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戦国逸話~判断と行動~

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同じ本を2冊買ってしまったことから目に付いた朝倉宗滴の言葉

同じ本を2冊買ってしまったことから目に付いた朝倉宗滴の言葉

こんにちは、両兵衛です。
私たちの視点を変えるきっかけとなる戦国逸話を取り上げています。

先日、古本でしたが『家訓で読む戦国』という本を見つけました。
「麒麟が来る」「軍師官兵衛」など数多くの大河ドラマ時代考証をされている小和田哲男先生の本です。

おもしろそうだなと私の興味を引くタイトルだったので買ってみました。
パラパラと読んでみると、あれ?なんだか知ってる内容ばかり。

もちろんいろいろ関

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万全な準備を考えるな。草履と下駄を履いて戦わねばならぬときがある。黒田如水

万全な準備を考えるな。草履と下駄を履いて戦わねばならぬときがある。黒田如水

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2023年の大河ドラマ「どうする家康」の出演者発表がありました。主人公の徳川家康は嵐の松本潤さんで、織田信長を元V6の岡田准一さんが演じられるとのことです。

岡田さんといえば、映画「関ヶ原」の石田三成や「燃えよ剣」の土方歳三と時代劇のイメージが最近ありますが、私の中では大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田官兵衛が印

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お城の引っ越しで家康が気にしていた名前と方角についての逸話

お城の引っ越しで家康が気にしていた名前と方角についての逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

先日、知人を訪ねて浜松へ。行列のできる浜松餃子のお店に連れて行ってもらった後で、元城町東照宮へ行ってきました。浜松城公園の東に南北に国道152号線が走っていますが、道路を渡って坂を登ったところにあります。

ここは曳馬(引間)城跡に作られました。曳馬城というのが、そもそも浜松城の前身といっていい城です。

浜松

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人が身を立てるためにすべきこととは。武田信玄の逸話

人が身を立てるためにすべきこととは。武田信玄の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

先日11月3日は武田信玄の誕生日。しかも大永元年(1521年)11月3日生まれということで生誕500年でした。

そんなこともあってか武田氏研究で知られる平山優先生の本や歴史雑誌で「武田三代」について書かれた記事を最近私も目にしました。さらに信玄の父親信虎の晩年を描いた映画「信虎」も公開されるとか。

そんな記

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人が物事を判断するとき大切な二字とは?武田信玄の逸話

人が物事を判断するとき大切な二字とは?武田信玄の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています

今回取り上げる逸話は、私自身この話と逆の状況に陥りがちだなと思った名将の言葉を取り上げます。登場してもらうのは、もう何度目だろうか武田信玄です。

信玄といえば精強な武田軍を率いて、甲斐国にはじまり信濃、駿河、西上野と、飛騨、美濃、三河、遠江などの一部にいたるまでに勢力を広げた戦国の名将です。

また、後に「武田

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ここまでの記事を振り返ってみて、意外だった一番読まれた逸話とは

ここまでの記事を振り返ってみて、意外だった一番読まれた逸話とは

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2020年11月から、ここで戦国武将たちの逸話を毎週取り上げてきました。最初は調子に乗って勢いだけで書き始めましたが、今も何とか毎週1本は続けられているのは、読んでもらったり、スキを付けていただけるからだと思います。

ここまでで、一番読まれた記事は何だろうかと確認してみると、4本目に書いた小早川隆景の逸話を取

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妻の髪を売らせた自分の不甲斐なさが出世の原動力となった明智光秀の逸話

妻の髪を売らせた自分の不甲斐なさが出世の原動力となった明智光秀の逸話

こんにちは、両兵衛です。
戦国逸話から現代の私たちにも通じるなと感じたことを取り上げています。

今回登場してもらうのは大河ドラマ「麒麟がくる」で取り上げられた明智光秀です。

「名将言行録」という逸話集を読んでいて、あれ?そういえば大河ドラマでは、光秀と妻のよく知られた逸話がこのままの形では使われなかったのではと思ったので取り上げます。

名将言行録に直接妻の名は出てきませんが、熙子(ひろこ)と

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敢えて大きなことを言って自らを奮い立たせる長宗我部元親の逸話

敢えて大きなことを言って自らを奮い立たせる長宗我部元親の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは戦国逸話から現代の私たちにも通じるなと感じたことを取り上げています。

今回は四国は土佐の長宗我部元親の逸話です。元親は幼少のころから長身だった一方で、色白で大人しく軟弱に見られており「姫若子(ひめわこ)」と周りから揶揄されていました。しかし初陣の活躍により「鬼若子」と称賛され、土佐一国の統一から阿波・讃岐・伊予へ侵攻し四国統一へと突き進んでいきます。

元親は讃

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運は変えられないものではなく、自ら行動して掴み取れという春日山城壁書ふたたび

運は変えられないものではなく、自ら行動して掴み取れという春日山城壁書ふたたび

こんにちは、両兵衛です。

以前の記事で、迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかける言葉として「春日山城壁書」の冒頭部分を取り上げました。

春日山城は越後国にあった上杉謙信の居城のことで、そこに掲示されていたとされる文書が壁書です。

運は天にあり
鎧は胸にあり
手柄は足にあり

この冒頭部分を取り上げたところ、読んでいただいた方から「鎧は胸にあり」にはグっときますねという感想をいただきました

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チャンスは死に物狂いで掴むものという豊臣秀吉が詠んだ歌

チャンスは死に物狂いで掴むものという豊臣秀吉が詠んだ歌

こんにちは、両兵衛です。

日本史上最も出世した人物といえば、豊臣秀吉の名前が挙がるのではないでしょうか。信長のもとで出世していくわけですが、きっと数々の無茶振りがあったんでしょうね。

大河ドラマで竹中直人さん演じる秀吉が、「心配ご無用!」と信長の期待に必死にこたえていった映像が思い浮かびます。

こうした目の前のチャンスを確実に掴んでいったからこそ天下人まで登りつめたのでしょうね。

「備前老

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大きな成果をあげるのはどんな人か尋ねられ答えた本多忠勝のことば

大きな成果をあげるのはどんな人か尋ねられ答えた本多忠勝のことば

こんにちは、両兵衛です。

職場を見渡してみると仕事はできるけど、自分で抱えて何でもやってしまう人がいます。一方で、上手に人に仕事を振って任せている人もいます。あなたはどちらのタイプでしょうか。

今回取り上げるのは本多忠勝の逸話です。

忠勝は徳川家康の家臣で、酒井忠次、榊原康政、井伊直政らとともに徳川四天王の一人として知られます。

穂先に止まったトンボが切れたという逸話のある名槍・蜻蛉切を使

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やると決めたことの良し悪しを考える必要なんてないという黒田官兵衛の言葉

やると決めたことの良し悪しを考える必要なんてないという黒田官兵衛の言葉

こんにちは、両兵衛です。

よし!やろう!と決めたのに、ふと迷いが生じて結局動き出せないということがありませんか。完璧主義であると本当にこの道でいいのだろうか?やっぱり違うのではないかと考えすぎて。

以前、黒田官兵衛の「草履、片々 木履、片々」という息子に行動の大切さを説く逸話を取り上げました。片足に草履、片足に下駄という無様な恰好でもとにかく走り出さないといけないときがあると。

今回も官兵衛

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迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかけることば~春日山城壁書~

迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかけることば~春日山城壁書~

こんにちは、両兵衛です。

今回は座右の銘というと大げさですが、年始ですので私が自分を律する必要があるなと感じたときに思い出すことばを取り上げます。

「春日山城壁書」という春日山城内に掲示されていた文書があります。春日山城は越後国(新潟県)にあった上杉謙信の居城です。この壁書は謙信が掲げていた今でいう会社の社訓といったところでしょうか。

冒頭部分にこうあります。

運は天にあり

鎧は胸にあり

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この先どうしたらいいかわからないというときに独眼竜が言ったひとこと

この先どうしたらいいかわからないというときに独眼竜が言ったひとこと

こんにちは、両兵衛です。

2021年最初の投稿なので、今年はどうしようとか、これからどうしようかと悩んだときというテーマの逸話を取り上げます。今回の逸話は、個人というよりチーム内の会議での一コマです。

会議というと、ああでもないこうでもないと紛糾して、そもそも何を議論していたかもわからなくなるなんてこともあるかもしれません。今回登場してもらう伊達政宗はバシッとひとこと言っています。

政宗とい

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