マガジンのカバー画像

小学校事例集

11
小学校担任として経験しそうな事例とその対応をまとめてみました☺️
運営しているクリエイター

記事一覧

漢字を正しく覚えられてる? ~「まちがえ草」のススメ~

漢字を正しく覚えられてる? ~「まちがえ草」のススメ~

1.はじめに「うちの子、何度書いても漢字を覚えられなくて困っているんです。 」
「漢字小テスト、いつも惜しいところで間違えて満点とれない~!!」

こんな言葉よく聞きませんか?

小学校の定番宿題、漢字ドリル、漢字ノート。

宿題として日々取り組んでいるのにも関わらず、
どうして彼らは漢字を正しく覚えきることができないのでしょうか。
そしてどうすれば細かなところまで確実に覚えることができるのでしょ

もっとみる
学校に行きたくない!登校しぶりがある子〜対応&結果編〜

学校に行きたくない!登校しぶりがある子〜対応&結果編〜

前回の続き、Eさん事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】①家庭の様子を知る。

家庭内での愛着形成不足が仮説として上がりましたが、仮説は仮説。
実際の状況を知ることが必要です。

今回は親との面談を通して、
親からEさんへの愛は十分にあるものの、Eさんの言葉を聞く前に価値づけをしてしまうことが多くあると分かりました。

「大丈夫だよ」「そんなこと

もっとみる
学校に行きたくない!登校しぶりがある子〜課題&原因編〜

学校に行きたくない!登校しぶりがある子〜課題&原因編〜

小学校担任として経験しそうな事例第五段は、登校しぶりがある子についてです。

いわゆる不登校問題です。

不登校は悪なのかと言われれば、そうではないですが、担任としては年度途中からの不登校は少なからずショックなのではないでしょうか。

今回は様々な原因が考えられる登校しぶりの中でも、はっきりとした原因が分かりづらいものを取り上げて考えていきます。

※実際の事例をもの元にフィクションしたものを掲載

もっとみる
解決策はあるのか!?授業中に離席してしまう子〜対応&結果編〜

解決策はあるのか!?授業中に離席してしまう子〜対応&結果編〜

前回の続き、Dくんの事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】①特性のチェックをする。

「お子さんは多動傾向があるので、診断を受けてください!」とは、いくらなんでも言えませんよね。

そこで、まずは学校にある簡易なチェックリストで、発達の遅れや多動傾向があるかどうかを、普段の生活の様子からチェックをしました。

すると、Dくんには多動傾向に加え、言

もっとみる
解決策はあるのか!?授業中に離席してしまう子 〜課題&原因編〜

解決策はあるのか!?授業中に離席してしまう子 〜課題&原因編〜

小学校担任として経験しそうな事例第四段は、授業中に離席してしまう子についてです。

授業が進まない!せめて友達に迷惑をかけるのはやめてくれ!と思って困っている先生も多いのではないでしょうか。

今回はそんな"困った子"とされてしまう子が、"何に困っているのか"に焦点を当ててみていきます。

※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【Dくんの普段の様子】・体を動かすことが大好きで元気

もっとみる
「手伝って」が言えない!?発達障害による援助希求の難しさ子 〜対応&結果編〜

「手伝って」が言えない!?発達障害による援助希求の難しさ子 〜対応&結果編〜

前回の続き、Cさんの事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】

①伝え方を決める
・漢字の書き取り問題が得意なことから分かるように、決められた答えを覚えて出すことは得意なCさん。
・「困った時は先生に『先生、手伝って』って言うんだよ。」と、いつ、だれに、どのように伝えるかを教えました。

②困り場面を予想して、近くにいるようにする
・そもそも人と話

もっとみる
「手伝って」が言えない!?発達障害による援助希求の難しさがある子 〜課題&原因編〜

「手伝って」が言えない!?発達障害による援助希求の難しさがある子 〜課題&原因編〜

小学校担任として経験しそうな事例第三段は、発達障害による援助希求の難しさがある子についてです。
発達障害といっても白黒はっきりするものではなくスペクトラム、いわゆるグレーゾーンが存在するものです。しかし、今やクラスに3人発達障害の子がいるとも言われています。それだけ困り感を抱えている先生も多いということではないでしょうか。

今回も、
①課題と考えられる原因編
②対応と結果編
の二部構成でご紹介し

もっとみる
人に優劣をつけて見下すことがある子 〜対応&結果編〜

人に優劣をつけて見下すことがある子 〜対応&結果編〜

前回の続き、Bくんの事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】①一人ひとりの行動をとにかく褒める

・Bくんが優劣をつけるのは、自分よりできない側面がある=何もできない子という誤った認識をしている可能性が考えられる。
・「〜さんは、話している友達に体を向けて話を聞くことができているね」「〜くんは、毎日授業が始まる前に準備ができているね」など、一人ひと

もっとみる
人に優劣をつけて見下すことがある子 〜課題&原因編〜

人に優劣をつけて見下すことがある子 〜課題&原因編〜

小学校担任として経験しそうな事例第二弾は、人に優劣をつけて見下すことがある子についてです。思い当たる節がある先生方も多いのではないでしょうか?

今回も、
①課題と考えられる原因編
②対応と結果編
の二部構成でご紹介します!

※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【Bくんの普段の様子】
・勉強も運動もクラス上位の成績で、発言力のある男の子。クラスや学年などの集団の中でも、意見を

もっとみる
暴言や強い言葉での言い返しのある子 〜対応&結果編〜

暴言や強い言葉での言い返しのある子 〜対応&結果編〜

おはようございます!
前回の続き、Aくんの事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】
①言い分は全部聞き、思いを認める
・Aくんは、意見が違う=存在否定と捉えがちなので、まずは存在を認めていることを分かってもらえるようにすることが必要。
・あなたの話を聞くよと伝え、全部聞く。客観的に見て偏りのある話だったとしても全部聞いて、思いを認める。「〜のように

もっとみる
暴言や強い言葉での言い返しのある子 〜課題&原因編〜

暴言や強い言葉での言い返しのある子 〜課題&原因編〜

おはようございます!
鉄は熱いうちに打て…ということで、早速小学校担任として経験しそうな事例と対応を書いていきます。

一つの事例に対し、
 ①課題と考えられる原因編
 ②対応と結果編
の二部に分けてご紹介します。
今回は①です!

※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【Aくんの普段の様子】
・話すことが大好きな男の子。みんなの前で笑いをとろうとする様子もある。自分の話を聞いて

もっとみる