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2019年8月から詩を書き始めました

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「三島由紀夫(客観)」

捧げる 仮面をつけた 青い時代の髑髏は 横を向いていた 暗闇を見るために いつ 独りになったのか 砂利道を疾走する 頭蓋骨の馬は どこで 言葉が漏れたのか 悲しみが ほ…

Ryu
4年前
257

8月読書記録

真夏の死 ここから世界が始まる カフカ寓話集 モーム短編集(上) 四重奏/目

Ryu
8か月前
5

メモ

「私が感情を選択します」男は水面におちる雲の影を見ながら、そう言った。その言葉を聞いてるものは誰もいなかった。しかし、言うことによって男は気分が軽くなった気がし…

Ryu
8か月前
3

メモ

さまざまな感情を押し殺して生きてきた。それは自分を守るためだった。幼い頃を思い出す。家族で近所で外食をしたときだった。私と兄がはしゃいで店内で大声ではしりまわっ…

Ryu
8か月前
4

メモ

このような酷暑の中で死ぬことはこの上ない幸せではないか。死体はずっと輝きを持ち、記憶の中での死は夏の頂きに向かう。 「暑い中で死んだのよね、あの人は」 「そうそう…

Ryu
8か月前
2

memo

私は毎年この日を祝福するだろう。この祝福が届かなくても関係ない。何故なら届くことを強く信じているからである。

Ryu
9か月前
3

7月読書記録

エロスの記憶 対談 日本の文学 パーソナリティ障害 正しい知識と治し方 カウンセラーが語る モラルハラスメント 共喰い 暢気眼鏡

Ryu
9か月前
3

メモ

一人は己の魂に苦悶しなければならなかった。それは彼のためではなく、誰かのためであり、その誰かと未来のために。そもそも彼が苦悶しないといけないのは彼が余りにも未熟…

Ryu
10か月前
5

メモ

君を言葉で態度で何度も殺した。

Ryu
10か月前
4

メモ

私は人から授かる愛にどのように反応をして良いのかわからなかった。しかも愛がそこまで偉大なものだとを思えなかった。なぜ、目に見えぬ対象について尊大であり、畏怖すべ…

Ryu
10か月前
4

メモ

いっそのこと両親には離婚して欲しかった。 そう思うことが卑屈な魂だと思っていた。

Ryu
10か月前
3

メモ

私は自分の好きなものさえもいなかった。それはずっとだった。好きなものて聞かれても、皆が嫌がらないようなものを言っていた。きっと感性を否定されるのが何よりも嫌だっ…

Ryu
10か月前
4

メモ

男はいつの間にか女というものを見下していた。自認することは下衆の一員になることだったと思っていたし、己がそのような考えになっていることは認めたくなかった。再生す…

Ryu
10か月前
2

読書記録@6月

維新の源流としての水戸学 愛するということ コンビニ人間 SFコレクション 時空の旅 留魂録 罪と罰(上) 甘い記憶 罪と罰(下)

Ryu
10か月前
5

ボツ

またそれを話す原動として流していた。誰が最高なのかはどうでもよかった。ただ女の情熱がどのような最後を迎えるのに興味があった。その情熱が激しく盛んに燃えるほど不安…

Ryu
10か月前
4

メモ

感情の吐露だけでは作品になり得ない。そこに論理的思考、修辞句を付け加えれば、なんとかなり得る。

Ryu
10か月前
4
「三島由紀夫(客観)」

「三島由紀夫(客観)」

捧げる

仮面をつけた
青い時代の髑髏は
横を向いていた

暗闇を見るために
いつ
独りになったのか

砂利道を疾走する
頭蓋骨の馬は
どこで
言葉が漏れたのか

悲しみが
ほとばしる肉体

前に突き出した拳は
それほど
弱かった

軽い美酒に
沈んだ葡萄
翡翠のような眼光

見ることのない
信じていた
思想を
落とし続けた

部屋の明かりは
もうなけなしの
煙草だけだった

変わりゆく時代か
退

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8月読書記録

8月読書記録

真夏の死
ここから世界が始まる
カフカ寓話集
モーム短編集(上)
四重奏/目

メモ

「私が感情を選択します」男は水面におちる雲の影を見ながら、そう言った。その言葉を聞いてるものは誰もいなかった。しかし、言うことによって男は気分が軽くなった気がしていた。

メモ

メモ

さまざまな感情を押し殺して生きてきた。それは自分を守るためだった。幼い頃を思い出す。家族で近所で外食をしたときだった。私と兄がはしゃいで店内で大声ではしりまわっていた。にこにこして喜びを爆発させていた。すると、父はそれを見つけると機嫌が悪くなった。むすっとして、口数もへり、目つきも変わる。帰宅するとすぐにぶっ飛ばされた。感情のふたはこれだったことに気づいたのは最近だった。感情を表に出すこと=暴力を

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メモ

メモ

このような酷暑の中で死ぬことはこの上ない幸せではないか。死体はずっと輝きを持ち、記憶の中での死は夏の頂きに向かう。
「暑い中で死んだのよね、あの人は」
「そうそう、あの年はうんと暑かったもんね」
「葬儀所が涼しかったのを覚えているわ」
「なんであの人は死んでしまったのかしらね」
記憶の中では誰も死なない。死とは一体?

memo

memo

私は毎年この日を祝福するだろう。この祝福が届かなくても関係ない。何故なら届くことを強く信じているからである。

7月読書記録

7月読書記録

エロスの記憶
対談 日本の文学
パーソナリティ障害 正しい知識と治し方
カウンセラーが語る モラルハラスメント
共喰い
暢気眼鏡

メモ

メモ

一人は己の魂に苦悶しなければならなかった。それは彼のためではなく、誰かのためであり、その誰かと未来のために。そもそも彼が苦悶しないといけないのは彼が余りにも未熟過ぎるからだった。

メモ

メモ

君を言葉で態度で何度も殺した。

メモ

メモ

私は人から授かる愛にどのように反応をして良いのかわからなかった。しかも愛がそこまで偉大なものだとを思えなかった。なぜ、目に見えぬ対象について尊大であり、畏怖すべきものだと見なすことが理解できなかった。

メモ

メモ

いっそのこと両親には離婚して欲しかった。
そう思うことが卑屈な魂だと思っていた。

メモ

メモ

私は自分の好きなものさえもいなかった。それはずっとだった。好きなものて聞かれても、皆が嫌がらないようなものを言っていた。きっと感性を否定されるのが何よりも嫌だったのであろう。いつからこうだったのか。

メモ

メモ

男はいつの間にか女というものを見下していた。自認することは下衆の一員になることだったと思っていたし、己がそのような考えになっていることは認めたくなかった。再生するためには、それを認め、己を赦し、慎ましく生活を営む必要がある。そこには善のための意志がなければならない。己のためではなく誰かのため。原因はわかっている。それを主題に。

読書記録@6月

読書記録@6月

維新の源流としての水戸学
愛するということ
コンビニ人間
SFコレクション 時空の旅
留魂録
罪と罰(上)
甘い記憶
罪と罰(下)

ボツ

ボツ

またそれを話す原動として流していた。誰が最高なのかはどうでもよかった。ただ女の情熱がどのような最後を迎えるのに興味があった。その情熱が激しく盛んに燃えるほど不安の影はなりをひそめていた。

メモ

感情の吐露だけでは作品になり得ない。そこに論理的思考、修辞句を付け加えれば、なんとかなり得る。