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猫と一緒に暮らす犬の悩み相談
私は8歳のバーニーズとニューファンドランドのミックス犬である。体重も40kgほどある。ご主人様のペットとして、一人気ままに暮らしていたが、3年前、新入りがやってきた。生後1ヶ月の保護猫である。とってもちっちゃくて、ご主人様の手のひらに乗るほどの大きさだった。なので、私はてっきり私のおやつなのかと、思いっきりおすわりして待っていたくらいだ。
ところがこの新入り、なかなかに図々しい。もうすっかり大
「ワイルドターキー、ロックで」
バーボンはロックに限る。やや太めのグラスに氷を入れ、コトコトと手で揺らす。しばらくなじませた後、しばし口の中に含み、そのまま息を吸い込む。気化したアルコール分が肺の中に入り、続いてバーボン特有の苦味を感じながら、アルコールが体の中に染み渡る。キラキラと輝くグラスを眺めながら、だんだんと自分が壊れていくのが、心地良かった。
あれから40年、今ではロックはおろか、水で十分だ。
クリスマスはクルシミマス
ミスターパウェルは悩んでいた。クリスマスシーズンが近づいていたからだ。
日本では、クリスマスは楽しい行事だと思われているが、欧米ではそれだけではない。妻や夫、恋人に限らず、家族、親族、友人にまでプレゼントを贈らなければならない。デパートやスーパー、通販業者にとって、クリスマスは一大商戦であり、家のクリスマスツリーの下には、届けられたプレゼントが、すずなりに置かれる。
しかし、アメリカの片田舎
タイムマシンにお願い
読経が続いている。ここは愛媛県、今治市。多島美を誇る瀬戸内海の中でも、ひときわ大きい島の中の小高い丘の中腹にある寺である。そこに百人ほどの人々が集まり、神妙な面持ちで和尚の背中を見つめていた。
戦後まもない1945年11月6日、ここ今治沖で復員軍人や一般人580人を乗せた船、第10東予丸が転覆し、死者・行方不明者397名を出す一大海難事故となった。そして毎年11月に遺族が集まり、犠牲者の鎮魂の