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これまでの日本の政府開発援助(ODA)の成果と今後の課題について
JICA海外協力隊として派遣前訓練で学んだこと、今思うことを雑多に書いてみます。実際に任地での活動で考えが変わるかもしれませんがその時は適宜更新します。(2024.4)
1. これまでの成果
日本は1954年にコロンボプランへの加盟以来、戦後賠償から始まり、技術協力、有償資金協力、無償資金協力といった資金援助・人材派遣・研修生の受け入れなどを通して、インフラ開発、水と食料の確保、医療衛生の促進
JICA駒ヶ根青年海外協力隊訓練所での生活(2023-4次隊)
JICA海外協力隊に合格した人は、語学訓練免除者を除き派遣前訓練(ハケンゼンクンレン)への参加が求められます。(ハケンマエクンレンだと思うんだ・・・でも外務大臣からの祝電でも「ハケンゼン」って書いてあるからそういうものなのでしょう。)
なおこれは訓練であり、研修ではないので「しつけ」の意味も入っていると理解。
コロナ禍前は訓練期間が75日間程度(2か月半)でしたが、コロナ禍中に訓練開始前2週間強
ケープタウンのウォーターフロント開発と運河クルーズ
南アフリカ共和国、ケープタウンのV&Aウォーターフロントは、1654年以降交易の中継地点として栄えた港を再開発した複合施設で、1988年に設立され、現在まで開発が続けられています。
観覧車ありショッピングモールあり整備ドッグあり、まるで横浜のみなとみらい21地区とベイサイドマリーナを合体させたようで、観光客で大いに賑わい安全なエリアの一つのようです。
そんなウォーターフロントを散策中に運河クル
平田オリザ『わかりあえないことから~コミュニケーション能力とは何か』を読んで
人の紹介で気になっていた平田オリザさんの本を読んでみた。
最初から脱線しますが、先日会社の合宿において「コミュニケーションが大事です」「これからはもっとコミュニケーションを密にとりましょう」なんて話をしていたもんだから、「そんなのは自明、むしろ何故いままでコミュニケーションが取れてなかったのかにフォーカスして、今後の対応を議論しないと意味がないだろ」と1人で勝手に憤っておりましたので、本書を読ん
47都道府県の食の持続可能性を考える
都市と農村部の連携を考えるにあたり、ふと横浜市の人口を支えるだけの耕作面積が神奈川県には残されているのか気になったので、ついでに全都道府県分調べてみた。
計算方法はシンプルに 一人当たりに必要な耕作地の面積 に 人口 をかけ、実際の耕作地を比較した。
A:一人当たりに必要な耕作地の面積は1400平米(0.14 ha) 有限会社イーズのHPの記事から引用 https://www.es-inc.j
エアコンのフィルター掃除からエネルギーを考える
今日はエアコンのフィルターを掃除しました。フィルターを掃除するとエアコンの効きが良くなること、フィルターの埃のカビ発生を予防することなど、健康面にプラスに働きます。また環境省によると、2週間に一度フィルターの掃除をすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるとされています。そう省エネにつながりますので、地球のために、将来の世代のために、そしてこれから迎える酷暑対策、自分のために
もっとみる横浜市のワクチン接種予約システムが利用者目線でない件
現在75歳以上(高齢者)を対象にワクチン接種券が送られています。
横浜市は5/16よりインターネットでの受付を再開しますが、登録マニュアルを見て絶句。
まずメールアドレスを用意する。おじいちゃん、おばあちゃんが持ってると思う?
さらに希望の接種会場の選択、予約可能な日のリストから受けたい日を選択するなんて、たいそう手間がかかる。食べログとかでレストランを予約するみたいだ。おじいちゃん、おばあちゃ
コロナ禍の渡航記録~往路編~
1年ぶりに、ようやく出張が再開し、マダガスカルに出張してきました。※2021年2月の情報です。
コロナ禍の渡航、まずは飛行機搭乗前のPCR検査、陰性証明が必要です。搭乗前●時間以内かは渡航国によって異なります。私は出発前に成田空港でPCR検査を受けました。事前予約が必要で、検査から結果受取りまで約4時間かかります。
成田空港で4時間過ごす。平時なら何の問題もないが、今は殆どのお店がclosed。
灰色の人生からの脱却~毎日10分コーチングとの出会い~
SNSを見ると「暇してます」とか「遊びにつれて行ってくれる人募集」みたいな発言をよく見かける。そういう自分も「なんか暇だな~」と思って開いているから、そんな呟きが目に付くのかもしれない。なんとなくSNSを眺めて終える一日を「死んだ一日」と呼んでいるが、では「生きた一日」の送り方を知らない。いっぽう、生き生きしている人を見ると彼らは自分の人生を自分で決めて、何をやるのか意思をもって活動しているように
もっとみる空を駆ける経験(part1)
地学を愛する人間として、自然を体感するのが好きだ。崖をハグしたり、カヌーで水面の景色を楽しんだり、その中でもとりわきパラグライダーを皆に薦めたい。大きなパラシュートを引っ張りながら斜面を駆け下り、空へ駆け出していく様は、さながらETである。
小学校の理科で学んだ陸風海風を覚えているだろうか?温かい場所には上昇気流、冷たい所は下降気流が発生する大気循環の仕組みだ。私はこれを以前、茨城県の石岡でパラ
ピラミッドと日本教育
雑誌TRANSITの48号は「美しき古代文明への旅」にて、最近ホットなエジプト考古学者 河江肖剰さんが取り上げられていた。
河江さんの経歴はこれまでの学者と一線を画す。高校卒業後単身でエジプトにわたり、観光ガイドとして数年働いたのち、20代半ばでカイロの大学へ入学。高校出たら即大学・留学ではないのだ。
自分も高校の進路選択時に、地学に進み温暖化と向き合うか?世界史に進みエジプト考古学を目指すか