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【コンピューターサイエンス留学への道】未経験者のための実践的アドバイス

Polymathはニューヨークとロサンゼルスを拠点とする、理系専門留学コンサルティングファームです。アドバイザーは米国の第一線で働くGAFAM・外資投資銀行エンジニア、現役CS大学院生で構成されおり、エッセイ添削、出願、合格まで一丸となってバックアップ致します。元々は家族・友人・同僚向けにアドバイスをしていましたが、「もっと留学生や海外で活躍する仲間を増やしたい!」という想いからPolymathを設立しました。


こんにちはPolymathのイトクです。私は高校を卒業と同時に神奈川の実家を飛び出し、18年前にアメリカに渡りました。コロンビア大学のデータサイエンス大学院を卒業して今はニュヨークのAmazonで働きながら、皆さんの理系留学をサポートさせて頂いています。

最近、「文系出身者がどの様にしてコンピューターサイエンス留学をできるのか?」というご相談を頂くことが増えてきました。

実は、私も現在は機械学習の研究開発などを専門に取り組む理系分野で活動していますが、元々は文系の学生でした。ブルームバーグのデータ部に勤務していた時、データやプログラミングの面白さに気づき、30歳を手前にして文系から理系へと転向し、コロンビア大学のデータサイエンス大学院を卒業しました。

今日は、文系出身者がどのようにして理系分野の大学院、特にコンピューターサイエンス留学をできるのか、ということを解説していきたいと思います。


大学院進学のためのPrerequisiteとは?

元々文系の方や、学士課程でComputer Science(以下CS)を専攻していない人がCS大学院に留学を検討する際、最初に直面する問題の一つは、出願時に要求されるprerequisite(必要科目)をどうやって満たすか、という点です。多くのCS大学院では、学部での基礎的な知識を持っていることが前提とされています。プログラミング、データ構造、アルゴリズム、コンピューターアーキテクチャ、線形代数、離散数学などの基本的なコースを修了していることが、多くの大学院での要件となっています。

Prerequisiteを満たす方法

Prerequisiteを満たすための手段は多岐にわたります。自分の学びたいスタイル、利用可能な時間、および費用を考慮すると、各個人に最適な方法は異なるかもしれません。実際の教室環境での学習からオンラインでの自主学習まで、現代の技術と教育の進化により、多くの選択肢が利用可能となっています。以下に、その中でも特に効果的と考えられる方法を3つ紹介します。

日本の大学での履修方法

日本の地元の大学や大学院で、必要なコースを履修することが可能です。この選択肢は、教室での直接的な対面学習を希望する方や、すぐに実際の教室環境を体験したい方に特に向いています。さらに、対面授業の一番のメリットは推薦状を書いてもらえることです。多くの大学には科目等履修生として受講できる制度があり、学士の資格があれば学位を追求せずに、その大学の授業だけを履修することも許可されています。

例えば以下の様な大学が科目等履修生制度を設けていています。

米国大学のオンラインCS予備コース

アメリカの大学のオンラインプログラムを利用して、必要なコースを履修することは非常に有効な方法です。アメリカの大学での履修経験は、自身の留学への良い準備になり、さらに大学院への留学を考える際、アドミッションに対する強いアピールポイントとなります。

例として、あなたが企業が採用を行う場面を想像してみてください。慶應大学出身の候補者と、聞き馴染みのない東南アジアの大学出身者がいた場合、多くの人は自分がイメージができる出身者を選びやすいかもしれません。大学の入学審査も同様に、アメリカの大学だとイメージがしやすいため大きなアピールポイントとなります。

さらに、多くのアメリカの大学にはCSの予備コースが提供されています。オンラインと対面の両方の形式で提供されていますが、学生ビザの制約から、多く位の場合、私たち日本人とってはオンラインプログラムが主な選択となるでしょう。数あるオンラインのCSの予備コースの中でも、この記事を執筆現在はNYU Tandon Bridge Programが非常にお勧めです。

NYUブリッジプログラム

NYUブリッジは、プログラム内容が充実しており、このプログラムさえ履修すれば全てのPrerequisitesを満たすことが出来ます。ジョージ・ワシントン大学のように明確にNYUブリッジ卒業生を歓迎することを明記する大学もあります。

さらに、他のプログラムと比較した際の一番の魅力は授業料で、$1,850と非常にリーズナブルです。例えば、比較的安価なカテゴリーに属する南フロリダ大学のブリッジプログラムでさえ、NYUの授業料の約5倍の$9,600となっています。授業は全てオンラインでの履修なので、仕事をしながらでも学べるのが特長です。授業は年に5回開講され、GREのスコアも不要です。出願に必要な書類は以下の通りです。

  • 願書

  • エッセイ

  • レジメ

  • 成績証明書

実際に、Polymathからは多くの合格者を輩出しています。その中には、現在履修中の方や、修了後にCS大学院に進学された方も多数いらっしゃいます。ちなみに、私たちがNYUブリッジプログラム出願をサポートした方々の合格率は、今のところ100%です。

MOOCで履修する

日本の大学での履修することも、米国大学のオンラインコース履修も難しい場合、MOOC (Massive Open Online Courses)と呼ばれる、CourseraやedXなどののプラットフォームを活用することも可能です。これらのプラットフォームを使用する最大の利点の一つは、必要なコースを無料または非常に低コストで履修できる点です。さらに、受講者は自分のペースで学ぶことができるため、日常生活や仕事との両立がしやすく、柔軟に学習を進めることができます。また、世界中の専門家や著名な大学の教授が講義を行っているため、高品質な教材を受けることができるのも魅力の一つです。

例えば、ジョージア工科大学は以下のようなクラスをMOCCで履修することを推奨しています。

しかし、一般的にMOOCの修了証や認定書は、伝統的な大学の学位と比べて一般的に評価が低い傾向があります。さらに、自己管理能力が求められる環境のため、学習を先延ばしにしてしまうリスクもある。また、オンラインの学習ツールとしての性質上、生のクラスルームでの対面のディスカッションやグループワークの経験が得られない点もデメリットとして考慮する必要があります。

このように、MOOCでの履修には多くの利点がありますが、デメリットも確かに存在します。自身の学習スタイルや目的に応じて、最適な学習方法を選択することが重要です。

まとめ

大学院進学のためのprerequisiteをどう満たすかは、文系の方やCSを学士課程で学んでいない方にとっての大きな課題の一つです。対応策として、日本の大学での履修、米国大学のオンラインCS予備コース、またはMOOCを利用する方法があります。特に米国のオンラインプログラムは、留学準備としての強いアピールポイントとなり、MOOCは柔軟かつ低コストでの履修が魅力ですが、自己管理が必要とされます。どの方法を選ぶかは、個人の学習スタイルや目的によります。

Prerequisite戦略についての悩みや、NYU Tandon Bridge Programへの出願を検討する際のサポートも行っております。これまで私たちがサポートした生徒さん全員がNYU Tandon Bridge Programに合格しており、現時点の合格率は100%です。Polymathでは、単独のアドバイザーだけでなく、専門家チームが一丸となってサポートを提供します。これにより、多角的かつ深い専門知識を活かして、あなたの合格率を最大化するサポートが可能です。アドバイザーは米国の第一線で働くGAFAM、外資投資銀行のエンジニア、現役のCS大学院生など、その分野で実績のあるプロフェッショナルです。特に、コンピューターサイエンスやデータサイエンスの知識は豊富で、これまでに多くの理系留学生のサポート経験があります。もしエッセイ執筆に関するアドバイスや支援が必要な場合、お気軽にPolymathにご相談ください。CS大学院進学を目指す皆様、Polymathと共にあなたの夢を叶える一歩を踏み出しませんか。

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