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日本精神(神道・仏教など)

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神道は、 正確には「神ながらの道」で、 本来宗教ではなく、 武道や茶道、剣道、華道などと同じで、 生き方の一つとして位置づけられていました。   また仏教はずっと神道と共に日本に… もっと読む
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記事一覧

神道について「神道の真意」

神道について「神道の真意」

「ここまでのまとめとして」
 
神道には仏像や経典といった
具体的な対象物は存在しません
神社も基本的には空間があるだけです

僕たち日本人はただ、
見えない存在を意識で感じ
すべてに感謝し手を合わせ

「神ながらの道を生きる」

ことを目指してきました。 

自然を含むすべての存在は
「天」の一部(分御魂)であり、
すべてが「一体」であり、

僕たちは地上で活動する
自由意志を持った成長中の神霊

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神道について 今に生きる

神道について 今に生きる

神道で重要な言葉の一つに
「中今」という言葉があります。
それは、過去と未来の中心である
「この瞬間」に生きることを示しています。
 

すべては「今の中」に存在しています。
 

過去の積み重ねが今となり、
今の積み重ねが未来を形作ります。
すべてが「今この瞬間」に内在しているのです。

過去でも未来でもなく、
現在この瞬間に
私たちは創造しています。

過去の延長線上の
今を創り出すことも可能

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神道について 祭政一致

神道について 祭政一致

日本は祭政一致の国と言われます
政治は、政りごとであり
同時に祭りごとであり
祀りごとでした

日本人はどのように自分たちの進むべき
道を決めてきたのでしょうか?

それは「祈り」です。
手を合わせ、心を落ち着かせて
天の意思を受け取ることで方向性を得てきました

天と繋がり、インスピレーションを受けて
どう行動するべきか見つけてきたのです

日本人はこの世界(宇宙)が偶然ではなく、
自分たちの力

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神道について あかき心

神道について あかき心

神道では、 
すべての存在に神霊が宿っていると考えます 
肉体(頭・胴・腕・脚)+神霊で「五体」です 
五体満足はここから来ています。 

 
人が亡くなると神霊は肉体から離れるので 
五体のうちの神霊が抜けて 
肉体だけが残り、四体(死体)となります。 
そして、神霊は天に戻ることになります 

 
日本人にとって
亡くなった人の霊は天に帰り、
いつでも僕たちを見守っている存在になります
だから

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神道について 天とは何か

神道について 天とは何か

明治時代にアメリカで生まれ
戦前の日本で、30年神道を研究した
アメリカのジャーナリスト
JWTメーソンによると

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日本の歴史の出発点は「天」である

「天」は宇宙の空間的部分ではなく
非空間で主観的なものである

そのため神社には
天や神霊を表す
何の絵画も彫刻も用いない

神道の神話は、日本の起源を

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神道について 私たちの本質

神道について 私たちの本質

「一霊四魂」という概念は、
日本人の独自の考え方です

私たち日本人は
太古から万物は神霊であると考えてきましたが
西洋のような完全で
全能な存在とは思っていませんでした
それぞれは成長を続ける神霊だからです

このため、日本語の「神(かみ)」は
英語の絶対神を表す「God」とは異なり、
そのまま「Kami」と訳されます。

それぞれの神々は長所・短所があり
補い合っていると考えてきたからです

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神道について 先祖崇拝

神道について 先祖崇拝

日本人はご先祖様をとても大切にしてきました
日本の「神」の語源は
一説では「カミ(上)」であり
自分より上の人たちを表していると言われます

自分の上流のご先祖様や両親は、
天から見守ってくれている存在で、
その人たちの誰が抜けても
自分は生まれて来ていない

そのすべての源流に感謝して来ました

この命のバトンを自分が受け取った
だから日本人として
もしくは、〇〇家に恥じないような
生き方にしよ

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神道について 天命

神道について 天命

神道によれば、万物は
すべて天から分かれ出でた神霊であり、
すべての元は一つです。
 
そして僕たちは、
生まれる前に、自分の人生を計画し
一人一人が神勅という
神様との約束を持って生まれてきています。   

それが、
天と決めた命の使い方
「天命」ということだと思います 

神様は、一人一人が計画通りの
人生が歩めるように
色々なサポートで
導いでくださっています

そして、僕たちが
「誠」の

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神道について 神ながらの道

神道について 神ながらの道

神道は、本来宗教ではなく、
武道や茶道、剣道、華道などと同じで、
生き方の一つとして位置づけられていました。 

 
神道は、
正確には「神ながらの道」で、
「神のように生きる生き方」を表しています。 

 
古代日本人は、
自然や生きとし生けるものは
すべて神霊が宿っていると
直感的に感じていました。

そのため、自然にも神霊(精霊)が宿り
太陽や山や海などは日本人にとって
神そのもののでした。

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