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DasychiraのニューアルバムUndead
公開されて1時間後に開いたからか、なんとyoutubeでは一番乗りだった。再生数0。しかも全曲。
DasychiraことAdrian Hubertus自身のボーカルを大きくフィーチャーしているのが前作と異なっているところ。
インスト中心だった実験系のアーティスト本人がボーカルを取り出す流れはここ10年ばかりすっかり定着してる。おそらくはライブを想定してるのと、自分の声を加えることによってシグネ
期待を裏切らない良質なコメディ - セブンティーン・アゲイン
むせかえるほどコテコテなアメリカンコメディ。
かつてのバスケットボールのスターが恋人の妊娠を機に夢を諦め、結婚……20年後、家族からハブられ、離婚寸前。仕事も上手くいかず、金持ちだが変態の友達の家に寄生するなどどん詰まり。ある日突然17歳に若返った主人公は……という手垢まみれの筋書き。
娘から好かれたり、思い出の曲を知っていて母親から不思議がられたり、生意気な同級生と喧嘩したり、ホームパーティ
全員死刑~大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記~
いやはや、ちょっと例がないくらいお粗末でデタラメな事件。コスパ最悪、信念も計画も知性もなし。親子共々残念な頭の出来である。
親と兄から命令され、しょーもない理由で知人四人を惨殺した次男は、己のタフガイぶりを嘯いてばかりで結局は親と兄にいいように使われているだけの間抜けな殺人ピエロ。サイコパスかソシオかわからないが、親思いというキャラで相当な図太い神経をしているとは思うけどあまりにも馬鹿すぎた。凶
マンハッタン少年日記 - ジム・キャロル
ディカプリオが主演した映画バスケットボールダイヤリーズの原作本。アッパーとダウナーを間違えてラリって試合に出たり、屋根の上で夜空を見ながら自慰行為に耽る話も出てくる。軽妙な語り口はライ麦畑のろくでなし版という雰囲気。
作中の経過時間はかなり早く、思春期真っ只中の13歳から17歳までを一気に駆け抜けていく。久しぶりに再読したがやっぱ面白かった。続編もあるけど、こちらはあんまり面白くなかった印象。
西瓜糖の日々 - リチャード・ブローティガン
なにやらニューエイジの香りがする場面設定と寓話風の展開は恣意的に書かれたものだろうか? 言葉を話す虎や魔法のような西瓜糖の存在は非現実的なファンタジー要素が強く、大人の童話風。文章は短く区切られておりこの上なく読みやすい。ほとんど面白いと感じていないのにずっと読み続けられるのは奇跡的。
エクスタシー - アーヴィン・ウェルシュ
3つのケミカルロマンスからなる中編集。アメリカの某バンドはこの本からバンド名を拝借している。
1つ目は中年女性ロマンス作家の自立と男に対する復讐が描かれている。しかし、作中のロマンス小説がとんでもなくつまらないのが残念。
2つ目はフーリガンと薬害事件被害者のロマンス。これを最初に持ってきていた方が良かったと思う。スローモーションで訪れるラストの光景が切ない。なお、16歳の頃のマーク・レントンが