記事一覧
喉に刺さる小骨を胸に
70歳の古希ともなれば、いつお迎えが来てもいいころだ。
この歳で苦悩がどうの、真理がああのとぼやいていれば、仮にそれが心の裡だけのことであったとしても、お前ね、いい加減観念して静かに終活でもして、身辺整理などもしろよ、ジタバタするのは見苦しくねっ?と、大人ずれしたもう一人の自分が語りかけてくる。そうすると書生っぽい私が項垂れて聞き取れないくらいの小声で言うのだ。でも、一応、私は詩を書いている人間
70歳の古希ともなれば、いつお迎えが来てもいいころだ。
この歳で苦悩がどうの、真理がああのとぼやいていれば、仮にそれが心の裡だけのことであったとしても、お前ね、いい加減観念して静かに終活でもして、身辺整理などもしろよ、ジタバタするのは見苦しくねっ?と、大人ずれしたもう一人の自分が語りかけてくる。そうすると書生っぽい私が項垂れて聞き取れないくらいの小声で言うのだ。でも、一応、私は詩を書いている人間