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『進撃の巨人』のアニメを観て、ラジオの制作会社で働く事になった話。

今回お話を聞かせて頂いたのは、ラジオ番組の制作会社で働く神内美里さん。
若干23歳にして生放送のワイド番組などでラジオディレクターとして活躍されています。
『神内さんにしか話せないお話』をぜひお楽しみ下さい。
きっとあなたの心の琴線に触れるはずです。

『進撃の巨人』が私の人生を変える

『ラジオに興味を持ったキッカケは何だったのですか?』という質問に対して、神内さんの答えは意外な答えでした。
彼女が話し出したのはラジオとは全く関係の無い『進撃の巨人』のアニメの話だったのです。
話を聞くと、神内さんが中学の時に見ていた『進撃の巨人』のアニメで音響監督を務めていた三間雅文さんの『音の演出』に衝撃を受けて『自分も音で演出できる人になりたい!』と思った事がキッカケでラジオに興味をもったと話してくれました。

ラジオは『音で表現をする場所』

最初は質問を聞き間違えているのかな?と少し疑いながら神内さんの話を聞いていました。
しかし『音の演出』という視点で神内さんの回答はしっかりと着地している事に気がつきました。
神内さんはラジオを『音の表現場所』として解釈していたのです。
つまり『ラジオに興味を持ったキッカケは、音で演出をする事に興味があったから』という事になり、神内さんが持つ独自の視点に好奇心が湧き立ちました。

音と映像で『異空間に没入』した衝撃

具体的に『進撃の巨人』のどの部分の『音の演出』に衝撃を受けたのか聞かせて頂くと『確かにそれはワクワクする演出だ!』と思えました。

『進撃の巨人』の1期か2期の最終話のエンディングの所で、いつも通り曲とクレジットが流れている時に、”ブツっ”と画面が切れて画面が真っ黒になったそうです。

『え?何?放送事故?テレビ壊れた?』と神内さんが戸惑っていると、、、

すると、真っ黒の画面の上に、次のシリーズの重要な場面の”音声(セリフ)だけ”が流れてきて完全に異空間に没入し、そしてその直後にフラッシュバックのように映像が流れる演出だったそうです。
この体験から神内さんは『音と映像』の総合演出の虜になり、その演出を手がけた三間雅文さんの大ファンになったのだとお話してくれました。

自分が自分である為の『存在価値』

ただ、意外だったのは神内さんは、自分が総合演出家として独り立ちしたい気持ちは今の所無いそうで『自分(神内さん)が好きなものを作っている人の力になりたい』というのが神内さんの意志でした。
その背景には、今まで部活動や委員会でリーダーをして来た経験が関係している事が会話から察する事が出来ました。

『自分の性格上『完璧主義』が故に何でも自分でやってしまう所がある。』
その結果、キャパオーバーになり自分で自分を苦しめてしまった経験があるからこそ、『リーダーの手が回らない事、取りこぼしてしまった事を保管する役割を自分が担いたい』と神内さんは話してくれました。

そこには『駄目なリーダーでいる自分』よりも『リーダーを支えている自分』でいる事で『自分自身の存在価値を肯定させてあげたい』と話してくれました。

人の気持ちがわかるから『心を動かす演出家』になれる

あなたは神内さんのお話を聞いて、どう思い、何を感じましたか?

私はお話を聞いて、神内さんはいつか総合演出家として立派に独り立ちするように感じました。
その理由は質問への『着眼力』と『解釈力』が優れていると感じたからです。
神内さんは、幼少期から好奇心旺盛に色々な事にチャレンジし『良い経験』も『苦い経験』もして来たからこそ、人の気持ちがわかるのだと思います。
ただ、他者の気持ちがわかり過ぎるが故に、色々と考えてしまい、悩みを抱えてしまう事も多い時期なのかなと感じました。

今は人のサポートをする事で『自分自身の存在価値を感じる瞬間』と話してくれましたが、サポートを通じて得た経験を生かして再び、リーダー、総合演出家として飛躍する日は近いようにも感じました。

若干23歳、まだまだ可能性は無限大の中で、神内さんの今後の活躍が楽しみで仕方ありません。
神内さんには1年後、もしくは2年後にまたお話を聞かせて頂きたいと思います。

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