栞とちびすけ

北の街にすんでるふたりでつらつらと本の感想をかきあうよ

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最近の記事

【栞】札幌での5年と父の死、そして新しい3人家族

札幌に住んでいた頃の僕の体の半分はセイコーマートのホットシェフでできていた。残り1/4はボストンベイクである。千歳空港に向かう快速エアポートの中でかき込んだカツ丼、甘いタレのしみたコメと口の中で溶ける脂身を思い出すと涙が出てくる。知床半島、ウトロ側の海岸線を走り、工事現場と鳥を見ながら食べた筋子おにぎり。おにぎりの類はフライドチキンと合わせて食べると最高なのだ。 初任地として5年間生活した札幌を離れて一年がたった。2018年12月28日、リサイクル業者が去った空っぽの部屋で

    • 【栞】テラフォーマーズ 映画は劣化版昭和仮面ライダーである

      先日、札幌某所で開かれた集英社主催の劇場版テラフォーマーズ試写会に行ってきました。 漫画を連載しているヤングジャンプ以外にも集英社の出しているマーガレットなど少女漫画誌での募集もあったとのことで、学校帰りの中高生(女性の方が多かったかな)から20~50くらいのヤングジャンプを読んでる層の社会人まで、年齢層としては幅広い層が見に来ていたように記憶しています。 かく言う私は同僚に誘われて、「話題」の邦画特撮をタダで見れるなら行きますぜ〜と見に行ったクチです。 事前情報として ・

      • 【紹介】やっぱり出家、憧れますね。(「ゆるす」)【ちびすけ】

        ゆるす: 読むだけで心が晴れる仏教法話ウ ジョーティカ (著), Sayadaw U Jotika (原著), 魚川 祐司 (翻訳) 仏教ものが続いてしまいますね。でも私の仏教好きは「なんでもかんでも話の最後に『諸行無常だしね!』でしめるのいい加減やめてください」って言われるくらい知人たちには知られてるから問題ないとおもってうりょ! なにせ今日の話題は「ゆるす」ということですしね!みなさん寛大な心を持ってどうぞよろしくお願いします。 この本はウ・ジョーティカ氏の講演をつ

        • 【栞】【書評】煩悩(ストレス)解消のための「仏道」実践超入門 『煩悩リセット稽古帖』

          日々襲い来る様々なストレスや迷いの中、「あぁぁっ!悟りを開きたいっっっ!!!」と一度でも叫んだことがあるあなたに読んでほしいのが今回紹介する『煩悩リセット稽古帖』である。 『煩悩リセット稽古帖』(小池龍之介著 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊) 住職であり、自身の修行の傍ら、webや著作、オテラ喫茶などで一般向けに仏道の実践を説く小池龍之介氏が書いた本書は 「ストレスの正体はなに?どこから来るの?どうやれば解消できるのか?」 という誰しもが抱える問題に、「仏道」とい

        【栞】札幌での5年と父の死、そして新しい3人家族

          【not書評】【栞】「整理術」とは人生のコントロール術である

          「働き始めて一年半、どうにもデスク回りが片付かないぞぉぉ!!」 という叫びからこの書評は始まります。 複数の案件を同時に扱うにあたって、案件別に発生した書類をかたっぱしからファイルしよう!と二穴の紙ファイルを用意したはいいものの、どうにもその場その場でファイリングするのが面倒で整理されないまま書類が蓄積していく。 たまにまとまった時間を作ってファイリングするものの、机の上がきれいなのはその直後だけ、リバウンドのようにまた机の上は散らかっていく・・・ 違う!私が求めている

          【not書評】【栞】「整理術」とは人生のコントロール術である

          [書評][栞]ちゃんと上司と話してる?部下として上司をうまく使う方法「3分間コーチ」

          現場までの車移動の車内、到着まであと40分、上司・コーチとふたりきり。仕事上では信頼できるけど、趣味が似てるわけでもなく共通の話題は乏しい。むこうから話を振ってくるようなタイプでもない、、、、 そんなときあなたならどうする? 私の場合、その日のお仕事の話して、飽きたら寝ちゃうんですが、よくよく考えれば日々の悩みを聞いてもらえる良い時間なんですよね・・・ コーチ・上司とお話をする時間がちょっとできた、って時にどんな話をする、振るのがいいのかな?ということを考えていて行きつ

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          【not書評】【栞】最近読んだ北海道マンガ・本 vol.1

          2週間に一本ずつ書評書こう!二人でかわりばんこで書けばまぁ続くよね!とか言って始めた書評ブログですが、すみませんでした。2か月も空けてしまった。ごめんなさい。 今回は北海道が舞台のマンガ・本で最近私が読んだものを紹介します。 一応農学部出身ですがお恥ずかしいことに読んだことが無いので、銀の匙は登場しません、悪しからず。まず紹介しますのは札幌が舞台のこのマンガ 波よ聞いてくれ (著:沙村広明 講談社刊) 「無限の住人」「ハルシオンランチ」のギャグ・アクションの鬼才沙村広明が

          【not書評】【栞】最近読んだ北海道マンガ・本 vol.1

          【not書評】小説家になろうおすすめ ちびすけ

          ここ数ヶ月、「小説家になろう」の「小説を読もう」で漁ることばっかりしてます。ちびすけです。 自分のホームページ(本当はウェブサイトといわなきゃいけないとわかっててもHPと表記したくなる世代ってありますよねそうですよね)がなくとも作品をネットにあげられる時代ってすごいなあと思います。あとありがたいです。おかげで「うひゃあ仕事てんぱるう仕事できない自分いやになるううううでもログホラのシロエさんまじシロエさんかっこいいかわいいヤンデレラブコメさいこううううきゅんきゅんごちそうさま

          【not書評】小説家になろうおすすめ ちびすけ

          【書評】【栞】「北海道 水辺の生き物の不思議」環境コンサルタントには何ができるか

          4月も第1週が過ぎ、就活解禁、卒業、入学、新卒、納品雨嵐の忙しい時期ももう少し。桜の季節の訪れとともに、少しずつ平穏な心を取り戻し、始まる新生活に浮き足立つ季節となってまいりました。今回扱う本に関わるような業界の方々は年度末の繁忙期も一通り過ぎ、ほっと一息というタイミングかもしれません。 修士を修了してから一年が経ち、就職してからも一年が経ってしまいました。昨年のカエル合戦からも一年です。このタイミングで「この一年を一言で表すなら~~~」なんて明るくちょっと後ろ向きにFBで

          【書評】【栞】「北海道 水辺の生き物の不思議」環境コンサルタントには何ができるか

          [書評][栞]「ダンジョン飯」異質なものへの愛。新たな価値を見出す先に

          モンスターはどんな味をしているんだろう? という素朴な疑問に真っ向から挑む怪作が、ショートショートとファンタジーの魔術師、新進気鋭の作家 九井諒子さん が放つ初の長編連載作品 「ダンジョン飯」である。ダンジョン飯第1巻 (著:九井諒子 エンターブレイン刊) 地下迷宮の奥深く、剣士ライオスとその仲間たちは巨大なドラゴンに苦戦していた。あわや全滅というところで、ライオスの妹ファリンの魔法で脱出するも、ドラゴンに食べられてしまったファリンは地下に取り残されてしまった! 装備

          [書評][栞]「ダンジョン飯」異質なものへの愛。新たな価値を見出す先に

          【書評】【ちびすけ】それはないですよアドラーさん(「嫌われる勇気」)

          栞さんがめっちゃ真面目に書いてくれてる中、不真面目に書いていきます2回目担当のちびすけです。 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え (著)岸見 一郎 , 古賀 史健 アドラーさん。最近流行のアドラーさんです。 アマゾンさんでベストセラー1位になり、書店でも最近は平積みが普通になっているこちらの本は、cakesの記事で抜粋連載されていた時からずっと気になってました。 中身は「哲人」に「青年」が対話をしながら、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心

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          [書評][栞]「狩猟始めました」都会暮らしにむけた、狩猟入門書

          森ガールに始まり、山ガール、釣りガール、石ガールなんてのもいるらしい。〇〇女子では腐女子と、歴女は有名なところで、リケジョ(理系女子)やらドボ女(土木系女子)なんてものも一時期ちやほやされていた。  自然発生か、商売目的で生み出されたものか、魑魅魍魎がうごめく〇〇ガール・〇〇女子界に燦然と輝くモノホンの実践系女子、 「狩りガール」  名前の通り、狩猟免許を持ち、獣を狩る女子のこと。ここ数年、狩猟免許を取る女性の割合が増えているというのだ。 「狩猟なんて、お金持ち

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