辛いのです、トラウマ記憶は昨日のことのように思い出されるものです。これを読んで少しでもトラウマを抱える人が少なくなればと思っています。

記事一覧

支援者を考える~ASD当事者の立場から その5

 Twitterを読んでいたら次のような文章が紹介されていました:  『治療に抵抗するクライエントなどいません。柔軟性に欠けるセラピストがいるだけです。』。これはミルト…

最近、noteに気持ちがいかないこともあり、ご無沙汰していました。「スキ」を頂いていることには誠に感謝しています。ただ、ピアノの練習をスキマ時間を見つけては毎日練習を継続しないと、保育はおろか発表会も遠のくので、時間があればピアノを練習しています。でもピアノは基本好きです。

『精神分析にとって女とは何か』(西見奈子編著)を購入しました。読了したら自分の考えをnoteにまとめます。私は大学時代に臨床心理(精神分析)と女性学(フェミニズム)を勉強していたので、この両分野の関係性に非常に関心があります。なので、そこを考慮して読み進めていきたいと思います。

『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読んで

 『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読了しました。あまりにも魅力的で興味深い著書なので、もう1回読むことにしました。しかし、今回は一通り…

50歳を迎えた「私」の今後について

 2024年4月4日(木)に、私は50歳の誕生日を迎えました。50歳と言えば『50にして惑わず』という言葉がありますが、私はまだまだ『惑って』います。これから人生がどう展開…

「勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任」「名選手、名監督にあらず」ー「支援者」としての考察

 いきなり何だろうと訝しげに思った方もいるかもしれませんが、以下で評細かつ具体的に説明していきたいと思います。  「つぶやき」で書きましたが、去る3月23日(土)に…

3月23日(土)に「保育士証」が届きました。これで晴れて「保育士」です。嬉しいと同時に気が引き締まります。私はASD当事者でA型の利用者ですが、支援者としては『上手くいけば利用者のおかげ、そうでなければ支援者の責任』を前提に臨みたいと考えています。支援者は人権以上に責任ですから。

信田さよ子・東畑開人編『心理臨床と政治』を読み始めました。読了後、この本に対する私の考えや感想等をnoteに書きたいと思っています。女性学では『パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)』と言われることを踏まえ、この本を読み進めていきたいと考えています。

「国際女性デー」によせて

 毎年3月8日は「国際女性デー」です。私が住んでいる宮崎県では、今年も新聞に各地域の男女平等度を分析した「都道府県版ジェンダー・ギャッブ指数」(政治、行政、教育、…

支援者を考える~ASD当事者の立場から その4

 「教員に人権はないのか!!」と言い放った教員について守られ過ぎだという批判的な意見をTwitterで読みました。私はその言葉にゾッとしたという旨のリプをしました。「教…

『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読んで

 『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読了しました。その内容はもちろんのこと、その表紙や挿絵が非常に刺激的でした。流石に「信田節全開」と…

「勉強はできるけど仕事ができない」-ASD当事者の1人としての考察

 「勉強はできるけど仕事ができない」ーこれは発達障害の1つであるASD(旧アスペルガー障害)に言われる「特徴」の1つです。実際に言われた方も少なくないのではないでし…

「再考」中の目標 その11

 先の「つぶやき」と重複しますが、最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読んでリプしたり等意見交換しながら、子どもは大人を見てい…

最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読みながら、大人での様々なハラスメントや性暴力等と似通っていると強く感じます。いずれも「暴力」であり、許されません。ただ、保育等の早期の段階からどのようにしたら防げるのかを考察してみようと思いました。

「再考」中の目標 その10

 『2024年(令和6年)の計画』において、2024年の「計画」を「臨床心理・言葉」「音楽」「その他」と3分野に分けて、「#今年やりたい10のこと」と関連付けて取り上げてみ…

ただ今、保育士登録申請中です。登録証が来れば保育士として業務をすることができます。ただ、私としては現時点では資格を使うことはもう少し待とうと考えています。ピアノの基礎力不足を感じているからです。ピアノで一定のレヴェルに達した時に保育士資格で仕事しようと考えています。

支援者を考える~ASD当事者の立場から その5

 Twitterを読んでいたら次のような文章が紹介されていました:
 『治療に抵抗するクライエントなどいません。柔軟性に欠けるセラピストがいるだけです。』。これはミルトン・エリクソンという方の言葉のようです。臨床心理関連の人でしょう。私はこの言葉が気になり、自分なりに次のようにもじって投稿しました:
 『支援に抵抗する利用者などいません。柔軟性に欠ける支援者がいるだけです。』。
 支援側にとっては

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最近、noteに気持ちがいかないこともあり、ご無沙汰していました。「スキ」を頂いていることには誠に感謝しています。ただ、ピアノの練習をスキマ時間を見つけては毎日練習を継続しないと、保育はおろか発表会も遠のくので、時間があればピアノを練習しています。でもピアノは基本好きです。

『精神分析にとって女とは何か』(西見奈子編著)を購入しました。読了したら自分の考えをnoteにまとめます。私は大学時代に臨床心理(精神分析)と女性学(フェミニズム)を勉強していたので、この両分野の関係性に非常に関心があります。なので、そこを考慮して読み進めていきたいと思います。

『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読んで

 『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読了しました。あまりにも魅力的で興味深い著書なので、もう1回読むことにしました。しかし、今回は一通り読んだ上での私なりの感想や考え方などを綴っていくつもりです。
 『パーソナル・イズ・ポリティカル』(個人的なことは社会的/政治的なこと)ーこれは1960年代末から欧米で広がった第2波フェミニズムの標語です。この著書はまさにこの標語のとおり、

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50歳を迎えた「私」の今後について

 2024年4月4日(木)に、私は50歳の誕生日を迎えました。50歳と言えば『50にして惑わず』という言葉がありますが、私はまだまだ『惑って』います。これから人生がどう展開するのか、予想が全くつかないからです。こんな時は『一回限りの人生ですから、楽しみましょう』とか『人生後半戦が面白い(イオンでのアナウンス)』等、前向きなメッセージが今の世の中には溢れています。ごもっともですが、私には違和感が残り

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「勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任」「名選手、名監督にあらず」ー「支援者」としての考察

 いきなり何だろうと訝しげに思った方もいるかもしれませんが、以下で評細かつ具体的に説明していきたいと思います。
 「つぶやき」で書きましたが、去る3月23日(土)に「保育士証」が郵送されました。これでとりあえず「保育士」としての仕事の道が開かれたことになります。もちろん、気持ち的には嬉しいです。ただ反面、気が引き締まります。私は現在、就労継続支援A型の「利用者」であり、「保育士」であるということは

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3月23日(土)に「保育士証」が届きました。これで晴れて「保育士」です。嬉しいと同時に気が引き締まります。私はASD当事者でA型の利用者ですが、支援者としては『上手くいけば利用者のおかげ、そうでなければ支援者の責任』を前提に臨みたいと考えています。支援者は人権以上に責任ですから。

信田さよ子・東畑開人編『心理臨床と政治』を読み始めました。読了後、この本に対する私の考えや感想等をnoteに書きたいと思っています。女性学では『パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)』と言われることを踏まえ、この本を読み進めていきたいと考えています。

「国際女性デー」によせて

 毎年3月8日は「国際女性デー」です。私が住んでいる宮崎県では、今年も新聞に各地域の男女平等度を分析した「都道府県版ジェンダー・ギャッブ指数」(政治、行政、教育、経済)とそれに関連する記事が掲載されていました。それによると政治46位、行政44位、教育40位、経済11位と、男女平等にはまだまだ程遠い結果でした。
 実際に住んでいる者としては、この結果は納得できるところです。ただ、そもそも「男女平等」

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支援者を考える~ASD当事者の立場から その4

 「教員に人権はないのか!!」と言い放った教員について守られ過ぎだという批判的な意見をTwitterで読みました。私はその言葉にゾッとしたという旨のリプをしました。「教員に人権はないのか‼」ーこう記してみますと改めてゾッとしますし、言ってほしくない、または言ってはいけないとも考えています。今回はそう考える理由について考察していきたいと思います。
 Twitterではこの言葉にまつわる状況や事情が評

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『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読んで

 『カウンセラーは何を見ているか』(信田さよ子著 医学書院)を読了しました。その内容はもちろんのこと、その表紙や挿絵が非常に刺激的でした。流石に「信田節全開」と言える著書でしょう。
 ただ私は最初、この本を購入することを躊躇っていました。それはこの本の表紙が刺激的過ぎて拒絶反応が起きていたからです。しかし、この本の目次(「第1部 すべて開陳!私は何を見ているか」)を見てこれは買いだと直感し購入しま

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「勉強はできるけど仕事ができない」-ASD当事者の1人としての考察

 「勉強はできるけど仕事ができない」ーこれは発達障害の1つであるASD(旧アスペルガー障害)に言われる「特徴」の1つです。実際に言われた方も少なくないのではないでしょうか。私は直接的に言われたことはありませんが、その場の状況や人の言動からそう考えることはあります。でも、「勉強はできるけど仕事ができない」とは具体的には一体何なのでしょうか。よく考えてみると失礼な一言ですが、なぜこんな発言が出てきてし

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「再考」中の目標 その11

 先の「つぶやき」と重複しますが、最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読んでリプしたり等意見交換しながら、子どもは大人を見ているなあと妙に感心しました。大人には会社や家族等で様々なハラスメントや性暴力、DV等の「暴力」が存在していて、それを子どもは感知していていじめという「暴力」をやってもいいと考えているでしょうから。しかも、子どもも大人も関係なく、加害者側

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最近、Twitterでいじめに関するアカウントに接する機会が増えてきました。読みながら、大人での様々なハラスメントや性暴力等と似通っていると強く感じます。いずれも「暴力」であり、許されません。ただ、保育等の早期の段階からどのようにしたら防げるのかを考察してみようと思いました。

「再考」中の目標 その10

 『2024年(令和6年)の計画』において、2024年の「計画」を「臨床心理・言葉」「音楽」「その他」と3分野に分けて、「#今年やりたい10のこと」と関連付けて取り上げてみました。今回はその中の1つについて考察してみようと思います。その対象は「⑧保育士試験に合格したら、障害者雇用の話(保育園)を検討する」についてです。ただ、その前の「つぶやき」と重複するところもありますが、その辺はご了承ください。

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ただ今、保育士登録申請中です。登録証が来れば保育士として業務をすることができます。ただ、私としては現時点では資格を使うことはもう少し待とうと考えています。ピアノの基礎力不足を感じているからです。ピアノで一定のレヴェルに達した時に保育士資格で仕事しようと考えています。