せとぬるお(読書筋トレ垢)

外資系企業でマーケティングしてます。読書を筋トレだと思って、本を読んで学んだことをアウ…

せとぬるお(読書筋トレ垢)

外資系企業でマーケティングしてます。読書を筋トレだと思って、本を読んで学んだことをアウトプットしていきます。

最近の記事

スターバックスの苦戦から見る中国コーヒーショップ戦争

『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?』という本を読みました。 スターバックスの哲学というべき考え方がよく分かり、どうやって強いブランドを作り上げているかが勉強になり、面白かったです(小並感)。 ただ、そんなスターバックスが中国では苦戦しているようです。 2022年の第1四半期の結果を見ても、トータルで-2%の減収、店舗数の増加の影響を除くと-14%の減収と厳しめです。 一方で、中国発のラッキンコーヒーというコーヒー屋さん、ご

    • 中国でマーケティングをすると、一皮も二皮も剥けて成長できる、らしい。知らんけど。

      こんにちは、僕です。 気づいたら前回の記事から一年近く経っていました。今更ながら、中国のマーケティング観察日記、第2弾です。 いわゆる消費財のマーケティングというものを中国でやらせていただいているのですが、日本と比べて、競争の激しさが際立っているように思います。具体的には次のような感じです。 ・ブランドの量が圧倒的に多い ・さらにそれが目まぐるしく入れ替わる ・さらには利益度外視で突っ込んでくる 完全に戦国時代です。キングダムの様相を呈しております。 例えば、化

      • 日本は検索社会であるが、中国はレコメンド社会である

        ご無沙汰してます。僕です。 中国に移住してしばらく経ちました。 今は、日本人が周りに誰もいない中で、消費材のマーケティングをやっていたりします。 一言で言うならば中国マーケットは本当に独特です。イチから学ばなければならないことが本当に多い。ぐえ。 せっかくなので、いち凄腕マーケターとして、気づいたことをいくつか書いてみたいと思います。 今回はタイトルにある通り、「日本は検索社会であるが、中国はレコメンド社会である」です。 日本には、いや、中国以外の国には最強の検索エ

        • DX時代のマーケティングについて講演してきました。

          「DX時代のマーケティング・ブランディング戦略」という内容で、就職活動をされている方々に向けて、ボストンキャリアフォーラムでWeb講演をさせていただきました。 名だたる皆様に混じって、かなり大げさに紹介されてますが、少しでも学生の皆様の役に立ったのなら幸いです。 講演の内容はここでは割愛しますが、そんな講演の中で、DX時代のマーケティングに重要なこと、として紹介させていただいたのが、「ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略」という本の一節です。

        スターバックスの苦戦から見る中国コーヒーショップ戦争

          任天堂の岩田聡さんのビジョンが凄い

          前回、「三井寿ばりにあきらめの悪い男を目指したい」という記事で、抜け道を探す考え方が大事という話をしました。 任天堂の元社長の岩田聡さんの話をまとめた「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」という本に、より具体的に抜け道を見つける話が載っていました。マリオの生みの親である宮本茂さんについて語っている部分です。 たとえば、「できません」って言うプログラマーがいたときに、「なんとかしてください」って言うんじゃなく、「どういう仕組みになってるの?」って訊くんですね。する

          任天堂の岩田聡さんのビジョンが凄い

          三井寿ばりにあきらめの悪い男を目指したい

          「経営者になりたい!」という思いを胸に日々頑張っていますが、普通に生きていると色々な企業の社長に会って日々学べる機会なんてものは少ないもので。 なので、私にとって本を読むことはその代替手段なのです。自分の経験と、色んな業界の人の経験を照らし合わせながら、学びを吸収しつつ、やる気を注入しております。 今回読んだ本は、BCGからドリームインキュベータ代表取締役になった古谷昇さんの「もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法 知恵がどんどん湧く「戦略的思考力」を身につけよ」

          三井寿ばりにあきらめの悪い男を目指したい

          英単語を地道にやろう。

          一応、外資系サラリーマンなので、そこそこ英語が喋れたりします。仕事では問題なく生き抜けるレベルですが、とはいえ、まだまだ研鑽をしなければという感じで生きています。 英語が上達したい!という人はたくさんいると思いますが、上達したい人はもっともっと英単語をやったほうがいいと思います。 よくあるミスがとりあえず英会話に申し込むことですが、残念ながらこれは全く効率のいい方法ではないです。お金と時間が無限にある方ならいいんですが、そうでなければオススメしません。 英語でスピーキン

          英単語を地道にやろう。

          ビジネスの日本代表になって、戦おう。

          シンガポールに5年ほど住んでいたのですが、かなり快適な生活でした。いろんな理由はありましたが、ひとつは、東南アジア諸国における「日本人に対する好意やリスペクト」というものが根底にあったように思います。 変な差別がないどころか、最初からある程度好感度高く接してきてくれるので、仕事も交友も、非常にやりやすかったことを覚えています。 最初の海外生活の練習の場としては非常によかったとは思いますが、欧米で生活や仕事をするとなると、逆に好感度がマイナスから始めることも増えてくるので、

          ビジネスの日本代表になって、戦おう。

          とりあえず、若い人はみんな「2020年6月30日にまたここで会おう」を読むといいと思うよ。

          「うおおお、やったるでー」という感じで、モチベーションが湧いてくるような、熱くなれる本が好きだったりします。熱くなれる本マニア、と言っても過言ではないかもしれません。 例えば、斉須政雄さんの「調理場という戦場」とかが好きです。社会人1年目で苦労していたときに出会った本でして、自分の境遇に重ね合わせながら、「うおおお」と熱くなっていたことを思い返します。中でも、フランスに修行に行った時の下記の部分とか、最高です。 働いている最中は、「もう、二〇代は捨てた」と考えていました。

          とりあえず、若い人はみんな「2020年6月30日にまたここで会おう」を読むといいと思うよ。

          リクナビNEXTを売りながら、採用成功までお手伝いするのは難しかった(個人の感想です)

          「なぜ、間違えたのか?」という本を拝読しました。いわゆる行動経済学の本ですが、コンパクトにまとまっていて読みやすかったです。 さて、この中で今回取り上げたいのは「報酬という刺激のワナ なぜ、弁護士費用は日当で計算してはいけないのか?」という項。 ベトナムが独立を果たす前の話だ。当時はフランス領だったハノイで、植民地政府によって次のような法律がつくられた。「ネズミの死骸を届けた者には報酬を与える」。こうすればネズミによる作物の被害が減ると思ったのだ。ところが、この法律が

          リクナビNEXTを売りながら、採用成功までお手伝いするのは難しかった(個人の感想です)

          ローソンセレクトの命がけの行動にぼくは敬意を表したい。

          安住紳一郎さんと齋藤孝さんの「話すチカラ」という本を読みました。 アナウンサーとして第一線級で活躍する安住さんの話術の裏側が披露されていて、非常に面白い本でした。その中でも、特に印象に残った話がこちら。 話をするときに、視点の切り替えを意識すると、人の心に響く表現ができるようになります。 たとえば、「飛行機で羽田から鹿児島に飛んだ」ではなく「羽田空港の13番搭乗口から飛行機で〜」と言えば、イメージがより具体的になります。「会社で毎日仕事をして」と言うよりも「デスクでウィ

          ローソンセレクトの命がけの行動にぼくは敬意を表したい。

          SlackとZoomで会計クイズを作ってみた

          大手町のランダム・ウォーカーさんの書いた「世界一楽しい決算書の読み方」が世界一楽しくて感動しました。 クイズ形式にしてとっつきやすくしたことと、よりシンプルに企業のビジネスモデルの違いが読み取れることにフォーカスしていることが、今までの会計系の本と一線を画しているのだと思います。すごい。 ということで、あまりに感動したので、自分でも今をときめくSlackとZoomの2社のPLで作ってみました。昨今のテレワークの時流が追い風となっている、どちらも今後の動向が注目の企業です。

          SlackとZoomで会計クイズを作ってみた

          キングジムから学ぶ、ローランド・ベルガーの戦略予想というか希望

          キングジムの「寄り添うツイッター」拝読しました。 読み終わって思ったことは、これはもう職人の領域に近いところだな、と思いました。中の人を前面に押し出しての、親近感を与えつつ、企業への信頼を増すツイート。 天才やな! キングジム、いや、ここはキングジム先生と呼ばせていただきたいですが、キングジム先生のような中の人を前面に押し出す企業アカウントってそんなに多くはないですんよね。SHARP、タニタ、東急ハンズ、井村屋…などなど。 この路線の企業アカウントで、最近、彗星のよう

          キングジムから学ぶ、ローランド・ベルガーの戦略予想というか希望

          イノベーションのジレンマって、どんどん起きなくなっているんじゃない?

          ユニクロの柳井さんが「生きる伝説。ABCテレビの下っ端からディズニーのトップへ。彼と凄腕のパートナー達の奇跡の大成功の数々を追体験し、次はあなたが成功する」と激推しだった「ディズニーCEOが実践する10の原則」という本を読みました。 この本、控えめに言って、最高でした。 何が最高って、このロバート・アイガーさんは、ピクサーやマーベルの買収を先導し、D2Cの配信サービスを立ち上げる、というような破壊的イノベーションを率いてきた人。そんな人がどうやって決断をし、成功に導いてき

          イノベーションのジレンマって、どんどん起きなくなっているんじゃない?

          ウロコも落ちたし、300万円欲しい。

          「目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室」という本を読んだら目からウロコが落ちた話をしてもいいですか。 内容はいわゆるMMT(現代貨幣理論)をベースとした経済全般の話と日本はどうするべきかの話です。私はしがないマーケッターで、正直MMTが正しいかどうかに関しては門外漢なので、ここで議論をするつもりはないのですが、こういう考え方があるのか、と終始ウロコがポロポロとしておりました。 そもそもの根幹にあるものが、国の財政とは、家庭や民間企業のそれとは全く違うものである、という考え

          ウロコも落ちたし、300万円欲しい。

          プロゲーマーと村上春樹と凡人の私。

          今回ご紹介する本は、麻布高校、東大からのプロゲーマーという変わった経歴の持ち主のときどさんの書いた「世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0」という本です。ひとつの道を極めている人の本というのはやっぱり面白くて、ついつい手に取ってしまう癖があるのですが、この本もご多分に漏れず面白かったです。 プロゲーマーという業界にそこまで詳しくないですし、格闘ゲームといえば、15年くらい触っていない私ではありますが、唯一知っているプロゲーマーが梅原大吾さん。レッツゴージャスティーンの

          プロゲーマーと村上春樹と凡人の私。