Shintaro Tanaka

作曲とピアノ、時々ギターとアコーディオン。 ユニット「静かの基地」としても活動中。

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マガジン

最近の記事

accumulation of time

4月も気づけばあっという間に過ぎ去ろうとしていて、ここ数日はとりわけ暑かったので若葉の香りに初夏すら感じていました。今月は満月カルテットのライブとギターの練習、新作のスケッチに勤しんでいました(といっても毎月そんな感じの日々かもしれない!) 月初の毛玉と満月カルテットによるライブ@ひかりのうま、暖かい雰囲気の中で心地よく演奏することができて本当に楽しかったです。お越しいただいた皆さま、マルタさん、ありがとうございました! この日の満カル裏テーマは、写真にまつわる過去や記憶

    • The journey continues.

      先日UNの公演を無事に終えることができました。足元の悪い中、お越しいただきました皆さまに感謝申し上げます。 この公演はjourneyと題して、モンゴルよりヤトガ(モンゴル箏)奏者のアリウンヒシグ・ウルジサイカンさん(私たちはアリウカさんとお呼びして楽しくワイワイやってました)をお招きしました。ヤトガは見た目こそ日本の箏に似ているのですが、爪をつけず楽器を床に置くので、床鳴りもあり柔らかく豊かな響きでした。感覚的ですが、演奏の場が畳か土かの違いが現れているような気もしました。

      • 満月カルテット10.20

        春のことを振り返る - その1 4月30日、神保町試聴室にて石川高さんをお招きして満月カルテットの公演。今回から舞台のイメージを共有する手引きとして、満月カルテットのnoteを開設してプログラムノートを書いてみることに。ライブ会場ではご来場いただいた方にnoteのQRコードを読み取っていただきました。それから、満月カルテットのZINEもセットでプレゼント。 ちなみに満月カルテットZINEですが、吉祥寺のブックマンションの満月カルテットの本棚よりお買い求めいただけるはずです

        • 6月の演奏会

          少し先になりますが、6月は2つ演奏の予定があります。 まずは6/4(日)の夜、水道橋Ftarriにて遠藤ふみさんと。 私の作曲作品と即興によるプログラムを予定しています。 曲は「響きの縁」と題して、新しい記譜法に挑戦中。 次に6/10(土)のお昼、増渕顕史さんとOTOOTOにて。 増渕さんとのデュオは3月のpermianに続いて2度目。 前回よりさらに深度の増した時間が作れればと思っています。 少し先になりますが、どちらもぜひご予定いただけると嬉しいです。 noteも

        accumulation of time

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        • おととて通信
          2本

        記事

          Live at Ftarri: Lenaを聴きながら

          沼尾翔子『Live at Ftarri: Lena』を聴いている。連日の強い雨がせっかく開いた桜を落としてしまう気がして、恨めしい気持ちで窓の外を眺めていたが、雨音に混ざりながら届く音を聴いていたら、雨もまた自然の祝福のように思えてきた。 沼尾さんの歌には、耳を惹きつける確かな力がある。その力の根源は何であるか考えていた。ひとつの仮説は、音が音楽になるプロセスそのものを追体験しているから、というものだ。例えばギターが次の音を探り当てる、あるいは旋律が区切られ声が沈黙する、そ

          Live at Ftarri: Lenaを聴きながら

          3月の演奏会

          すっかりnoteでのお知らせがギリギリになってしまいましたが、3月はあと3つ演奏会があります。まずは今晩、吉祥寺NEPOにgoateatspoem.で出演します。開演は18:20、私たちは21時過ぎの出演です。7th floor以外のライブハウスの出演は久しぶりなので楽しみにしています。ライブストリーミングもあるので、よろしければぜひご覧ください。 そして明日、25日の夜は吉祥寺ブックマンションにて満月カルテットのミニライブ。17:20から18:00頃まで、入場料は500円

          3月の演奏会

          満月カルテット 店番&演奏会のお知らせ

          満月カルテットは3/25(土)、吉祥寺のシェア型本屋「ブックマンション」にて、店番&営業後にミニZINE付きの演奏会を開催します。先着10名様のイベントになりますので、事前に下記メールアドレスまでご予約をお願いいたします。こちらからのご返信をもってご予約は完了となります。(定員に達し次第、キャンセル待ちとさせていただきます) *ご予約はこちら* fullmoon0804.quartet@gmail.com 満月カルテットは今月からブックマンションの棚主になりました。メンバ

          満月カルテット 店番&演奏会のお知らせ

          UN vol.2 “Pieces”を終えて

          25日、UN vol.2 “pieces”を無事に終えることができました。ご来場いただいた皆さま、それから気にかけて応援してくださった皆さまへ、改めて感謝申し上げます。 静謐な空間にも春の兆しを予感する淡い光が乱反射する、良い雰囲気の中で演奏することができました。新作と即興というプログラムですが、途中お客様にも即興に加わっていただく一幕も。 今回、私はギターの演奏に加えて新作を2曲書きました。書き切った達成感のあまり入稿直後に数日寝込みましたが(滅多に風邪など引かないので

          UN vol.2 “Pieces”を終えて

          UN(あん)主催公演vol.2 "Pieces"に向けて

          2/25、UN(あん、と読みます)の主催公演vol.2 "Pieces"があります。チェロ奏者の北嶋愛季さんをお迎えして、4名によるセッションと、ふくいかな子・田中慎太郎による新作初演によるプログラム。 先日のリハーサルから、セッションの様子をすこしお披露目。(カメラがちょっと右上を向いてしまったのはご愛嬌) 私は「冬の余韻」「夢を花筏に乗せて」と題して2曲、新曲を書き下ろしました。どちらの曲も演奏者にはそれなりの集中力を要するものですが、皆さんに楽譜に真摯に向き合ってい

          UN(あん)主催公演vol.2 "Pieces"に向けて

          作業日誌2023-01-19

          1月9日 小さなことは気にせずに、いったん終止線を引くところまで進めてみる。正しい順序で書かなくても良い、細部はあとで考えればよい。 1月10日 もっと指板の上で自由に発想できるようになりたくて、作曲の息抜きにジャズのインプロヴィぜーションに取り組んでみる。とても難しい…例えば3rdだけ拾い続けるだけでも一苦労。これは満月カルテットの即興でも役に立つ学びが多いかも。 1月11日 ギターの練習、今日はツーファイブのフレーズ集をいくつか拾ってみる。慣れていないと際どく感じる音

          作業日誌2023-01-19

          作業日誌2023-01-11

          あけましておめでとうございます。新年のご挨拶がすっかり遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。 実験的に今日から定期的に日々の記録をnoteに公開してみようと思います。長らく何度もSNSでちゃんと観たもの・聴いたこと諸々発信するぞと幾度も奮起したものの、やっぱりその場でツイートしたりインスタグラムに載せるの、慣れないんです。言葉にできるまで体験を反芻しようとして、発信するタイミングを失ってしまうという…なのでnoteくらい時差の許される場所の方が良いかなと思っ

          作業日誌2023-01-11

          2022年を振り返る

          今年も残すところあとわずかということで、一年の振り返りを。 1月 aqubiと潮田雄一さんをお迎えして、吉祥寺マンダラ2で満月カルテットのライブ。私たちは絵から音楽・踊りへの表象の転換に挑戦。 アンサンブルのレコーディングが決まり、編曲をやり直したり、新曲を書いていた。 2月 アンサンブルの録音と満月カルテットのライブ、それぞれの準備に追われていた。 そして月末には満月カルテット2日間の公演「明月の夜」その翌日にはwinter light ensembleのレコーディ

          2022年を振り返る

          after exposure to faint lights

          昨日は"Faint Lights" 田中慎太郎 with Phidias Trioを無事に開催することができました。お越しいただいたお客さま、KMアートホールの皆さま、大事に作品に向き合ってくださったPhidias Trioの御三方、ステージをサポートしていただいた木下さん。その他関わってくださった全員に感謝の気持ちで一杯です。 今までの作曲活動を振り返ると、自分の創作活動のために作曲するか、商業の世界でクライアントのオーダーのもと作曲することがほとんどでしたが、この演奏会

          after exposure to faint lights

          Faint Lights

          12月10日(土)、Phidias Trioと企画したコンサートがあります。私の作曲した作品が大半を占めるプログラムで、今秋発売のアルバム「永遠と一日」から3曲をトリオ+ギターにアレンジ。そしてPhidias Trioと各々のソロのために4曲を書き下ろしました。Phidias Trioのnoteで少しずつプログラムのご紹介をしていきたいと思いますので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです。 プログラムのご紹介、まずはPhidias Trioとの出会いのきっかけにも

          コロナ罹患記と秋の演奏会のお知らせ

          各SNSで本番直前にお知らせさせていただきましたが、11/5のUn公演vol.1 “Puzzle”は体調不良のため出演を見合わせ、コントラバス奏者の佐藤洋嗣さんに代わりにご出演いただきました。急遽オファーを受けてくださった佐藤さんに改めて感謝申し上げます。夏から準備してきた公演に出演できないことは大変残念でしたが、本番直前のバタバタをみんなで駆け抜けるうちに、失った演奏の機会以上に大切なものがたくさん残ったことに気づきました。良い機会と捉えて仕切り直しができそうです。不確実な

          コロナ罹患記と秋の演奏会のお知らせ

          永遠と一日

          近年最も注力していたメインのソロワークであるwinter light ensembleのCD「永遠と一日」が完成しました。CDのご紹介をしたいのですが、まずは制作のきっかけになった無観客ライブのことを少し書かせてください。 アンサンブルの作曲をはじめたきっかけは2020年の秋、コロナの関係でライブ活動に制約があったので、無観客ライブを配信してみようと思い立ったことでした。秋から冬にかけて一気に7曲書き上げ、12月に収録したのがWinter Light Ensembleと題し

          永遠と一日