スローテンポ書店

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栃木県小山市、JR小山駅直結ロブレ地階で営業しています、スローテンポ書店のnoteです。 本の紹介、社会課題に切り込んだ記事を投稿しています。 http://usagimokamemo.blog.fc2.com/

記事一覧

本の紹介『学校で命を落とすということ』

『学校で命を落とすということ』 安達 和美著 あっぷる出版社 1500円+税  中学生、高校生の自殺のニュースを聞くたびに、いたたまれなくなる。日本の中高生の自殺は、…

本の紹介『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』

『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』 パメラ・トーラー著 西川知佐 訳 花束書房 2022年 2500円+税  戦争に女が登場することは、男中心社会では都合が悪…

ChatGPTにはまねのできない文章を書こう

コンピューターとAIの世界に、ChatGPTというスゴイものが出現した。自動文章作成アプリだ。「こんな文章をつくれ」と命令すると、自動的に文章をつくってくれる。 「ラブ…

「本を読まない人の読書会」3月の報告

〇紹介された本 『小説 田中 カツ』 ―田中正造の妻と明治の女たち―  著者 渡辺順子 随想舎 2016年 1800円+税 ○始めに本の紹介があった 箇条書きのメモが配られ…

戦争反対を叫ぶだけでは平和は来ない

ある市議会で、「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議」が全会一致で採択されました。これは当たり前のことだとして、疑問を抱く人はいないことでしょう。 今、世界…

本を読まない人の読書会

〇「本を読まない人の読書会」とは? 大人も若者も本を読まなくなった。新聞さえ読まなくなった。多くの人が、本なぞ読まなくたって、何も困ることはないと思っている。 …

本の紹介『学校で命を落とすということ』

本の紹介『学校で命を落とすということ』

『学校で命を落とすということ』
安達 和美著 あっぷる出版社 1500円+税

 中学生、高校生の自殺のニュースを聞くたびに、いたたまれなくなる。日本の中高生の自殺は、海外に比べて多い。その多くは学校に原因がある。
 この本の著者も息子を自殺でなくしている。中学2年生の時であり、学校での不適切な指導が原因だった。著者は18年前を冷静に振り返り、思いを素直に語りかける。学校で子どもが自殺するなんて、

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本の紹介『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』

本の紹介『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』

『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』
パメラ・トーラー著 西川知佐 訳
花束書房 2022年 2500円+税

 戦争に女が登場することは、男中心社会では都合が悪かった。だから、戦争の歴史から女は消されてきた。この本は、古今東西の女戦士をたくさん紹介する。
 著者は女性フェミニスト歴史家だ。古代から現代までの正統派の歴史を鋭く批判し、自由奔放に語る。

 国民的英雄になれば、街の通りの名

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ChatGPTにはまねのできない文章を書こう

ChatGPTにはまねのできない文章を書こう

コンピューターとAIの世界に、ChatGPTというスゴイものが出現した。自動文章作成アプリだ。「こんな文章をつくれ」と命令すると、自動的に文章をつくってくれる。

「ラブレターを書け」といえば、うっとりするようなラブレターをつくってくれる。そのまま恋いこがれる相手におくれば、恋が実るというわけだ。

読書感想文の宿題も、レポートも代わりに書いてくれる。論文までつくってくれるというからスゴイ。

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「本を読まない人の読書会」3月の報告

「本を読まない人の読書会」3月の報告

〇紹介された本

『小説 田中 カツ』
―田中正造の妻と明治の女たち― 
著者 渡辺順子 随想舎 2016年 1800円+税

○始めに本の紹介があった
箇条書きのメモが配られ、それに従って本の内容が独自の視点から紹介された。

・明治の男尊女卑の社会下で、カツは正造に嫁ぐ。正造はカツを奴隷のように扱った。カツはひたすら耐え、内助の功を努めた。
・やがてカツは、正造を理解するようになる。そして自ら

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戦争反対を叫ぶだけでは平和は来ない

戦争反対を叫ぶだけでは平和は来ない

ある市議会で、「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議」が全会一致で採択されました。これは当たり前のことだとして、疑問を抱く人はいないことでしょう。
今、世界中で、ロシ アが悪魔で、ウクライナは正義の味方とする空気が支配しています。
「ウクライナを支援せよ!」「ロシア軍をやっつけろ!」と盛んに叫ばれています。それが正義だ、と皆が信じます。
果たして、今ロシアを非難すること、ウクライナを軍事支援す

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本を読まない人の読書会

本を読まない人の読書会

〇「本を読まない人の読書会」とは?

大人も若者も本を読まなくなった。新聞さえ読まなくなった。多くの人が、本なぞ読まなくたって、何も困ることはないと思っている。
本を読まない人ばかりだと、本の紹介をしても仕方がない。
「本を読まない人の読書会」は、そんな本を読まない人であっても、参加しさえすれば、読書の喜びがわかるようになることを目指している。

今回は第8回目の「本を読まない人の読書会」の報告だ

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