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ファッションとネイルと私と

最近、無性に「きゃりーぱみゅぱみゅになりたい」と思うときがあります。きゃりーぱみゅぱみゅという人間になりたい、ということではなく、きゃりーちゃんみたいな、ちょっと意味不明でトンチキでハッピーでキャッチ―でドリーミーな格好をしてみたくなる、という意味です。う●ち風(オフィシャルにはソフトクリームらしい)のパステルカラーのスカートを履いてみたり、頭の上によくわからん鳥居みたいなもの乗っけてみたり。

別に元々突飛なファッションが好きなわけではないです。ただ、何の意味もなく、何のTPOもわきまえず、直観的に、「今」の自分の感性に集中して、身に着けるものを決める、ということがしてみたいんだと思います。

典型的なOLを始めて7年が過ぎようとしていますが、振り返ると、そもそも私は服装を誰かに縛られることがとても嫌いでした。というか、縛られたという経験がなかったのです。

小学校はもちろんのこと、中学・高校は制服のない私立の学校に通っていたので、ずーっと私服でした。茶髪もピアスもネイルも何でもOKでした。大学ももちろん私服。思えば、自分の服装等を決めるときに、「ルール」「他者の基準」「他者の目線」が入ったのは社会人になってからが初めてでした。

高校生のときは、「いわゆるJKってやつを体験できるのは今だけだ!」という気持ちで制服チックなものを着て学校に通うことも多かったですが、その制服も自分で(もちろん買ってくれたのは親ですが)デパートに行って、自分が可愛いと思う制服的な服を買って、好きに着ていました。セーラーのときもあればブレザーのときもあったり。リボンだったりネクタイだったり。カーデの色が白だったりキャメルだったり。紺ソだったりルーズだったり。(ちなみにそのときのお手本は、雑誌Seventeenで圧倒的人気を誇っていたえみちぃこと鈴木えみさんでした。私にとっては永遠のミューズです。。。)

リクルートスーツはダサすぎて大っ嫌いでしたが、社会人になってからのいわゆる「OLファッション」は、それなりに楽しんでいました。MORE、with、GINGER、andGIRL、Oggi、、、色んなOL向け雑誌を見ては、OL服ブランドを学び、マルイに買いに行っていました。ネイルも、ネイルサロンに行っては、ピンクっぽくて派手じゃない、OLとして一番可愛いデザインをネイリストさんと相談して決めていました。今思えば、いわゆる、「OLっぽいこと」を一通り楽しんでみたかったんだと思います。女子高生時代に「JKなんだからルーズ履かなきゃ!」って思っていたのと同じように。平たく言えば、コスプレのような感覚で。

でも、高校生は3年間で終わりますが、OLは続きます。段々と、「オフィスで着ても浮かないニットはこの辺かな・・?」とか、「そろそろ後輩もいる歳になってきたし、このスカートの柄はないよね。。」とか。いわゆる「自分が着たいもの」よりも「会社にいる人間として、わきまえなければならないライン」が、服を選ぶ基準として大部分を占めるようになっていきました。アクセサリーも、さりげないものだけだったり。ネイルもそう。だんだんと、デザインや色に限界が出てくる。ピンクにもベージュにもピンクベージュにも飽きてくる。ネイリストさんの爪を見て、「あぁ、私も真っ赤とラメの交互とかやりたいなぁ」とぼんやり思う。そして、段々と、服もネイルもコスパ勝負で、若干どうでもよくなっていく。なんとなく、虚しい気持ちに、なっていく。

休職生活は、会社に行かないわけなので、見た目に関しては本当に自由。服は好きなものを勝手に着て、ネイルも、これまで選べなかったようなビビッドな色を試供品で一本ずつ塗ってみて、「わー、10本ぜんぶ違う色!かわいー!!」と超テンションあがったり。当たり前に「自分が決めた、納得いく服しか着たくない!!」と思っていた7年前までの自我の強さが、顔をのぞかせ始めています。そもそも、縛られるの嫌いなんだよな、自分。笑

就活が終わってリクルートスーツを脱ぎ捨てた日、ロングヘアだった髪を思いっきり巻いて、ひらひらのミニスカートを履いて街に出たときの解放感、今でも覚えてる。

自分の見た目って、思っている以上に「自分」を表現する。なんとなーく選んだジーンズ・ニットのシンプルなコーデだって、紛れもなくその日の気分なんですよね。そんな日々の自分の感覚、大切にしたいなと思います。

最近THREEで買ったラベンダーカラーのネイル(66番)、可愛くてお気に入り。NAILSINCのピンクゴールドのラメラメは、パッケージが可愛すぎて眺めているだけでも幸せ。笑

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。