再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテー…

再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテーマとしてきました。

マガジン

  • アイドルとレジェンド

    「アイドルを探せ」と「レジェンド探索」を集めてみました。 写真はビスコンティの「ベニスに死す」の大道芸人。

  • Lecon de Cafe コーヒーのレッスン

    「小さなコーヒー店のための相談室」アーカイブ

  • コーヒーダイエットの記録

    わたしのレコーディングダイエット法。おもにコーヒーを使ったもの。サイホンでコーヒーをたてるレクター博士。

  • 「再発見と書きかえ」さまざま

    写真は映画「ウイークエンドラブ」の主役。原題は「A Touch of Class」。

  • 「笑うバロック」バックナンバー201-300

記事一覧

「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

もしコーヒーの生産地に赴くことがある方で、要メガネの方がいらっしゃるなら、icBerlinやMykitaをお薦めします。理由は----どうぞ検索して。 メビウスは、「アイウエア」…

2

読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

「不平等社会日本」のあとがきにある佐藤俊樹先生と父親の対話の部分で、わたしはいつも涙がでてくるのです。 自分にもレベルは違え同じような経験がありました。わたしは…

青い花瓶をめぐって

2020年の暮、青い花瓶を買いました。 何に惹かれたのだろうか思っていたのですが、自分の綴ったブログに答えが。 そんなものです。 能島先生の絵と似ているのです。と同時…

自宅でコーヒーを飲むときに使うマグ

あえてこだわりをいえば、取っ手です。 なくても使用可能ですが、この耳のような翼のような張り出した造形は魅力的です。持ち上げるときもっとも重さがかかる部分で壊れや…

函入りに編集されたシリーズ

ずっと以前は、岩波講座や筑摩書房の文学全集など、書棚を飾る書籍がありました。講談社の江戸川乱歩全集や小学館のバッハ全集あたりもデザインされた函入り。 食分野の得…

レジェンド・マリーは全く縁の下の力持ちでなく(その2) マダム・ポワンの略歴豪傑訳

フランスのヌーベルキュイジーヌはオーナーシェフの時代でした。ボキューズやロブションなど、シェフ名=オーナー=店名。天才やらカリスマやらでない人はどうしたらよいの…

映画「追跡者」(1998年)を映画専門チャンネルで鑑賞

宇宙人ジョーンズが「連邦保安官」のボスに扮して、逃走した囚人を追います。 どうしてもボスに見えます。 囚人はウェズリー・スナイプス、ブレイド役のひと。その恋人マ…

2018年春、映画の見方について

ある知人から次のようにいわれたことがあります。あなたと映画の話をするとき、あなたの言っていることや伝えたいことはさっぱりわからない、ぼくには理解不能です、と。 …

コンサル映画、喜剧「蒲公英」1985「美味拉面」

実は7、8年前に初めて観ました。中国語字幕付き。「お葬式」の才能はよくわかったのですが、こちらが子供でついていけなかった、というのが正解のよう。「タンポポ」初見で…

コレクション 21世紀最初の連続テレビ小説

岡田恵和は、「ちゅらさん」のあと「アンティーク西洋骨董洋菓子店」を手がけます。ただ規制の厳しいストーリー作りになり、なんとも胸焼けして気持ち悪くなるドラマになっ…

コチシュのモーツァルト「レクイエム」を見聞する

わたしは、音だけで鑑賞できないクラシックファンです。 noteに綴るのも、正しい知識で批評するとか、鋭敏な感性で言語化するとか、まあ無縁です。 コチシュの動画アーカイ…

バロック式「簡単には言い表せない」コーヒーについて

レオンハルトのブランデンブルク協奏曲録音のCDに付されたエッセイを書きかえてみました。 やはり「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」とは、かなり難しい…

読書の感想 好きなマンガとリアル麻子季晋

ゾルタン・レンゲル(Zoltán Lengyel)の動画を鑑賞。 付されたコメントは下記。 動画はラフマニノフのハ短調協奏曲、コチシュはオケパートを弾いています。コチシュは2台…

動画の感想 なぜ最前列で鑑賞するのか

映画を観る機会が増えました。 アマプラを利用するようになって、デジタル技術とネットの発展でテレビドラマと劇場公開映画との境界線がどんどんあいまいになっていくのが…

読書の感想 その名は「世界一」、それを捨てて「一」をとった男

何冊あるのかしら。 アマゾンで「世界一」と検索したら紙の本だけで優に1000冊でてきました。 「世界一のおそうじマイスター!」「世界一覚えやすい中学の英熟語430」「世界…

読書の感想 好きなマンガ「雨無村役場産業課兼観光係」一度訪ねてみたい

わたしにとっては、成田美名子が風土に根差した、最初に遭遇したマンガ家です。「あいつ」は1979年。第4話は「38億分の1の偶然」でした。 留学組ともいえる大先輩が連載し…

「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

「アイウェア メビウス」社長の「伝」なき「立志」

もしコーヒーの生産地に赴くことがある方で、要メガネの方がいらっしゃるなら、icBerlinやMykitaをお薦めします。理由は----どうぞ検索して。

メビウスは、「アイウエア」の店と称しています。昔で言う「メガネ」屋さんなのですが、イメージが一新したので改めて検索調査しました。創業オーナーは、山田香代子社長。おそらくメガネの付加価値を高くした人のひとり。必要な人にとっては生活必需であり、一見、

もっとみる
読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

読書の感想 「20」年代佐藤俊樹先生からの宿題

「不平等社会日本」のあとがきにある佐藤俊樹先生と父親の対話の部分で、わたしはいつも涙がでてくるのです。
自分にもレベルは違え同じような経験がありました。わたしはこの本の分類では「B雇下」といえます。父はわたしが子どもの頃、「B雇上」から「全自営」に移行した人物に雇われ、茨城に住み込みで勤めに行っていました。この雇用主である自営事業主が交通事故で亡くなり「B雇上」から「B雇下」になりました。そうした

もっとみる
青い花瓶をめぐって

青い花瓶をめぐって

2020年の暮、青い花瓶を買いました。

何に惹かれたのだろうか思っていたのですが、自分の綴ったブログに答えが。
そんなものです。
能島先生の絵と似ているのです。と同時にそこに綴られている作家にも。
ルーシー・リーやボージャンにも。
心地よく騙された感じです。

もとはといえば、浅草橋の古道具屋を訪ねたこと。それさえしなければ、今回の散財はありませんでした。なぜ浅草橋に寄ったのか。
鶯谷のスペイン

もっとみる
自宅でコーヒーを飲むときに使うマグ

自宅でコーヒーを飲むときに使うマグ

あえてこだわりをいえば、取っ手です。
なくても使用可能ですが、この耳のような翼のような張り出した造形は魅力的です。持ち上げるときもっとも重さがかかる部分で壊れやすい弱点になります。耐久度と機能性をバランスよく同居させる、努力と工夫が要求されます。なんとなくですが、使う側にも教養が望まれているような気がします。

以前は大阪のようびさんでマグを購入して、使用していました。
左上の長森慶のマグは口当た

もっとみる
函入りに編集されたシリーズ

函入りに編集されたシリーズ

ずっと以前は、岩波講座や筑摩書房の文学全集など、書棚を飾る書籍がありました。講談社の江戸川乱歩全集や小学館のバッハ全集あたりもデザインされた函入り。

食分野の得意な柴田書店も企画を進めました。
「COFFEE SHOP & SNACK MANAGEMENT」叢書。

統一デザインで、書棚を立派に見せてくれます。
もちろんわたし、ホンの一部しか目を通していません。まったく触れたこともないものもあり

もっとみる
レジェンド・マリーは全く縁の下の力持ちでなく(その2) マダム・ポワンの略歴豪傑訳

レジェンド・マリーは全く縁の下の力持ちでなく(その2) マダム・ポワンの略歴豪傑訳

フランスのヌーベルキュイジーヌはオーナーシェフの時代でした。ボキューズやロブションなど、シェフ名=オーナー=店名。天才やらカリスマやらでない人はどうしたらよいのか、そう問うたとき、輝いたのが、そうでない名前のレストランたちでした。
ピラミッド、コートドール、グランヴェフール、ロアジス、ヴィヴァロワ、ランブロワジー。といった名前。その中でも、オーナーでありマダムでありというピラミッドのマダム・ポワン

もっとみる
映画「追跡者」(1998年)を映画専門チャンネルで鑑賞

映画「追跡者」(1998年)を映画専門チャンネルで鑑賞

宇宙人ジョーンズが「連邦保安官」のボスに扮して、逃走した囚人を追います。
どうしてもボスに見えます。

囚人はウェズリー・スナイプス、ブレイド役のひと。その恋人マリー役にイレーネ・ジャコブ。どこかのブログに「むだに美しいスタバ店員」と書かれていました。

何が違って見えるのか、わたしフランスの女優さんの顔をよく覚えるたちなのです。前後にデスデモーナ役を演じたことでも記憶に。そのときはロレンス・フィ

もっとみる
2018年春、映画の見方について

2018年春、映画の見方について

ある知人から次のようにいわれたことがあります。あなたと映画の話をするとき、あなたの言っていることや伝えたいことはさっぱりわからない、ぼくには理解不能です、と。
わたしは、まず映画は楽しむものである、という考えがあります。暗闇に2時間椅子に固定されて、強制的に編集された動画を見せられます。今のシネコンになって中で飲食ができるようになりましたが、子供の頃の家のテレビが開放型の身体自由な鑑賞なら、映画館

もっとみる
コンサル映画、喜剧「蒲公英」1985「美味拉面」

コンサル映画、喜剧「蒲公英」1985「美味拉面」

実は7、8年前に初めて観ました。中国語字幕付き。「お葬式」の才能はよくわかったのですが、こちらが子供でついていけなかった、というのが正解のよう。「タンポポ」初見でも同様。なかなかこってりした濃厚な映画でした。濃厚なという意味は、ビスコンティのような鈴木清順のような、はたまたブニュエルのようなチョットエロチックでデカダンなスケッチが交錯します。わたしは十分にグルメ映画だと思いましたが、妙に分別くさい

もっとみる
コレクション 21世紀最初の連続テレビ小説

コレクション 21世紀最初の連続テレビ小説

岡田恵和は、「ちゅらさん」のあと「アンティーク西洋骨董洋菓子店」を手がけます。ただ規制の厳しいストーリー作りになり、なんとも胸焼けして気持ち悪くなるドラマになってしまいました。
2024年春、NHKは「ちゅらさん」を再放送中。実はほとんど観たことがありませんでした。
主人公が東京に出て、都電沿線のめぞん一刻のようなアパート一風館に初訪問するエピソード。
検索すると、管理人がコーヒー好きとあります。

コチシュのモーツァルト「レクイエム」を見聞する

コチシュのモーツァルト「レクイエム」を見聞する

わたしは、音だけで鑑賞できないクラシックファンです。
noteに綴るのも、正しい知識で批評するとか、鋭敏な感性で言語化するとか、まあ無縁です。
コチシュの動画アーカイブから。
先日はリアル「麻子季晋」を見せてくれましたが、今回はなぜかセルジュ・バトゥールのその後なんて連想しました。

2002年のレクイエム。42分くらいの快速コチシュ号。
会場はブダペシュトのマーチャーシュ教会でした。
コチシュ号

もっとみる
バロック式「簡単には言い表せない」コーヒーについて

バロック式「簡単には言い表せない」コーヒーについて

レオンハルトのブランデンブルク協奏曲録音のCDに付されたエッセイを書きかえてみました。
やはり「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」とは、かなり難しいことがわかりました。
それでも、どの語をどういった語に置き換えたらよいか、思いめぐらすのは楽しい時間でした。

書きかえ前の原文の「私」は、チェンバロ奏者のグスタフ・レオンハルト氏(1928-2012)です。
録音された音楽が、1976、

もっとみる
読書の感想 好きなマンガとリアル麻子季晋

読書の感想 好きなマンガとリアル麻子季晋

ゾルタン・レンゲル(Zoltán Lengyel)の動画を鑑賞。
付されたコメントは下記。

動画はラフマニノフのハ短調協奏曲、コチシュはオケパートを弾いています。コチシュは2台ピアノ版の楽譜を譜面台に広げて、弾いています。ソロが休みのときはソリストがコチシュの譜めくりをしています。大変スリリングな動画は通しで最後まで突き進みます。

レンゲル氏が演奏に接した1980年代、わたしはこれと同じ風景を

もっとみる
動画の感想 なぜ最前列で鑑賞するのか

動画の感想 なぜ最前列で鑑賞するのか

映画を観る機会が増えました。
アマプラを利用するようになって、デジタル技術とネットの発展でテレビドラマと劇場公開映画との境界線がどんどんあいまいになっていくのがわかりました。
先日北千住の芸術センターの映写室の前を通り、この数日のプログラム「グリーンブック」はブルーレイ上映と知りました。
ドラマ版「薔薇の名前」全8話を見て、ふと検索してみるとチネチッタに緑の幌をかぶった修道院の外観セットが、グーグ

もっとみる
読書の感想 その名は「世界一」、それを捨てて「一」をとった男

読書の感想 その名は「世界一」、それを捨てて「一」をとった男

何冊あるのかしら。
アマゾンで「世界一」と検索したら紙の本だけで優に1000冊でてきました。
「世界一のおそうじマイスター!」「世界一覚えやすい中学の英熟語430」「世界一短い手紙で気持ちを伝える」「WHAT IS SAPEUR ?――貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち」「世界一のジェラートをつくる」「hearty little cake 北鎌倉の世界一小さな焼菓子屋 」「スターバックスを世

もっとみる
読書の感想 好きなマンガ「雨無村役場産業課兼観光係」一度訪ねてみたい

読書の感想 好きなマンガ「雨無村役場産業課兼観光係」一度訪ねてみたい

わたしにとっては、成田美名子が風土に根差した、最初に遭遇したマンガ家です。「あいつ」は1979年。第4話は「38億分の1の偶然」でした。
留学組ともいえる大先輩が連載している中で、民族組とでもいうのかしら。
有吉京子の「スワン」を読みながら、前半と後半のバレエの描かれ方がずいぶん違うものだと驚き、友人からこれ面白いよ、と大友克洋の短編集を見せられ、その友人から吉田秋生の「カリフォルニア物語」も薦め

もっとみる