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詩『海と森のオルゴール』
海でもらったオルゴール
潮風が巻いたのは
ちゃぷ さささ しゅうう
波と砂が遊んでる音
目を閉じてみて
砂浜に寄せる白い波頭が
泡になって帰っていく
カニが横切っていったよ
日射しがまぶしいね
水平線もまぶしいよ
カモメが飛んでいる
どこへ行くんだろうね
森でもらったオルゴール
木漏れ日が巻いたのは
チチ…チチチ ちゃぷ ぷわん
鳥とせせらぎのハーモニー
耳を澄ませて
木々の間を吹き抜ける
詩『届け! ぼくの歌』
寂しい時 青い空の下で
ぼくは歌を歌う
大きな空に寂しさが吸い込まれる
楽しい時 道を歩きながら
ぼくは歌を歌う
太陽がいつもより眩しい
悲しい時 真っ赤な夕日に向かって
ぼくは歌を歌う
悲しみが涙に流れていく
歌を歌っていると
嬉しい時はもっと嬉しく
悲しい 寂しい気持ちが半分になる
だからぼくは歌が好き
誰かに聴いてほしいけど
上手くないから恥ずかしい
風が吹き抜けた
野原がなびく
『雪の女王』読んだ本 ご紹介!
ハンス・クリスチャン・アンデルセン著『雪の女王』
『人魚姫』、『マッチ売りの少女』などアンデルセンの童話は子供の頃読んでいましたが、『雪の女王』を読んだのは初めてです。童話というよりはファンタジーや冒険小説と言った方がいいような作品でした。
今回のレビューはネタバレしますので、ご注意下さい。
あらすじ
悪魔が作った鏡は、よいものや美しいものは小さく映り、悪いものや醜いものは実際よりも大きく映りま
『はじまりの日』読んだ本 ご紹介!
『はじまりの日』は1974年に発表されたボブ・ディランの「Forever Young」に詩人アーサー・ビナードが日本語訳をつけた絵本です。原詩はディランが息子のために書いたものですが、訳は平易な言葉でありながらどの世代が読んでもメッセージが伝わってくるような、普遍的な内容に昇華させているように思いました。とても素晴らしい訳です。
上の引用は『はじまりの日』の冒頭です。
語りかけの相手である ‘