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かあちゃん

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かあちゃんの事を書いた物を集めました。 初めの頃は、かあちゃんが耳が聞こえないと言う事をかくしてました。 すみません…。
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記事一覧

私にはわからない。

私にはわからない。

数日前、私は誕生日を迎えた。

同時に、祖父母の命日を迎えた。

だけど、私は入院中である。
ケーキを買ったり、ろうそくを灯す事もない。

一年前の誕生日に記事を書いたが、
私のかあちゃんは、耳が聞こえない。

17歳で私を産むが、父親は逃げた。

私を産んだ、その時に祖父母が、
かあちゃんの側にいて、私を愛でてくれた。

だが、その帰りに祖父母は交通事故で、
亡くなってしまった。

かあちゃんは

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アニー。

アニー。

これは、かあちゃんのお話。
少し長くなってしまいました…。
すみません…。

かあちゃんは、耳が聞こえない。
17歳で私を産んで、誰にも頼らず、
一人で、私を育ててくれていた。

その為か、私が幼少期の頃は、
ずっと、髪の毛が伸びて長かった。

ある日、私が小学2年生くらいの時、
かあちゃんが、変な髪に、なって帰ってきた。

途中まで、髪はバッサリ切られてて、
後はそのまま、長い髪の毛をしていた。

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メリーゴーランド。

メリーゴーランド。

今は百貨店の屋上には、何もないだろう。

だか、私が幼少期の頃、
百貨店の屋上に色んな乗り物があり、
親子連れで、にぎわっていた。

我が家は母子家庭の貧乏だった。
かあちゃんは耳が聞こえない。

だが、その当時、
かあちゃんが働いていた職場の人から、
その百貨店の屋上の乗り物のチケットを、
もらって、次の休みに行く事になった。

家にはテレビがない。
なので、そんな情報すら知らないのだ。

もう

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救急車。

救急車。

このお話は、
できれば墓場まで、持っていきたい話。

でも、もう残りわずかな人生、
惜しげもなく記事にしてしまおう。

私は、救急車に10回以上乗っている。

そのうち4回ぐらいは、交通事故である。
おこしたのが1回で、もらったのが、3回。

その度に、生かされてるのだと感じ、
ご先祖様に、助けられてるのだと実感する。

ある時は、恋人に包丁で刺され、
自力で、公衆電話で救急車を呼んで、
頑なに、

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コーヒー。

コーヒー。

また、懲りもせず、かあちゃんとの出来事。

物心ついた時から、お酒と共に、
かあちゃんは、コーヒーが好きであった。
と言っても、インスタントコーヒーである。

仕事に行く前には、必ずコーヒーを飲む。
砂糖多めの牛乳多めの、コーヒー牛乳。

私が幼少期の頃、
かあちゃんにコーヒーを作ってあげる!
と息巻いて、コーヒーをつくったのだが、
それを、かあちゃんはすごく喜んで、
笑顔で飲んでくれた。

少し

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人質。

人質。

これは、かあちゃんとの出来事。

私が、小学校3年生の頃の冬のお話。

私は、
母子家庭で、母は、耳が聞こえないのだ。

かあちゃんは、
珍しく仕事がうまくいってた。
いつもは、すぐケンカして辞めてしまう。
だが、この時は順調にいっていた。

耳の聞こえない、
かあちゃんを理解してくれる職場であった。

この時のかあちゃんは機嫌がいい。
いつも、酒ばかり飲んで愚痴っているが、
楽しそうに、お酒を飲

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謎の訪問。

謎の訪問。

ある寒い冬のお話。

私は、インフルエンザにかかった。

かあちゃんは、耳が聞こえなく、一人暮らし。

私は毎月、決まった日に仕送りを持って、
かあちゃんのアパートへと向かうのだ。

インフルエンザにかかったのは、
ちょうどその日の前日かその前かぐらいである。

もちろん、当時は携帯電話もなければ、
我が家に電話すらない。
なぜなら、かあちゃんは耳が聞こえないからだ。

なんの音沙汰もなく、その日

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中学2年生の心境

中学2年生の心境

実に、くだらない内容を投稿します。

また、懲りもせず、どうでもいい内容を、
投稿してしまった…。

ちょっと、お下品です…。
恥ずかしいお話なんですが…。
かあちゃん絡みです。

こんな、かあちゃんの息子である事に、
誇りを持っては、いるものの、さすが、
かあちゃんと言う、出来事です。

どうか…お許しください。

かあちゃんの不器用ながら、
ちょっと、度が過ぎるくらいの、
思春期な私の為に、頑

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小銭の行方。

小銭の行方。

これは、私の変な、こだわりの話である。

かあちゃんと一緒に住んでいた時。
かあちゃんは、とにかく小銭を、
服のポケットや、鞄の中にたくさん入れる。

財布なんて、ほとんどが小銭でいっぱいだ。

かあちゃんは、耳が聞こえない。

一緒に買い物に行くと、
幼少期から、私がお会計を任されていた。

レジの人が、値段を言ってる声が、
聞こえないから、金額がわからない。

だが、
レジに金額が、表示されて

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読み聞かせ。

読み聞かせ。

私は本を読まない。

それは、
幼少期から根付いているのかもしれない。

私は母子家庭でかあちゃんは耳が聞こえない。

そんな、かあちゃんから、
絵本等の読み聞かせなんて、してもらえず、
家に絵本すら置いてなかったのだ。

なぜ、こんな事を書いているのか。

それは、病院の小児科病棟との交流が、
近くにあるらしいのだ。

看護師さんに、
子供達に、絵本の読み聞かせを、
して欲しいと、頼まれたのだが

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誰か知らない人

誰か知らない人

これは、下書きにずっと残っていた記事です。

何度も読み返して、ずっと、ずっと、
この出来事を、投稿するか迷ってました。

でも、もう…これを手放す事にしました!

どうしても、長くなってしまいました…。
どうか、どうか、お許し下さい。

ある日の事。
かあちゃんが、亡くなったのだ。
それは、なんの前触れもなく、
急な事で、突然すぎて、実感も何もなかった。

私は、母子家庭で、
かあちゃんは、耳が

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文字

文字

私は国語の授業が苦手であった。

そんな私が、こんな文章を書いている。

矛盾しているではないか!
と思われますよね…。
確かに…そうなんです!

これには、訳がちゃんとあるんです!

私が何故、国語の授業が苦手になったのか。

それは、さかのぼる事小学生に入る前である。

私は、幼稚園や保育園には行かなかった。

家でひたすら家事をしていたのだ。

今考えると、ヤバいです。
でも、当時はそれでも

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作文

作文

こうやって、noteをやっていますが…。

私の中で、文章を書くのは向いていないと、
避けてきてました。

不器用なひねくれ者の私が、文章なんて、
SNS嫌いで、メールも危うい。

無知など素人の私には不向きだと思ったのだ。

だが、3月から始めて、今に至ります。

心の優しい人達に、
何度も救われて、助けられてます。

私は、あの方が、いないとここまで、
いなかっただろうと強く思います。

ふと

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ビリヤード

ビリヤード

私には、ビリヤードが出来ない。

ルールすら、うる覚えだ。

なのに突然、
かあちゃんがビリヤードを、
やってみたい!と騒ぎ始めた。

近くに、ビリヤードが出来る所を、
探して、かあちゃんと行ってみた。

そこには、専用の棒を巧みに使い、
みんなパーンと音と球が弾かれる、
音が響き渡っていた。

受付で、手続きをして、初心者なんです。
と説明をすると、じゃ、あの人プロだから、
お願いして教えてもら

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