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あなたは膝が痛くなったら、病院へ行きますか?

痛みの状態と年齢にもよりますが、そのうち病院へ行かれることでしょう。例えば、右の膝が痛いとしたら、最初にレントゲン写真を撮ります。それで骨に異常がないかどうかを見ます。場合によっては、CTスキャンでも撮影します。もちろん、痛いと訴えた右足だけです。あなたが何も言わなければ、絶対左足に何かをされることはありません。

医師はあなたが痛いと言っている右膝に触ることはないでしょう。病室に入っても、顔を見合わせる時間はとても少なく、画面を見ながら先生は話を進めるはずです。昔のように、手を当てて「痛いよね」という同情の気持ちは一切感じることがないでしょう。病院とはそういう所です。それを知っていて行くのですから、それが普通であり、不満を持ってはいけないルールになっています。

痛いと言う右足だけの診察でいいですか?


整体院では、痛いと訴える右足だけでなく、必ず左膝の状態も確認します。人はみんなクセというのがありますから、右足と左足の使い方のクセがあれば、痛みの原因を見つけることができるかもしれないからです。

私の整体院に来られる人で、右の膝が痛いと言われた場合、おおむね左の足に原因があることが多いです。いろいろ訊ねていくと、「そういえば、数年前、左の膝が痛い頃あったんだわ。でもそのうち痛みがなくなったから治ったとばかり思ってました」といった話が出てきます。

整理します。


数年前は左の膝に痛みがあった
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病院へ行くほどではないのでそのまま放置していた
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痛みのある個所を避けるような体の使い方をするようになる
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左の膝を少しかばうような体重の乗り方に変わっていく
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徐々にその使い方に慣れていく
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左足をかばうことで、徐々に右足に負担がかかり始める
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長年使い慣れた重心が変わり始める
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右の膝に負担がかかっていることに気付かず、左の膝にずっと意識がある
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ある日突然、右の膝が痛くなる
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我慢しきれなくなった時に、病院へ行き、「右の膝が痛い」と診察を受ける


だいたいこんな感じです。この例の人は、何十年と左足に負荷をかける重心のクセがあり、左足の方が強かったのです。それが痛み始めたことで、右に重心を多くかけるようになったのですが、右足の方に負荷を多くかけてこなかったクセがあるので、右の膝が痛み始めたらすぐに我慢しきれなくなった、というわけです。

左足をかばったことで右の膝が悲鳴を上げた状態です。だから最初に悪くなったのは、左膝です。右膝に痛みがあるのですから、それはそれでなんとかしたいですが、左膝が見落とされることに問題があると考えます。

解決策としては、痛みがある側をかばうような負荷のかけ方をやめることです。両足均等に負荷をかける練習が必要なのです。

安静にしている間に、筋力低下する高齢者


膝が痛いと感じたらすぐ病院へ行く人は、違う意味で危険です。

「痛みのあるうちは無理せず安静にしてください」

この言葉が命取りになります。安静にしている間に筋力が低下して、今までのように歩けなくなっていく人が多いです。

膝の痛みを感じたら、まず太もも前側のストレッチをしよう


膝の痛みを感じたら、太もも前側のストレッチを必ず行ってください。膝関節を支えているのは、太もも前側の筋肉です。その筋肉が疲労して100%の仕事をしてくれなければ、膝関節に体重がのしかかります。体重の重い人ほど負担が大きいです。

このストレッチは、すでに膝に痛みのある人でもできるはずです。ぜひ行ってほしいストレッチの一つです。お試しください。

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