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コインチェック株式会社で働いています 歌もやります

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自己紹介:お仕事編

この記事では自分がこれまでどんな仕事をやってきたのか、一覧化しています。 1. 職務経歴デロイトトーマツコンサルティング合同会社 2019年4月〜2022年3月 2019年4月~2019年10月  クライアント企業:日系大手アパレルメーカー プロジェクト概要:ECプラットフォームを活用した新規事業の立案・策定 2019年10月~2019年12月 クライアント企業:グローバル大手GMS日本支社 プロジェクト概要:グローバルでの棚割りシステム一斉導入における、チェンジマ

    • コミュニケーション地獄を生き延びるためのマゾヒズム入門

      見る前からゲンナリしてしまうこちらの動画だが、お約束しよう。見たらもっとゲンナリする。そして、ふと、問いたくなる。どうして、コミュニケーションとはかくも苦痛なのだろうか、と。 私の見たところ、この動画のゲンナリポイントは2つある。まず、「若者」サイドとして感じる、年長世代の振る舞いに対する不快感である。良かれと思って、人生訓を講釈する、武勇伝を語る、処世術を指南する、こうした年長世代の言葉の数々は、底冷えのひどい老朽家屋に布団を引いて横になった時のような、根源的な不安を掻き

      • 「どんな人を評価しますか?」という難題

        年度末が評価期間だったので、かなりの時間を費やして会社の評価制度と睨めっこしていた。評価制度は、会社が人の価値を推し量るために拵えたルールブックであり、人間の果たす価値に対する解釈の一様式だと言える。このルールブックに定められた尺度の上で、あらゆる人を一列に並べて評価するのだから、それは万人に開かれた端的で力強いものでなくてはならない。 翻って、自分が何を良しとする人間なのか、良い機会だから一度整理してみても良いかもしれないと思った。人間のどのような行動を、信頼に足るものだ

        • あなたの人生は「手段」ではない 〜巷のキャリア論を斬る〜

          死して200年余り経てなお、哲学史に燦然と輝き続けるイマニュエル=カント。彼の功績の中でもこの引用はとりわけ有名で、高等学校の倫理の教科書にも載っているほどである。カントは、僕たち人間が自分や他人を、何らかの目的を達成するための「手段」として取り扱うことに極めて批判的だった。どれだけ批判的だったかというと、カントはこれを「定言命法」、つまり、いつでもどこでも無条件に守られる必要がある人類普遍のルールであると主張したほどである。 何かを「手段」として扱うというのは、その対象を

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        自己紹介:お仕事編

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          大人になった自分から、今の自分に宛てて書く手紙

          最近、霜降り明星のせいやが、アレン様というインフルエンサーのモノマネをしながら嫌いなものを暴露していくという芸を披露していて感心しました。やはり何かに憑依することでしか表現できない、存在の一側面があると思うのです。私は今回、「大人になった自分」を仮想人格として見立てて、今の自分を叱りつけるという体裁で文章を書いてみました。要するに、自分で自分を産み直した世界線での「自分」から、今こここにいる私への手紙です。 反省① まず、オンラインで近しい人間の愚痴を垂れ流さないこと。私

          大人になった自分から、今の自分に宛てて書く手紙

          神聖かまってちゃんのいる場所

          みんなはどうやって生きることの苦しさと折り合いをつけているのだろう。そんなことを考えなくてよい人生はそこらじゅうに転がっているはずで、では、なぜ自分には手に入らなかったのだろう。息苦しいと思った瞬間から心は弱り始めて、それはなかなか回復しないので、1人で噛み締めて噛み締めて味がなくなるまで心のモヤモヤした部分をしがんでいる。夜は長い。同じ苦しみを同じだけ、誰かと分かち合えたら良いのにと思う。 誰かが苦しんでいることには、安心を覚える。質感は違っても、何かの欠乏を執拗に埋めよ

          神聖かまってちゃんのいる場所

          JavaFXの環境構築まとめ_ UoPeople CS1102

          大学の課題でjavaFXを使ってみよう!という課題が出ており、舐めていたら環境構築に4時間くらいかかってしまったので忘れないうちに示しておく。しかし、これを社会人やりながらこなしている人たちは、化け物じみていると言わざるを得ない。 動作環境 macOS Sonoma(14.4) Eclipse IDE for Java Developers Version: 2023-09 (4.29.0) e(fx)clipse(3.8.0) まずやったこと 以下の記事に書いて

          JavaFXの環境構築まとめ_ UoPeople CS1102

          【オーストラリア研究】東京大学教養学部地域文化研究分科アジア・日本コースを2019年3月に卒業した人間の卒業論文を公開します

          掲題の通りなのですが、学生の時に書いた学士論文が発掘されたので久々に読み返してみたら、めちゃめちゃ面白いというか、このまま新書で出版してもいいだろ、って感じの出来だったので、ここにアップロードしておきます。 私はアカデミアの人間ではなく、また博士号はおろか修士号さえ保持しておりませんので、この論文は学問的価値を有する書き物ではありません。どうぞ、皆さんのお手元で、煮るなり焼くなりご自由になさってください。 論文の内容 オーストラリアのジョン・ハワードという政治家の人生を

          【オーストラリア研究】東京大学教養学部地域文化研究分科アジア・日本コースを2019年3月に卒業した人間の卒業論文を公開します

          ”犬の道”とは何か:それは”ベタ思考”を生きることである(イシューからはじめよ再訪)

          『イシューからはじめよ』のおさらい 安宅和人『イシューからはじめよ』をお読みになった方は多いと思います。メッセージはシンプルで、全ての課題は”イシュー度”と”解の質”という2つの軸で分類され、両者のスコアが高い課題にこそ解決する価値があるというものです。 解決する価値がある課題に到達するためには、テクニカルには2つの道筋があります。一つは”解の質”を上げてから”イシュー度”を上げる、もう一つは”イシュー度”を上げてから”解の質”を上げる、です。そして、安宅は前者の道筋

          ”犬の道”とは何か:それは”ベタ思考”を生きることである(イシューからはじめよ再訪)

          通信不確実性、あるいは郵便的不安に関する雑記

          広木大地の『エンジニアリング組織論への招待』は、組織をめぐる不確実性を3つに分類する。市場不確実性、目的不確実性、通信不確実性である。要するに、ただしくマーケットを把握できない、ただしく目的を置いているのか把握できない、そして、言葉がただしく届いているのか把握できない。この3つの不確実性に私たちは日々向き合っているということだ。 コミュニケーションを不確実な通信だと捉える広木の発想は、私の考えと極めて近い。そもそも、誰かに言葉や思いが正しく届くことなどあり得ない。ラカン派精

          通信不確実性、あるいは郵便的不安に関する雑記

          地べたから見上げるダイバーシティ

          マルクス主義フェミニズムでは、資本主義というシステムは外部化された労働によって下支えされていると捉える。それは女性や子供によって担われる不払い労働である。育児、介護、ハウスキープ、炊事、洗濯など、人間の社会的生存にまつわるエッセンシャルワークは資本の外部に置かれ、それらが女性や子供といった非労働者による不払い労働で担われることで、ほんちゃんの経済が回っているというわけだ。 近代国家における家族は、再生産を行うための最も効率的な単位として組成されている。再生産とはもちろん、労

          地べたから見上げるダイバーシティ

          逃げ場の多い社会を作る

          新卒一年目の私は、あなたの野望は何かと問われて、そう答えたらしい。 2019年4月、私はある外資系コンサルティング会社で、新品のスーツを着て意気揚々と新人研修に臨んでいた。丸の内は駒場とは比べ物にならないくらい小綺麗で、同期や街ゆく人びとみな一様にオシャレで、この一分一秒がお金になっているのかと思うと人生をやり直しているかのような充実感があった。 その会社では、初夏の修善寺で合宿と称される謎のイベントが行われるのが恒例で、私ももれなく朝から晩まで走らされたり踊らされたりを

          逃げ場の多い社会を作る

          コンサルティングファームに勤めたいあなたへ

          このnoteはコンサルティングファームに勤めたい人に向けて書きます。理由は、最近コンサルティングファームで働きたいと言い始める知人が多く、そして彼ら彼女らがいち早く事業会社へと転職した私になぜか助言を求めてくれるからです。 毎回同じことしか答えていないので、再現性の高い形で頒布した方が早いのではないかと思い至り、コンサルティングという仕事に対する自分の考えを文字に落とすことにしました。 以下は簡単なDisclaimerです。 私がコンサルティングファームに勤めていたの

          コンサルティングファームに勤めたいあなたへ

          マネジメントの言語戦略:「空気の支配」に抗うために

          マネージャーの仕事は、例外処理としての意思決定である 組織におけるマネージャーの役割とは、下位階層の標準フロー内で対応方法を決められない事項の処理方針を決定することである。ここでいう標準フロー内で対応できない事項とは、定型化された業務の機械的なフローでは対応できない複雑性や不確実性の高いイシューであり、組織としてどのように処理するべきかに対する明確な共通認識がない不確実性の高い問題一般を指す。 このような不確実性の高いイシューに対して、適切な階層までエスカレーションを行

          マネジメントの言語戦略:「空気の支配」に抗うために

          責任のリデザイン② 他責思考を乗り越えるアーキテクチャを探し当てよ

          それは、「あなた」の問題である 前回、自責の要求が却って他責思考の蔓延を導く逆説的な現象を例にとって、組織の陥りやすいジレンマを検討した。他責思考はたしかによくないが、自責思考の強要は却って他責思考の蔓延をもたらすので、もっとよくない。そういうことを書いたつもりだ。 先日、ある集まりにご招待いただき、組織マネジメントに関してお話しする機会をいただいた。そこで僭越ながら、「他責思考の蔓延は自責思考の強要によって引き起こされる」という話をさせてもらった。登壇自体は好評をいた

          責任のリデザイン② 他責思考を乗り越えるアーキテクチャを探し当てよ

          責任のリデザイン①「自責思考の罠」を脱するために

          自責思考を称揚する声は強く、大きく、根強い。日本を代表するベンチャー企業のビジネスパーソンの歴々が、雨が降っても自分の責任だと思えとか、何でもかんでも環境のせいにするなとか、なんらかの仮想敵に対して「喝ッ」を入れているのを、二日に一回はXのタイムラインで観測している。 自分のような意識の低い一介の小市民にとって、「雨が降っても自分の責任だと思え」という言葉を見聞きすることは、「世の中には理不尽なことを言う人もいるものだなぁ」と世間の不条理な厳しさをひとびとに感得させる効果は

          責任のリデザイン①「自責思考の罠」を脱するために