夏鴉

文章を好き勝手に書き散らかします。とりとめのないブログとかも。何でもありだし何でもいけ…

夏鴉

文章を好き勝手に書き散らかします。とりとめのないブログとかも。何でもありだし何でもいける質。心は弱い。 名義統一しました。 リンク集→https://lit.link/summercrow820

記事一覧

SNSにおける立場と力

久々に書くものが愚痴っぽくなるのどうかなと思ったりもしたが、まあ、ちょっと吐き出したいので。 以下、全て個人の一意見です。 X(旧Twitter)を始めとするSNSの普及…

夏鴉
4か月前
1

Routine

 真っ逆さまに落ちる夢を見た。  覚醒。  肺腑がぐるぐる蠢く感触。  不愉快。残る。身体を起こす。  頭痛。  吐き気。  何時ものこと。  朝食。  食欲なんてない…

夏鴉
4年前
2

OneNote面白い

 気まぐれに創作環境にテコ入れをしようと、OneNoteとやらに引っ越しを敢行した。  ※補足。OneNote、後述するEvernote共にスマホやPC間でデータ共有、編集ができる非常…

夏鴉
4年前
1

呼吸の手引き

 深夜2時。  煌々と明かりの灯るコンビニで、雑誌を読む。  くたびれた雑誌。  ページを捲る。  文字は頭の中をぼんやりと通り抜ける。  同居人と喧嘩をした。  些…

夏鴉
4年前
2

本を作る

 御無沙汰していたが、何のことはなく、せっせと自分の短編を集めた本を作っていた。昔サークルの関係で一度製本を経験したきりの自分であったから、編集や原稿作りで随分…

夏鴉
5年前

弾丸

 中身が蠢く。  肺腑の奥がひくついて、苦しくなる。  喉の奥がきゅうと締まる。  舌がぐうっと下がる。  くるくると頭は回る。  肺の奥に空気が流れる。  唾…

夏鴉
6年前

夢遊の淵

 軋むベッドに身体を埋め。  緩く細く息を吐く。  シーツの匂いを一杯に吸って、  肺の中を空っぽにする。  そうして漸う目を閉じて、  しん、と、広がる私の中…

夏鴉
6年前
3

「書く」と私

 今回の文は正真正銘自分の為の文、自分が元気になる為の文なのでさらと流してもらえれば有り難い限りである。  最近ぽつぽつと「文を書く」ということのリハビリをして…

夏鴉
6年前
4

23時55分の憂鬱

「眠れないの?」  ぽつりと落とされた言葉に私はうん、と頷いた。 「こうしてね」  きしりと音を立てる椅子の背もたれに身体を預けて笑う。笑えてると良いのだけれど。 …

夏鴉
6年前
4

雨の下の喧騒

 灰の天蓋から  銀の雨が落ちる  さあんさあんと  銀の針が降り注ぐ  街を行く人たちは  こぞって傘で身を守る  さあんさあんと  落ちる針が怖いのだ  肩を窄め …

夏鴉
6年前
3

曖昧模糊な恐怖

 ぼんやりとした不安。ある文豪が綴った文言である。  先に述べておけば私は文学者ではなく、此処で彼の文言や彼自身、作品に言及する気はない。あくまでも、彼の言葉を…

夏鴉
6年前
1

基盤とか生まれの話

 まず最初に書いておかなくてはならないのは、今からつらつら書かさせてもらう話は一個人の一つの考え方であり、何にも参考資料なんてない、言ってしまえばアドリブマシマ…

夏鴉
6年前
5

自転車の話

 通勤の都合で文明の利器こと自転車を導入することになりました。わあい。微妙に高い物を買うことになったので盗難の危険性に戦々恐々としております。流石に泣く。  と…

夏鴉
6年前

泥濘の夜

 濃紺の天鵞絨が如き天蓋を睨み付け、息を吐く。  まだ夜は明けない。暗い天蓋は当たり前の顔をしてそこにいる。重苦しい濃紺と、少しの綺羅星。太陽の気配は何処にもな…

夏鴉
6年前
1

SNSにおける立場と力

久々に書くものが愚痴っぽくなるのどうかなと思ったりもしたが、まあ、ちょっと吐き出したいので。

以下、全て個人の一意見です。

X(旧Twitter)を始めとするSNSの普及によって有名人と一般人の間の溝は良くも悪くも浅く、曖昧になっていったように思う。
となった時に(というか現在進行形だが)しばしば取り沙汰されるのが、有名人と一般人の「距離感」についてだと思う。まあ早い話、一般人の側はいくら距離

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Routine

Routine

 真っ逆さまに落ちる夢を見た。
 覚醒。
 肺腑がぐるぐる蠢く感触。
 不愉快。残る。身体を起こす。
 頭痛。
 吐き気。
 何時ものこと。
 朝食。
 食欲なんてない。
 駄目元でおにぎりを口に含んだ。
 舌が米粒で押し込まれる。
 気色が悪かった。
 吐き気。えずきながら嚥下する。
 身体は重い。鉛のよう。重りの詰まったみたいな頭。振ると酷く痛む。米粒の流れ込んだ胃もぐるぐると厭な音を鳴らして

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OneNote面白い

OneNote面白い

 気まぐれに創作環境にテコ入れをしようと、OneNoteとやらに引っ越しを敢行した。

 ※補足。OneNote、後述するEvernote共にスマホやPC間でデータ共有、編集ができる非常にありがたい存在である。詳しくは他力本願。

 これまで私は長年Evernoteを利用していた。物書きとしてはシンプルなUIやタグ機能に十二分に満足していたので不満点はなかったのだが、最近一つだけ悩ましいことが生ま

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呼吸の手引き

呼吸の手引き

 深夜2時。
 煌々と明かりの灯るコンビニで、雑誌を読む。
 くたびれた雑誌。
 ページを捲る。
 文字は頭の中をぼんやりと通り抜ける。
 同居人と喧嘩をした。
 些細なことだった。
 わたしと同居人は似たもの同士だった。
 外では息のし辛い2人だった。
 正しいこと。間違ったこと。
 白黒つけること。
 世の中に満ちたそれらに倦んでしまった同士だった。
 だからわたしたちは曖昧に一緒に暮らしてい

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本を作る

本を作る

 御無沙汰していたが、何のことはなく、せっせと自分の短編を集めた本を作っていた。昔サークルの関係で一度製本を経験したきりの自分であったから、編集や原稿作りで随分苦労をした。「読ませる」ことを意識すると、単に短編を並べるのは少々無粋に過ぎるのではないか。そう思えばたかが短編集とはいかないのである。熟考の末に並びは決めたが、正解かは分からない。本を作るというのは存外にエネルギーを使う。たった数冊の、趣

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弾丸

弾丸

 中身が蠢く。

 肺腑の奥がひくついて、苦しくなる。

 喉の奥がきゅうと締まる。

 舌がぐうっと下がる。

 くるくると頭は回る。

 肺の奥に空気が流れる。

 唾を飲み込む。

 ぐうっと、胸の奥が膨れて。

 そうして私は、言葉を吐く。

 何にも勝る、私の武器を。

夢遊の淵

夢遊の淵

 軋むベッドに身体を埋め。

 緩く細く息を吐く。

 シーツの匂いを一杯に吸って、

 肺の中を空っぽにする。

 そうして漸う目を閉じて、

 しん、と、広がる私の中の海原に身を投げる。

 四方を包まれたような安寧に、

 夢の中にしかない柔らかな何かに、

 全てを投げ出して飛び込むのだ。

「書く」と私

「書く」と私

 今回の文は正真正銘自分の為の文、自分が元気になる為の文なのでさらと流してもらえれば有り難い限りである。

 最近ぽつぽつと「文を書く」ということのリハビリをしている。此処何ヶ月か書くことを必要以上に義務であるように捉え、しんどくて堪らない、そうでなくとも書くことに至るまで体力が至らない有様で、ぼんやりと時間を消費していた。今も時間の浪費はあるが、その中でも少しずつ、「書く」ことと向き合う時間を設

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23時55分の憂鬱

23時55分の憂鬱

「眠れないの?」
 ぽつりと落とされた言葉に私はうん、と頷いた。
「こうしてね」
 きしりと音を立てる椅子の背もたれに身体を預けて笑う。笑えてると良いのだけれど。
「今、明日が来ようとしている訳だね」
「そうだね」
 向かいに座った彼女は真剣な顔で応えを返す。かちり。秒針の音がやけに大きく響いた。
「まさにあと何分かでね、明日が今日になるのさ」
 例えば。
 例えば、そのあと何分かは、私の手元の本

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雨の下の喧騒

雨の下の喧騒

 灰の天蓋から
 銀の雨が落ちる
 さあんさあんと
 銀の針が降り注ぐ
 街を行く人たちは
 こぞって傘で身を守る
 さあんさあんと
 落ちる針が怖いのだ
 肩を窄め
 下を向いて
 きらきら光る水玉から逃げるのだ

曖昧模糊な恐怖

 ぼんやりとした不安。ある文豪が綴った文言である。

 先に述べておけば私は文学者ではなく、此処で彼の文言や彼自身、作品に言及する気はない。あくまでも、彼の言葉をフックに己の何かを綴るのみである。そこに文学性は一切ない。ただ駄文が縷々と続くのみである。この文に意味はない。故に、余程時間のある人が暇潰しの手段にインスタンスに消費してくれるくらいが丁度いいのだ。そのくらい、薄っぺらな文であることを留意

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基盤とか生まれの話

 まず最初に書いておかなくてはならないのは、今からつらつら書かさせてもらう話は一個人の一つの考え方であり、何にも参考資料なんてない、言ってしまえばアドリブマシマシの文書であるということだ。要するに話半分に読んでほしい。

 ある一時方言というものに多く触れる機会があった。偶然に日本各地から生徒集まるような大学に入り、そこで多少そうしたものを囓らせていただいたのだ。
 当然ながら、生徒の話す言葉には

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自転車の話

 通勤の都合で文明の利器こと自転車を導入することになりました。わあい。微妙に高い物を買うことになったので盗難の危険性に戦々恐々としております。流石に泣く。

 ところで自分は自転車に乗るのはまじで四五年くらい振りです。そして運動音痴。そこからテスト走行(15分くらい)して、本格運用。頭おかしいんじゃないのか。割とそう思ってます。でもせっかくだし乗りたかったんだって。
 まあ、結果は散々でしたけどね

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泥濘の夜

 濃紺の天鵞絨が如き天蓋を睨み付け、息を吐く。
 まだ夜は明けない。暗い天蓋は当たり前の顔をしてそこにいる。重苦しい濃紺と、少しの綺羅星。太陽の気配は何処にもない。息を吸う。噎せ返るようなような夜のにおいに嫌気が差す。
 夜は苦しい時間だ。そう思う。暗く、何処までも深く、果てがない。そして、恐ろしいくらいに静かだ。
 その暗闇に救いを見出す人もいるだろう。だが、自分は逆だった。
 静寂は自分の中の

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