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うつの時期を楽に過ごす

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双極性障害の症状の中でも辛いのがうつ。この時期をより楽に過ごし、次のうつを軽くするための日々の過ごしかたについてご紹介します。
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わたしの心のレスキュー本。この2冊があればなんとかなる

私の心が辛く不快になるのは、 1.自分を否定しているとき 2.過去の辛い出来事を思い出したり、嫌なことがあったり、他人の嫌な面にイライラしているとき のどちらかであることが多いです。 こんな時に必ず私を助けてくれるのが、この2冊。 私にとっての心のレスキュー本であり、宝物です。 1.自分を責め、自己否定しているときに開く本 「心がスッと軽くなる認知行動療法」 自分の【内側】を攻撃しているとき。自分を責めたり、完璧でない自分にイライラしたり、私なんて○○だから…と

【双極性障害】イライラしたら自分をそっと扱う

双極性障害の私は、夏に躁、冬に鬱、春と秋に混合状態になる。混合状態で一番つらいのがイライラ。鬱より辛いかもしれない。 とにかく朝起きた瞬間からイライラする。聞くもの目にするもの全てにイライラする。先日もお天気が悪いというだけで朝から脳みそが沸騰してしまい、クッションをソファーにバンバンと叩きつけて大暴れしてしまった。 個人的な見解では、病気の症状であるイライラは、ものの考え方を変えて鎮まるとかいうレベルではないと思う。なので、泣いちゃうぐらいイライラするときは気休めに頓服

理不尽に自分を責める前に

月一の美容院に行ってきた。 先月は「これから髪を伸ばしたい」と伝えたにもかかわらず、過去最高レベルのショートカットになり、自分のコミュニケーション能力の低さを痛感した。そして今回は、しっかり意思を伝えなければと「できるだけ切りたくない」を連呼してみた。 すると、なんだか切ってもらっている間、美容師さんがそっけなく感じた。もともと美容師さんと世間話をしないので会話自体は少ないが、美容師さんの醸し出す雰囲気がとても冷たく感じてしまい、「切りたくないと言ったのが悪かったんだろう

誰も、決して自分の土俵には上げない

私は自己嫌悪がとっても得意だ。ある日はまともに働けない自分に落ち込み、またある日はブサイクな自分にがっかりし、絵が上手に描けないといってはクサクサし、英会話でうまく話せなかったといっては意気消沈し、いつもいつも自己嫌悪している。 そして暇な私は、「もう、自己嫌悪ってなんなんだろう」と考えるようになった。 そもそもどうして自己嫌悪するのか。それは考えてみれば、自分より優れている誰かさんと自分を引き比べているから落ち込むのだ。 まともに働けない自分に自己嫌悪するのは、バリバ

【双極性障害】気分屋的な生き方で気分が安定する

友人が、精神科医の神田橋條治先生のコラムを送ってくれた。その内容が今までにどこでも聞いたことのないものだったので、忘備録がてらここでシェアしたいと思う。 神田橋先生曰く、 双極性障害の人は、興味のあることを広く何でもやってみることで、気分の波が小さくなる。窮屈、生活を狭くすることが一番いけない。生活の幅を広くすること。一つのことに打ち込まず、気持ちが動いたものを幅広く、ちょっとずつかじっていくのが良い。くだらないこと、無駄なことを遊び半分でやってみよう。内面よりも外の世界

【双極性障害】イラっとしたら考えてみたいこと

生きていればイラっとすることは多々起こるのだが、先日読んだ「世界中の億万長者がたどりつく心の授業」にこのような記述があった。 イラっとしたら、そこに自分本位の気持ちがどれだけあるかを考える。イライラの正体は、自分中心の考え方から起こる勝手な理想。 先日も、なかなか痩せようとしない夫にイライラしたので、そこに自分本位の考え方がないかと内省してみた。 なかなか痩せようとしない夫にイライラ→→→なぜ夫に痩せてほしいのか→→→私の気分が良くなるから。 出た!自分の都合だ!これ

【双極性障害】脳の誤作動に殺されてはいけない

私は双極性障害を患っている。鬱も躁も辛いけれども、私にとって一番不快なのが「躁鬱混合状態」だ。毎年、春と秋にはきっちりと混合状態がやってきて、強いイライラに襲われる。今は絶賛、絶不調のさなかにいる。 何とか気をそらせよう、人や物に当たらないようにしようと懸命の努力をするのだが、ときには物を投げたり暴れたりしてしまう。もしくは、人や物に当たれない我慢とイライラが自分に向かい、自傷が止まらなくなる。自傷すれば数日は気持ちが落ち着くのだが、身体の傷がある程度癒えるのに1~2週間は

【双極性障害】すんなりと眠りにつくために

私はとても寝つきが悪い。いや、悪かった、というべきか。今は昔よりもずいぶん短時間にすんなりと眠りにつくことができている。 寝つきが悪かったときは、眠剤がないと眠れないと思っていたし、眠剤を飲んでもほとんど眠れないことも多かった。今は眠剤を飲まずに眠れている。 自然に眠れるようになったのは、マインドフルネスという言葉を知り「今に在る」ができるようになってからのことだ。 「今に在る」のはちっとも難しいことではない。修行したり、瞑想する必要もない。今している作業に集中したり、

【双極性障害】心をレスキューする「書く瞑想」

ここ数か月、よくものを書いている。ものと言っても、小説やエッセイのような大層なものを書いているわけではない。ただ頭に浮かんだことをランダムにノートに書きつけているだけだ。それがとんでもない副産物を生み出していることに最近気が付いた。 こういう「ランダムに頭に浮かんだことをノートに書く」ことを「ジャーナリング」というらしい。ジャーナリングはまたの名を「書く瞑想」ともいい、頭と心にとても良い効果をもたらすといくつかのサイトに書いてあった。わざわざサイトで確認するまでもなく、自分

【双極性障害】家庭内入院生活のススメ

私は過去に3か月の入院を5回しています。入院することで、十分に休息を取って、ストレス源から物理的に離れて過ごすことができますので、躁やうつの症状は劇的に良くなります。 特にうつで、まったく体を動かすことができない寝たきり生活を送っていて、死ぬことしか考えられないような場合は入院することを強くお勧めします。 ただ、入院しなければならないほどうつが重いけれど、いろいろな事情で入院できないことがあります。病院のベッドの空きがなかったり、家庭の事情、経済的な事情で入院ができないと

【双極性障害】嫌な考えを鎮めてリラックス

うつの時期になると、さまざまな理由から思考が混乱してしまい、嫌な考えに飲み込まれて、気持ちをリラックスさせることがとても難しくなります。 自分はきっとこの苦しみから逃れることはできないだろう、仕事も失って破滅してしまうに違いない、そのうちバチが当たるに違いない、といった非現実的な考えに至ることはよくあることです。また、ささいなことを心配しすぎる人もいます。過去の失敗についてくよくよと悩み、後悔の波が繰り返し襲ってくることもあります。自己批判が止まらなくなり、生きていてごめん

【双極性障害】死にたいと思ってしまうとき

消えてしまいたい。死ねたらいいのに。朝目が覚めなかったらいいのに。 うつの時期は特にそうですが、躁や混合状態でイライラが止まらない時などにもそう考える時があります。 それは脳の誤作動であって、あなたの本当の考えではありません うつが重くなってくると、多くの人が「死にたい」と考えるようになります。 死ぬことについて漠然と考えたり、「消えてしまいたい」と思う人や、具体的に何かをするわけではないけれども「死んでしまうならそれはそれで構わない」「朝になっても目が覚めなければ良

【双極性障害】気持ちをほぐす「ほめ日記」

躁でイライラ、うつで鬱々と辛く苦しい時、どんなことを考えていますか? 躁うつ病になるなんて私は不幸だ。とにかくイライラする。私が弱いせいでみんなに迷惑をかけている。私はもう使い物にならない。私には生きている価値がない。いっそ死んでしまいたい… 身体も心もコントロールが効かず、辛くて何も手につかないとき、こんなことを考えていませんか?私はそうです。 双極性障害は、思考がコントロールできなくなる病気です。漠然としたイライラが抑えられず人に迷惑をかけてしまったり、特にうつの時

【双極性障害】うつのサインとうつの時期の過ごしかた

私の【うつの始まり】のサインはこんな感じです。 午前中、特に気分が悪い/起きても顔が洗えない/お風呂に入るのがおっくうになる/泣く/悪夢が続く/すぐに疲れる/イライラする/理由がないのに不安になる、怖くなる/着る服が決められない/食欲がなくなる/人に会えなくなる/片づけられない/怖い連想や考えにとりつかれる うつの時期は、とにかく無理をしないことです。「この辛い時期を無理をしないでやり過ごし、元気な時に人生を楽しむ」と割り切ります。頑張らずにやり過ごすようにしましょう。省