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1年間、服を買わないで過ごした私に起きた驚愕の変化について

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興味を持ってもらえることが多くなってきたので、マガジンの形にまとめました。
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#ファッション

イメコンで得られる経験値は服1000万円分(体感)くらいだった その②

イメコンで得られる経験値は服1000万円分(体感)くらいだった その②

パーソナルコンサルティングにはいくつか種類がある。

最も有名なのがパーソナルカラー診断、ほかにはパーソナルデザイン診断、骨格診断、顔タイプ診断などがある。このうち、ranさんのサロンでは16タイプのパーソナルカラー診断と骨格診断、顔タイプ診断の3種類をしていただけた。

ranさんの診断の特徴は、複数の診断結果から似合う服の傾向を分析してくださるということ。3つの診断を一気にしてくださるため、一

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イメコンで得られる経験値は服1000万円分(体感)くらいだった その①

イメコンで得られる経験値は服1000万円分(体感)くらいだった その①

服が好きだ。このnoteでも再三に渡って書いてきた。ファッションにかかわる仕事をしたことは一度もないので、ただの趣味だ。しかし実家での独身生活30年、恵まれた環境は私に浪費を可能にした。お給料が許す限り、私はユニクロからハイブランドまで(といってもコレクションピースは流石に持ってないですが…)さまざまな服を買い、着まくった。少なく見積もっても、19歳から30歳までの11年間、一月に10万円は服を買

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黒い服を買うのをやめる

黒い服を買うのをやめる

今年、36歳になる。噂には聞いていたが、本当に加齢とともに黒い服が似合わなくなってきた

まずは黒だったベースカラーを紺色にした。けれど思考停止状態でネイビーばかり着ていてもどうも楽しくない。それで、ワードローブの色を見直すことにした。

手っ取り早く色々な色が試着できるUNIQLOに行って、ニットの試着をしまくったところ、私の顔色が一番綺麗に見えたのは、ピンク色だった。さっそくそれを着て出かけた

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3歳からの服育

3歳からの服育

 ユニクロが服育イベントをやっている。

親と離れ、お店で自由に服の組み合わせを考えて、試着し、気に入ったコーディネートを親に見せる、というもの。110センチ~150センチの服を着れる身長で、自分で着替えができるお子さんであれば、誰でも参加可能だそうだ。とても面白い試みだと思う。

それよりかはだいぶ前の段階なのだが、私たちも去年くらいから、出来る範囲で息子に服を選ばせるようにしている。とはい

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シャネルとラガーフェルド

シャネルとラガーフェルド

もともと勉強が嫌いではない方なのだが、1年間で自分の服を見直してからは、前よりも積極的にファッション関係の講義に通うようになった。

服との距離ができた分、大きな流れとしてのファッションを理解することに興味が湧いたためだ。

今、一番楽しみにしているのが、フランス文学者・芳野まい先生の『スタイルアイコンの系譜』という講義だ。

第一回はマリー・アントワネット、第二回はジャクリーン・ケネディ、第三回

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ZARAの服を並ばずに試着する方法

ZARAの服を並ばずに試着する方法

ネットショッピングが危険だという声は多い。試着!試着!試着! は服を買うときの鉄則。

しかし、人生にはそんな時間が取れない時もある。たとえば、子育て中のお母さんには、じっくり試着をする時間なんかそうそうない。そしてさらにワーキングマザーにとって困るのは、休日の試着室の長蛇の列!とくにZARAは絶望的だ。ファストファッションほど、子育て中の普段着にぴったりなものもないというのに。

だから我々には

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とびきりおしゃれな年上の友人 ①

とびきりおしゃれな年上の友人 ①

とびきりおしゃれな年上の友人が何人かいる。素敵なエピソードがあるたびに何か書いていきたいと思う。

松尾たいこさんとは、もともとは著者―編集者のお付き合いだった。担当させていただいた、松尾さんの初のエッセイ『東京おとな日和』は、私にとっても、思考のターニングポイントになる本だった。

私は松尾さんと出会って、自分の専門外のことを、知っているふりをせずにすぐに詳しい人に聞くという生き方に変えた。私は

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シンプルな服を着る、という贅沢

ファッション断食(というらしい。服を一定期間買わないで済ませること)をして1年以上が経った。結果、いまは特別な日を別として、普段着にシンプルな服を着ることが、どんどん心地よくなってきている。

たとえば今日の格好は、ブルージーンズ、白のシルクのノースリーブ、それに防寒対策として、カシミヤのサマーセーター。靴は厚底のスポーティなサンダル。靴を除いては何の変哲もない服ばかり。ただし、これを着るのは結構

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同じ服を着る効用

同じ服を着る効用

漫画誌の編集に携わるようになって二年弱が経つ。

それまでは文芸書を中心に実用書や写真集など、一般書籍の編集をしていた。大好きな仕事だったけれど、一生編集者として生きていくために、どうしても漫画の編集スキルが欲しくて、転職をした。理想的な順序でいうと、本音を言えばもっと若い頃にやってみたかったのだけれど、わたしはかなり回り道をして、今の仕事にやっとたどりついたので、それでもありがたい話である。

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「普通の服」の時代 後篇

普通の服を着こなすために必要なことユニクロが、「安価さよりベーシックさ」をより重視しているという指摘を、前回は書いた。

そして、その質は値段に比して悪くない。

でも、私はめったにユニクロで服を買わない。買えない、というより買えない。

個人的な理由がある。それは、

めぼしい商品の小さいサイズがすぐに売り切れてしまうこと。

だ。おそらく体の小さい人、細身の人であれば、誰もが経験済みだと思う。

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「普通の服」の時代 前篇

「普通の服」の時代 前篇

推測・ユニクロが安くなくなった理由スタイリスト・にしぐち瑞穂さんとBRITISH MADEというブランドの主催するイベントで、トークショーに出させていただいた。

その打ち合わせの時に、お話していて気付いたことがある。

それは、日本中で多くの人が、普通の服を着たい時代になっているんではないかということ。ちょっと前に話題になったエフォートレスとか、ノームコアとかとはちょっと違うと思う。もう少しエレ

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好きなものの写真を撮ってみる

好きなものの写真を撮ってみる

instagramで服の写真を撮ったり、食事の写真を撮ったりするのに今更ながらはまっている。私の場合、フォローしてくれているのは友人・知人ばかりで、しかもさほどおしゃれな写真を上げるわけではない(センス……。)ので、instagramはちょっとだけカッコよく加工した写真を集めた個人的なアルバムみたいな感じだ。

と、思ってたら、それがなかなか意味があることらしいと、師匠・にしぐち瑞穂さんに教えてい

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トークイベントのお知らせ

何にでも、いわゆる「中の人」には語れないことがあると思っている。

たとえば、私はファンデーションについて、どうしても使う必要性がわからなくて、結果、5年ほど前から「ファンデーションなし、下地も時々しか使わない」という方法をとっている。スキンケアも、数多くの化粧品に詳しい知人友人の言を聞き流して、化粧水と時々美容液くらいしかやらない。

もともとの肌が強いのもあるんだけれど、33歳の今まで、これで

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初めてのオートクチュール③

ドレスは実用品。「どうやって服を選んでいらっしゃるんですか?」

「どこで服を買うんですか?」

図々しい性格だし、「着ること」(ファッションとはちょっと別だと思います)になみなみならない興味があるので、素敵だな、と思う女性に会うと、私はよくこの二つの質問をしてしまう。そして頂いた答えは、自分が服を買うときの参考にすることもあれば、その人とどういうお付き合いをするか、どんなことをおしゃべりするかの

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