よしこさん

愛と自立、暮らし。

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記事一覧

200201 備忘録としての檸檬

「これ、あげようと思って」。 帰り際、中目黒駅前の信号が変わる直前。 呼び止められた。手渡された、檸檬ひとつ。 え、梶井基次郎… ぽつんと置かれた丸善の檸檬を思…

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200104 愛がなければ

年末年始、お祭りムードの東京を抜け出して、また戻ってきて、大切な人達に沢山会えた。うん、よかったな。 その間、普段は素通りしちゃう距離感を突き崩す場面、正面から…

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191120 迷い

信念だけが取り柄なのにね。 わたしの行いは間違っていたのだろうか。今回一番傷付いたのは自分なのかも、だなんて。 今日は一日中内省していた。 少し怒っていて、たぶん…

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191106 働くこと

みなさん、今日も一日お疲れ様です。 朝も晩も生きるか死ぬかの満員電車に揺られ、一生懸命仕事をこなし、今日も偉かったね。 元気と余裕があれば、そんな風に思いながら…

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191024 愛愛愛

愛に満ち満ちた日々が続いている。 愛愛愛。100%の愛だと信じたかった頃とは違う。まるごと100でない寂しさのようなものは黒く深く横たわっているが、少なくとも心に波はな…

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191016 虚構

きっと世界はいいものであるはずだ。 もっといいものにできるはずだ。 本当に?本当にそうかな?もうわかんない。 日経平均株価が台風直後上がったという。 天災や戦争は…

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191009 書きたい ver 2.0

朝。幾つも改札はあるのに、決まって数箇所にだけ、多くの人が吸い込まれていく。 みんなに選ばれなかった改札が少し可哀想で、敢えてその子を狙って通過する。慣れてきた…

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190918 24歳の君へ

24歳になった。 気付いたら20代も半ばだ。早いねえ。 * 忘れたくなかった。 1年でも2年でも止まればいいじゃん大丈夫だよと言ってくれた同期を前に泣きそうになった。 …

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190818 夏でした

今年の夏は、よく遊び、よく考え、よく寝た。 たのしかった。元気になった。ありがとう。 台風が突撃した日はここぞとばかりにじっくり実家で長期的な計画を立てた。 仕事…

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190812 言葉を越えた

言葉にしようと思えば思うほど、あの日のこと、例えば、空気感や五感で感じたもの、気持ち達からはどんどん遠のいてしまう。どうしたものか。 つくづく言葉は難しいと思う…

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190804 物語を紡ぐということ

先月から参加している「週1note」も、次週が最終週となった。 準備・推敲・投稿の連続は、思いのほか日常にするりと馴染んできて、今となっては1週間を整える一つのサイク…

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190728 女ともだち

「女ともだち」。 この言葉にどこか不穏な響きがあると感じるのはわたしだけだろうか。 『完璧じゃない、あたしたち』とか、ずばり『女ともだち』とか、女の子関係の読了…

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190721 病が生んだもの

たぶん調子に乗っていたのだと思う。 持病を悪化させた挙句、滅多に引かない夏風邪を拗らせ、今週殆ど自室から出られなかった。 まあでも体調の悪い時は悪い時で、振り返…

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190714 故郷

人生初の有給休暇の日、京都にいた。 出張が決まった30分後には有給申請の準備を嬉々として始めていた。後悔はない。 生憎の雨だが、鴨川は変わらず流れている。 ふたばの…

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190707 未来を描け

実は、友人に便乗して今週から「週1note」という企画に参加しております。 詳細はこちら。 何だか楽しそうじゃない?笑 みなさまよろしくお願いします。 ※前回載せた自…

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190630 ところであなたは

来週日曜から、note関連の企画に参加する。(詳細はまた追って) 今回はその前段として、よしこさんとは何者かあらかじめまとめようと思う。 *** ◆まず属性から 現…

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200201 備忘録としての檸檬

200201 備忘録としての檸檬

「これ、あげようと思って」。

帰り際、中目黒駅前の信号が変わる直前。
呼び止められた。手渡された、檸檬ひとつ。

え、梶井基次郎…

ぽつんと置かれた丸善の檸檬を思い出す。
雑踏の中で一人、にやにやしながら乗車。

そういえば去年の今頃も。
奥渋の食器屋さんで、お姉さんに蜜柑ひとつ、手渡されたっけ。

果物片手に歩く東京に慣れてしまう。
いやいや、おかしいな。

その日は背伸びしているようでいて

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200104 愛がなければ

200104 愛がなければ

年末年始、お祭りムードの東京を抜け出して、また戻ってきて、大切な人達に沢山会えた。うん、よかったな。

その間、普段は素通りしちゃう距離感を突き崩す場面、正面から相手と対峙する場面が何度かあった。
互いの真意が見え隠れするような、人間味のある、まあ言っちゃえば面倒くさい場面。

その場その場では適当に繕ってしまったけど、帰宅後一人で考えていると、皆がくれた愛の深さ大きさに思い当たり今日はちょっと涙

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191120 迷い

191120 迷い

信念だけが取り柄なのにね。
わたしの行いは間違っていたのだろうか。今回一番傷付いたのは自分なのかも、だなんて。

今日は一日中内省していた。
少し怒っていて、たぶん根底ではずっと悲しい理由を探していた。全然、謝罪とかが欲しいわけじゃなかったんだよ。失望とか幾つか思い浮かび、そのせいでちょっとまた沈んだ。

決して馬鹿にしない優しい人達と過ごす時間が長かったためにすっかり忘れていたが、ラディカルな性

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191106 働くこと

191106 働くこと

みなさん、今日も一日お疲れ様です。
朝も晩も生きるか死ぬかの満員電車に揺られ、一生懸命仕事をこなし、今日も偉かったね。

元気と余裕があれば、そんな風に思いながら、帰路に着く。

けど、今日は心中穏やかではない。

2日連続叱られた。いや「諭された」に近い。
でも、諭してくれる人がいるだけ、有難い。

不条理だなんだと叫んでいた。
なぜ事前に伝えてくれないのか。
なぜ無茶な指示を締切間近に出すのか

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191024 愛愛愛

191024 愛愛愛

愛に満ち満ちた日々が続いている。
愛愛愛。100%の愛だと信じたかった頃とは違う。まるごと100でない寂しさのようなものは黒く深く横たわっているが、少なくとも心に波はない。穏やかな水面。

わずかな光。
愛を、やさしさを、焼き付けていたい。
だから繰り返し脳内に再生する。
大事な景色。ふとした動作。溢れた言葉達。

わかりやすい愛だけが愛じゃない。
衝動的に会いたくなった理由はわからない。一つ

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191016 虚構

191016 虚構

きっと世界はいいものであるはずだ。
もっといいものにできるはずだ。
本当に?本当にそうかな?もうわかんない。

日経平均株価が台風直後上がったという。
天災や戦争は儲かる。全部壊せば需要が生まれるから。でもそんなのおかしくないか。

東京は平穏だ。
毎日吐きそうなくらいわたしの周りは平穏だ。

大事な街が、大事な人達がいる街は、そんなに多くはない。
なのに、なぜ今、人はここで日常を生きていられるの

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191009 書きたい ver 2.0

191009 書きたい ver 2.0

朝。幾つも改札はあるのに、決まって数箇所にだけ、多くの人が吸い込まれていく。

みんなに選ばれなかった改札が少し可哀想で、敢えてその子を狙って通過する。慣れてきた。東京である。

任せてもらえる仕事が増えてきた。
もともとやりたかった領域の書く仕事。

ただ、書きたいように書くだけじゃだめで、関係者を納得させられるロジックが、というか、どうもそっちのほうが大事らしい。
社内、先方、その先のクライア

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190918 24歳の君へ

190918 24歳の君へ

24歳になった。
気付いたら20代も半ばだ。早いねえ。



忘れたくなかった。

1年でも2年でも止まればいいじゃん大丈夫だよと言ってくれた同期を前に泣きそうになった。

世界が目まぐるしく変わろうが、わたし、全然忘れたくなかった。前に進みたくなかった。急ぎたくなかった。知らなかった。



この世界の片隅に、じゃないけれど、わたしも十分ぼんやりしている。
わたしが足踏みをしている間にも世界

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190818 夏でした

190818 夏でした

今年の夏は、よく遊び、よく考え、よく寝た。
たのしかった。元気になった。ありがとう。

台風が突撃した日はここぞとばかりにじっくり実家で長期的な計画を立てた。
仕事のこと。からだのこと。人生のこと。

ふだんの生活が好きだからこそ。
目先のたのしさばかりになりそうで怖かった。

東京はたのしい。東京は近視眼的に陥りがち。
きっとこれは表裏一体だ。
都市が「ハレ」とはこのことかと最近思う。

「東京

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190812 言葉を越えた

190812 言葉を越えた

言葉にしようと思えば思うほど、あの日のこと、例えば、空気感や五感で感じたもの、気持ち達からはどんどん遠のいてしまう。どうしたものか。

つくづく言葉は難しいと思う。
限りなく似たものを言葉にすることはできるかもしれないけど、完全一致は不可能だ。

Wovon man nicht sprechen kann, darüber muss man schweigen.

「語り得ぬところのものは沈黙

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190804 物語を紡ぐということ

190804 物語を紡ぐということ

先月から参加している「週1note」も、次週が最終週となった。
準備・推敲・投稿の連続は、思いのほか日常にするりと馴染んできて、今となっては1週間を整える一つのサイクルだ。

参加してよかったことは幾つかあるが、とりわけ大きかったのは、他の約40名のメンバーの文章に触れられたことだろう。

唐突に、どうしても紹介したいので勝手に紹介しますが(ごめんなさい)、最近深く心に響いたメンバーnoteはこち

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190728 女ともだち

190728 女ともだち

「女ともだち」。
この言葉にどこか不穏な響きがあると感じるのはわたしだけだろうか。

『完璧じゃない、あたしたち』とか、ずばり『女ともだち』とか、女の子関係の読了した本たちは総じてどろどろしている。
う〜ん。やはり問題の所在はわたしの本の選定にある気がしてきた。もっとさっぱりした女の子たちの本を探り当てたいものである。

おすすめあれば教えてください。

***

現実世界でも女ともだちと呼べる人

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190721 病が生んだもの

190721 病が生んだもの

たぶん調子に乗っていたのだと思う。
持病を悪化させた挙句、滅多に引かない夏風邪を拗らせ、今週殆ど自室から出られなかった。

まあでも体調の悪い時は悪い時で、振り返ればそんなに悪いものでもない。

高熱だと頭も心も意思の力じゃどうにもならなくなるから、そんな状態でも心に残るものや受け入れられるものは自分にとって価値があると勝手に思っている節がある。

ある種の秤の機会と思えば、ただの病気も俄然楽しく

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190714 故郷

190714 故郷

人生初の有給休暇の日、京都にいた。
出張が決まった30分後には有給申請の準備を嬉々として始めていた。後悔はない。

生憎の雨だが、鴨川は変わらず流れている。
ふたばの豆餅はやっぱり美味しい。
出町座の本屋さん、またウィンドーショッピングしちゃった。ごめんなさい。

耳を澄ます。空気をいっぱいに吸い込む。
ああ、帰ってきたなあ、と、ぼんやり思う。

なんだかほっとした。安心感からすぐふやふやになった

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190707 未来を描け

190707 未来を描け

実は、友人に便乗して今週から「週1note」という企画に参加しております。
詳細はこちら。

何だか楽しそうじゃない?笑
みなさまよろしくお願いします。

※前回載せた自己紹介もよければどうぞ

***

さて、今日のテーマは
未来を思い描く力について。

わたしは自分の未来への興味は乏しい一方、
社会の未来を語ることは夢があり好きだ。

だから色々な未来を自由に描けるこの仕事は、きっとこれからも

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190630 ところであなたは

190630 ところであなたは

来週日曜から、note関連の企画に参加する。(詳細はまた追って)
今回はその前段として、よしこさんとは何者かあらかじめまとめようと思う。

***

◆まず属性から

現在新卒23歳、東京在住。“溢れ返る”とはきっとこのことと思いながら井の頭線の急行発車を鈍行から眺める今日この頃です。

あ、よしこさんは、高校時代の先輩に名付けられたあだ名。気に入って今も使っている。

◆壮大なテーマがあるらしい

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