通作型半農生活&たんぽぽ農法。ミャオミャオ時代に野菜栽培レッスンプロからの提言
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本を読み始めた菜園起業大学受講生
野菜栽培基礎講習を終え、野菜栽培の年間実習へと進んだ菜園起業大学の受講生。
早いもので、年間実習も受講開始から既に9ヶ月が過ぎました。
菜園起業大学は、最初は基礎講習で、「種まき」とか「土寄せ」とかと言う個々の農作業を単元ごとに学びます。
10回の基礎講習が終わると年間実習に進みます。今回の受講生の方は、両方合わせると1年以上、何らかの形で実習を継続している事になります。
では、どのくらい、
条里制の起源と日本社会の「沼地」的あり方の関わり?
皆様は「田んぼ」と言われて、どんな風景を思い浮かべるでしょうか?谷間の「谷内田」と言われるような場所でしょうか?、段々畑のような斜面に展開する田んぼでしょうか?それとも、平野部に広がる真四角な田んぼでしょうか?
日本列島に稲作がもたらされた当初、この真四角な田んぼは作られていませんでした。
当初は、自然の湿地帯等を改良して稲を植えるやり方が基本だったようです。
それがある時期から「条里制」と言っ
高温化傾向と多雨、「暑さ寒さも彼岸まで」はどの程度正しいか?…2024年3月の気象データ解析
さいたま市の2024年3月は、暖かったのか、寒かったのか?
2024年3月、さいたま市の日最高気温の積算値は、434℃で1980年以来45年間で16位でした。
これだけ見ると、さいたま市の2024年3月は比較的暖かい時季だったと言えます。
一方、日最低気温の積算値は97.7℃で寒い方から数えて22位でした。比較的寒いとまでは言えなくとも、そんなに暖かくはなかったと言えるような数字です。
菜園教室で子どもの「数概念」理解と向き合う
先日、菜園教室で親子連れの方とご一緒にジャガイモの植付けや春葉物野菜の種まきをしました。
地面に巻き尺を伸ばしておき、ジャガイモは30cmおきに植えましょうとか、葉物は15cm間隔で種まきしましょうと伝えて始めました。
種イモを畝の右側から植え始め、親御さんが、お子さんに次は20cmのところだよとか、80cmのところだよとかと言うと、お子さんは左にいかず、右に移動…
この時使った巻き尺は、1メ
「ジャガイモはいつどう植えるか?」を例に、半農半Xの農家を育てる場合の伝達方法を考えてみる
菜園起業大学の受講生の方で、行政の農業教室でお子さんと一緒にジャガイモを植えたのがきっかけで受講された方がいらっしゃいます。
行政の教室では、既に出来ていた畝に用意されたジャガイモを植えるだけだったとのこと。
そこで、見沼菜園クラブでは「種ジャガを切る」、「畝を立ててジャガイモを植える準備をする」と言ったところからやっていただくことにしました。
今回、ジャガイモの植え方について、受講生の方に伝えて
全体としては高温、中旬は特に高温、下旬は雨で気温が下がり気味【2024年2月気象データ解析結果】
冷え込む日が少なかった2024年2月
2024年2月の日最高気温積算値は341℃、1980年以来44年間で第4位でした。
一方、最低気温積算値は72℃、暖かい方から数えてなんと第1位でした。
2022年、2023年が寒い方から数えて第8位だったのに比べると、今年は近年になく冷え込む日が少なかった年だと言えるでしょう。
BlueSky時代の発信。自分ならでは、その活動ならではの、独自情報を伝える
新しいSNS・・・BlueSky
BlueSkyと言うSNSがあります。Twitter創業者の一人、ジャック・ドーシーさん等が始めたサービスなんだそうです。
招待制で運営されていたのですが、この2月から、招待がなくても誰でも参加できるようになりました。僕もアカウントを作ってみました。
あっという間にフォロワーが増え、登録から20日程度で140人に達しました。この速度が維持されれば、1年後には2
「暖かく寒く乾いた12月」が野菜の生育にもたらしたもの…2023年12月気象データ解析結果
最高気温は過去44年間第1位だが最低気温も第15位。
さいたま市2023年12月の最高気温積算値は415℃で1980年来、過去44年間で第1位でした。
一方、最低気温積算値は16.2℃で、寒い方から数えて第15位でした。
2023年12月は「暖かくて寒い12月」だった言う事でしょうか?
「楽な雑草の管理方法」を目指して…過去3年間の「草取りの方法」と「雑草の生え方」の関係を考察してみると
夏になると、畑に生えてくる雑草。取っても取っても生えてくる、嫌になってしまいますね。
ただ、草が生えてきた、だから取る、でも、また生えてきた、また取る、また生えて…
と言うように、「雑草が生えてきた」現象をただ追いかけるように草取りするのでなく、自分がやった草取り(あるいは草を取らない)の行為と草の生え方の関係を考えてみる事は「楽な草取り」、「草取りの手間を減らす」管理方法を考えてみる上でとても
「村の寄り合い」と「公共の福祉」を守る憲法規定・・・農業委員会制度とはなにか?
前回の記事・・・「農業をしたいと相談に行くと農業委員会の窓口ですれ違いになる理由」でも述べた通り、
農地の貸し借りや売買には、農業委員会の承認が必要です。
この仕組みが役所の仕組みに「慣れて」いない都会人側からすると「閉鎖的」に見えるわけです。
しかし、ある程度、現在のあり方はやむをえない面があるのです。
財産権の範囲は「公共の福祉に適合するように」法律で定めることになっている
まず、農地の
農業をしたいと相談に行くと農業委員会の窓口ですれ違いになる理由・・・通作型半農生活のススメ(その6)
これまで「通作型半農生活」、つまり、田舎に移住するのではなく、通勤や通学のように都会のおウチから農地・農村に通って耕作をする可能性について、5回にわたり述べてきました。
可能性や魅力があることは分かったけれど、どうやって始めるか?
その点について、これから述べていきたいと思います。
その前に役所に相談に行くとすれ違いになってしまう理由について述べておこうと思います。
農業をしたいと役所で言
通作も新規就農として認められる~通作型半農生活のススメ(その5)
通作・・・通勤や通学のように都会のおウチから農地に通って耕作するのも、「新規就農」として認められます。
農地の貸し借りや売買は、農業委員会の承認が必要です。農業委員会に認めてもらうには、個人の場合、農家になることが求められます。
つまり、借りるにしても買うにしても、最初に農地を手に入れる時には、同時に「農家」になる=「新規就農」が農業委員会に認められる必要があるわけです。
以前には、農地のあ
「じターン」型の通作半農生活(通作型半農生活のススメ・その4)
菜園起業入門セミナーを受講する人で割と多いのが「じターン型」の通作半農生活を考えている人達です。
いったん、都会に出てきた後、故郷に戻っていくのがUターン。生まれ故郷ではないけれども、とにかく、農村部で生活をするようになるのがJターン、都会出身者が農村部で暮らし始めるのがIターン。
Uターン、Jターン、Iターンは、元々の出身と田舎暮らしする先の違いはありますが、「完全移住型」であることに変わり