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徒然日記

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飛べないという自覚が、ここに立ち続ける力を与える。

飛べないという自覚が、ここに立ち続ける力を与える。

生きていると、いろんなことが起きる。
毎回毎回、現れた問題をサクッと解決できればいいが、
解決できないまま、何年も過ごしたり、
解決したと思ったら問題そのものが間違っていたり、
もうそれに立ち向かう体力がなくなってとりあえず保留にしたり…
とにかく毎日生きるだけで、結構な体力を消費するよなァ。

子どもの頃に描いていた夢が叶わないのは
バブル崩壊後の子どもたちにとって当たり前のこと。
「こんな風に

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夫婦〜私はこいつと死ぬまで一緒なのか問題〜

夫婦〜私はこいつと死ぬまで一緒なのか問題〜

今日は両親の結婚記念日。
出会って3ヶ月でお見合い結婚した2人、本日で晴れて36年目の夫婦である。

毎度結婚の経緯を聞くと、父は「お母さんに騙された!」と言うし、母は「お父さんに騙された!」と双方に言い合うもんだから、何が真実かは神のみぞ知るのだが、とにもかくにも赤の他人の2人が「一緒のお墓に入らないか?」と謎のプロポーズで夫婦になり、3人の娘を育て、親の介護をし看取り、引越し4回、家出1回、子

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夢破れたパンツで崖を登りたい

夢破れたパンツで崖を登りたい

30歳も過ぎれば、一握りの人を除いて
、
幼い頃の夢はもう、破れている。

ライターとして芸能人に取材して華やかな世界?
そんな人は一握り。
コックになって料理本を出す?
そんな人も一握り。
オリンピック選手?
考えなくてもわかること。


でも、その破れた夢を捨てきれずに、

なんなら破れた夢のパンツを履いて、

それでもなんだかんだ、生活して、
お金稼いで育児して介護して、
ほころびを繕いなが

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怒れるおっさんの寂しさを知る

夕暮れ時、公園での遊びを終え、自転車を漕いで家に向かっていた時のこと。

自転車レーン上に駐車している自動車があって、行く手を阻まれてしまった。

左手のガードレールはちょっと先まで切れ目がないので歩道に入れないし、

かと言って右側は二車線ビッチリの車がハイスピードで通っているので危険。

他に方法がなく、ガードレールと停車中の車の間をぶつからないようにゆっくりと通ったのだったが、

歩道に入っ

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挑戦。そこで得るもの、失うもの。

挑戦。そこで得るもの、失うもの。

保育士試験を受けてきた。結果はどうであれ、受けたことに意義がある!と、今週は自分を褒め称えなながらNETFLIXで見逃したドラマのキャッチアップに勤しんでいる。

試験に申し込んだのは、来年引っ越すラスベガスの家で、日本人の子どもたちも安心して遊びに来られるオープンなキッズスペースを作りたかったから。日本の保育士資格があった方が預ける親の側からしても安心だと思ったし、そもそも私自身、子どもが生まれ

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私たちはいつまでもスワンボートに乗って

私たちはいつまでもスワンボートに乗って

昔、井の頭公園の弁天池のスワンボートによく乗った。「弁天池で恋人とボートに乗ると、弁天様に嫉妬されて別れるよ」っておじいちゃんが言っていたけれど、そんなことは都合よく無視して、私と夫は頻繁にスワンボートのチケット700円を買った。何が楽しかったのかもう大部分を忘れてしまったし、思い出せたとしてもどうせくだらないことだったんだろうけれど、私たちは毎回、全力でボートを漕いではしゃいでいた。時々、桟橋に

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今を生きている自分は未来の自分と地続きってこと、忘れがちだけど忘れちゃダメだよね。

今を生きている自分は未来の自分と地続きってこと、忘れがちだけど忘れちゃダメだよね。

数年前の「すっぽかし」が、今になって影響している。

すっぽかしたのは、病院の診察だった。授乳のため睡眠不足が続いていて、娘が昼寝した際に自分も眠りこけてしまい、起きた頃には予約の時間が過ぎていた。大学病院だったこともあって、何度電話しても通話中で再予約ができず、「まあ、元気だし、いっかー」と放置してしまったのである。産前産後のホルモンバランスの乱れを心配した先生のアドバイスにより、2、3ヶ月に一

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新しい生活様式に「余白」は不可欠。

新しい生活様式に「余白」は不可欠。

新しい生活様式の諸々にも慣れてきた今日このごろ、どうしても慣れないことがあって、それは「オンラインの会話」。

一対一で話す分には、別に対面とあんまり変わらないからどうってことないけど、5,6人以上のZoomになると、話すタイミングを掴めない。

話す人以外は消音(ミュート)の場合は特に、私がミュートを外してまで「私の話を聞いてください!」というのもなんだかなあ…そこまでいうべきことかな…なんて思

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「ほんとう」の片鱗

「ほんとう」の片鱗

「全然、大丈夫!」と笑っていた人も、

本当は少し、大丈夫じゃないかもしれない。

「大丈夫じゃない」と泣きついてきた人も、

本当は結構、大丈夫かもしれない。

あの人は「大好きだよ」という1時間前に

他の人にも「大好きだよ」と囁いているかもしれないし、

あの人は「大っ嫌い」と叫んでおきながら、

美味しいご飯を作ってリビングで待っているかもしれない。

「連絡するね」と言いながら何年も音沙

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ビンゴ!を一番最初に言えた日〜景品は卵半年分〜

ビンゴ!を一番最初に言えた日〜景品は卵半年分〜

その神社は、私が育った町のはずれにあった。地域の子ども達にとって格好の遊び場で、いつも誰かが走り回っていた。「偽富士」と呼ばれる小高い丘の上にはなぜか明治乳業の割れたベンチがあって、昼間はポケモンカードを交換したい小学生が、夕方以降は人の目を隠れてイチャイチャしたい学生たちが座っていた。時間は、無限にあった。

神社の夏祭りは、地域の一大行事。特に、盆踊りのあとのビンゴ大会は、地域あげての盛り上が

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幸福を運ぶセミの声が、あなたのうえにも降り注ぐように。

幸福を運ぶセミの声が、あなたのうえにも降り注ぐように。

降り注ぐようなセミの声を、湯立つような空気の中で聞いていたからだろう。ふと、自分が何年生きてんだかわからない感覚に陥った。

まるで、大阪のおばあちゃんの家に向かう路地で、麦わら帽子をかぶりながら自分の長い影を眺めていた、幼い私のような、

まるで、夏休みの中学校の校庭で、自分の流れる汗が乾いた地面に落ちていくのを感じた、多感な私のような、

まるで、初めての一人暮らしの古ぼけたアパートで、窓を開

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フリースクールの先生はインド帰りだった

フリースクールの先生はインド帰りだった

「こんな学校あったらいいな」で思い出したのが、

高校に行かずフラフラしてた時にお世話になったフリースクールの先生。

バックパッカーをして世界うろついて、日本にいる時には親が開いたフリースクールで数学と化学を教えている男。

いつ行っても、ヒゲを生やして眠そうに「今日なんの勉強したい?」って

にやけてくる人だった。

特に何もしたくないけれど、面白い話きかせてよと言うと、

インド行ってガンジ

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外出自粛開け風呂掃除

外出自粛開け風呂掃除

小学生の頃、3姉妹一人ずつに家庭内の役割というのがあって、姉は洗濯物、妹は食卓準備、そして私は風呂洗いだった。

多少潔癖症の気があった私は、「体を綺麗にするところなんだから、ピカピカにしなければ」と、追い炊きがまの蓋からボディーソープボトルの底まで毎日せっせと風呂を洗っていた。

そして時は2020年、32歳になった私は、団地の風呂場をせっせと洗っている。小学校の時と同じ、タオルを頭にまいて、泡

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